紅一点        TOP2に戻る

  「あか」の漢字を知っていますか。    答え  赤
   
説明 赤にはまだあります。
    「紅」の漢字です。「紅白帽子」というときに使い 「こう」と読みます。
    他には「あか・べに」と読みます
    
    赤・・・赤の正色
    紅・・・くれない・べにいろ    で、少し色は違います

  さて、この「紅」を使った熟語の「紅一点」というのは「青い葉っぱの中に一つの赤い花が咲いているという意味です。それから「男の人の中にただ一人女の人がいる」という意味になりました。 
    赤い花を女の人にたとえました。では、この「紅い花」とはなんの花でしょう

答え ア 椿(つばき)    イ 鶏頭(けいとう)    ウ 石榴(ざくろ)  

    正解はウのザクロの花です
    昔の人が書いた詩の中(※)に その一文があるのです
    もし身の回りに石榴の木があるなら春に紅い花を
    見て「紅一点」を思い出してください

※中国の宋(そう)の時代の政治家であり、詩人でもあった王安石(おうあんせき)が書いた次のような『石榴(ざくろ)詩』という漢詩が出典になっているからです。

  石榴詩
 万緑叢中紅一点(万葉の叢中(そうちゅう)紅一点)
 動人春色不須多(人を動かすに春色多くを用いず)

 ちなみにこれは、「一面緑の草原に一輪の赤い花が咲いている。春の景色は、たったこれだけのことで人を感動させてしまうものだ」といったような意味になります。
                           〔TOSS相模原 山田良子〕