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 1年生の最初の漢字は山や川や木でしたっけ?一年漢字授業開きを考えたものがありました。でも、この「木」の絵から木の漢字を書く漢字文化の授業を6年生にやったら、とても面白かったです。
「体の根っこも育てていますか?」と聞いたら、クラスで一番のやんちゃ君が思わず
「おれ、育ててねえ!」と言ってくれました。

 漢字が出来た中国ではこんな風に言い伝えられています。

(1)字や漢字がなかったころの昔、大事な事を忘れてしまわないように、人々は苦労しました。そのためにある工夫をしたそうです。その工夫とはなんでしょう。

 ア、石にキズつけた。
 イ、木の幹に印をつけた。
 ウ、ロープ(ひも)に結び目を作った。

答えはウです。実際に縄跳びのロープなどに結び目を作ってみると面白いです。これじゃあ、よく分からないということがよく分かります(?)

(2)もっといい方法がないかと考えていた人がいました。
ある日ある物を見て、漢字の元を思いついたそうです。 さて、それは何でしょう。

 ア、子どもの落書き。
 イ、地面に残った何かの足跡。
 ウ、遠くの山の形

 答えはイです。
(3)ある人が地面についていたたくさんの?の足跡を見て気がつきました。そこに?がいなくても足跡の形や大きさからどんな?かわかります。
他のものだって、形の様子を分かりやすく書いたらいいと。さて?は何でしょうね。

 ア、鳥の足跡
 イ、犬の足跡
 ウ、人の足跡

答えはアです。
(4)まず最初にできた漢字は「もののかたち」
を表しています。
「絵」から出来た漢字は何か当ててみましょう。

 (山の成り立ちの絵)  川
 (川の成り立ちの絵)  山
 (子の成り立ちの絵)  子

(5)「木」も木の絵から漢字ができました。こんどはみなさんが「木」の絵を簡単に書いてみましょう。
 「木」の絵の上に赤鉛筆で漢字の「木」と書いてごらんなさい。みんなの描いた絵と比べてみましょう。どうですか?

漢字の木の「八」のように書いてあるところは何を表しているのでしょうか。

ア、木の葉っぱ
イ、木の枝
ウ、木の根っこ

(木の成り立ちの絵を見せます)
 この漢字を作った人は、こう考えました。
大きな木を支えているのは、目に見えない根っこですよ。根っこはとっても大事ですと。みんなも目に見える体やかっこばかり気にしていませんか?目に見えない心も大事なんですよ。そんなことを木という漢字は教えてくれています。

 (TOSS相模原 岡 惠子)