風
冷たい風が吹き始めました。みなさま風邪などひいていませんか?
今日は少し風邪気味です。そこで、「風」が気になりました。
今回の漢字は高学年向きです。理科と関連できないか考えました。
(1)「風」という漢字は二つに分けることが出来ます。分けてみましょう。
答え 帆(から巾をとります)と虫
(2)「帆」(巾を取ります)は風が吹くとひらひらとはためく船の「ほ」を表しています。そこで、問題です。「かぜ」はいつごろのどんな「かぜ」でしょうか?
ア、春のあたたかいかぜ
イ、台風ころの大かぜ
ウ、秋のつめたいかぜ
エ、冬にふく木枯らしのかぜ
(3)きっとその「かぜ」は「虫」に関係がありそうですね。
どんな関係でしょうか?
ア、暖かい風がふいて虫がもそもそ土の中から出てくる。
イ、大風雨を予知した虫達が何かに隠れて見えなくなる。
ウ、つめたい風が吹きへびやカエルたちが冬眠し始める。
エ、虫達は木枯らしの風の中じっと冬眠している。
(4)ここでちょっと「虫」について考えていきましょう。
辞典を見て「虫」がつく漢字を出来るだけたくさん見つけましょう。
(5)蛇(へび)・蟻(あり)・蜂(はち)・蝶(ちょう)・蚊(か)・・・いろいろな生き物に 「虫」という漢字が使われています。 でも、「蛇」や「蛸」(たこ)や「蟹」(かに)蛤(はまぐり)なんていうものにまで「虫」 がついていて???ですね。どうして「虫」という漢字が使われているのでしょうか?
実は上の生き物には共通していることがあります。一体何でしょうか。
(6)「虫」が漢字につく生き物は「卵」を産みます。その卵の数は多いですか、少ないですか?
(7)説明1
卵生の生物は多くの幼虫を生み、その個所いっぱいにうじゃうじゃとうごめいています。そこに着目して「虫」へんがついたのです。水中の魚や空飛ぶ鳥以外で、卵生の生物に「虫」が使われているのはそういうわけです。
漢字の世界では「虫」の仲間なのですね。
(8)説明2
どんな風か分かってきましたね。春風が吹き始めるとどこからともなく「虫」が現れてきます。昔の人々は風が虫をはこんでくるに違いないと考えました。そして、その虫達は春になると卵をたくさん産みます。そこから「虫」という漢字のもと「蟲」ができました。
(9)うまれたて
あげは ゆりこ
お日さまの あいずで
めをさましました
さなぎの ゆりかごから とびだし
ゆっくり 羽を のばしました
(いまだ!)
わたしは 風のふねに のりました
だいすきな だれかに
であうために
・・・・・・・・
あたらしい「きょう」です
あたらしい「わたし」です!
(TOSS相模原 岡 惠子)
