IRON MAIDEN
「IRON MAIDEN」
@PLOWLER AREMEMBER TOMORROW BRUNNING FREE
CPHANTOM OF THE OPERA DTRANSYLVANIA ESTRANGE
WORLD FCHAROTTE THE HARLOT GIRON MAIDEN
NWOBHMのムーヴメントは、このアルバムから始まった。
「衝撃のデビューアルバム」というタタキ文句は、当時すでに手垢にまみれたものとなっていたが、これを初めて聴いた時は本当にショックだった。
テンポチェンジ、リズムチェンジ、キーチェンジを縦横無尽に組み合わせた、まったく新しいタイプの音楽だったのだから。
音質は粗く最低の部類に入るだろうが、それを補って余りあるパワーがみなぎっている。
BGは今でもライヴの定番。
Cの持つドラマ性と奔放な展開は、ROCK史上に残る名曲の資格十分だと個人的には思っている。
「KILLERS」
@THE IDES OF MARCH AWRATHCHILD BMURDERS
IN THE RUE MORGUE CANOTHER LIFE DGENGHIS
KHAN EINNOCENT EXILE FKILLERS GPRODIGAL
SON HPURGATORY IDRIFTER
マーティン・バーチがプロデューサーとして初めてバンドに関わった2nd。1stに比べて音質が飛躍的に向上した。
本作からギターがデニス・ストラットンからエイドリアン・スミスに交代し、ヴォーカルのポール・ディアノにとってはラストアルバムとなった。
@のインストに導かれてAのベースリフが始まった時は「おお、なんじゃ〜こりゃあ」と思った。ベースリフで始まる曲なんて当時なかったもんなあ。今でこそ、典型的なMAIDEN節(?)としてすんなり聴けるけど。
次作のツアーでオープニングを飾ったB。徐々に盛り上げていくドラマチックなイントロがよいなあ。
他にも一聴するとへんてこりんな感じで始まるCDと、他のバンドとの違いを強調するかのような楽曲が詰め込まれている。
「THE NUMBER OF THE BEAST」
@INVADERS ACHILDREN OF THE DAMNED BTHE
PRISONER C22 ACACIA AVENUE DTHE NUMBER
OF THE BEAST ERUN TO THE HILLS FGANGLAND GHALLOWED
BE THY NAME
私がリアルタイムで買った初めてのIRON MAIDENのアルバム。
当時はアナログ盤で、EとFの間に“TOTAL ECLIPSE”が収録されていた。今思えばボーナス・トラックだったのだろうが、CDでこの曲がないとなんか物足りない気がするのが不思議。曲そのものは大したことないんだが、アナログでの流れに慣れているからか?
タイトルチューンDは、映画「オーメン」でお馴染みの悪魔の数字「666」をモチーフにした曲。アルバムのレコーディング中にスタジオが停電し、電流計を見たらカウンターが666だったとか、プロデューサーのマーティン・バーチだったかメンバーの誰かが交通事故を起こし、請求書の金額が666ポンドだったので、「667ポンドにしてくれ」と言ったとか、おっかねえエピソードもある。ライヴでこの曲になると、悪魔の格好をしたスタッフがステージ両脇に登場し、フォークみたいな槍を客席に向かってチクチクとやって、笑わせてくれましたなあ。もちろんこのタイトルチューンは名曲。
でも、個人的には、やっぱりGがイチ押し。作曲家としてのS.ハリスの本領発揮。
@も結構好きなんだが、ライヴで演ったことはあるんだろうか。一度でいいから見たいものだ。
「POWERSLAVE」
@ACES HIGH A2MINUTES TO MIDNIGHT BLOSFER
WORDS(BIG’ORRA) CFLASH OF THE BLADE DTHE
DUELLISTS EBACK IN THE VILLAGE FPOWERSLAVE
GTHE RIME OF THE ANCIENT MARINER
5枚目のスタジオアルバム。
@はHEAVY METALの歴史に残る名曲。中間部のギターソロで転調する瞬間は何度聴いても震えが来る。前奏から息をつく間もなく一気に駆け抜けるスーパー疾走チューン。HEAVY
METALを愛する者たちの魂を揺さぶらずにはおれない名曲中の名曲。これ一曲だけでもこのアルバムを買う価値がある。
Aはライヴの定番。正直、最初聴いた時はあんまり好きじゃなかったのだが、ライヴではやっぱりサビで一緒に歌ってしまう。
Bはインスト。中盤はややタルい感じもするが、Fのタイトルチューン、Gの14分弱に及ぶ大作は聴き応えあり。
前作よりもブルースとエイドリアンの楽曲が増えて来ていることからわかるように、当時のメンバー同士の力関係が均衡した状態で製作されたのだろう。個々の持ち味が随所でキラリと光る。
「LIVE AFTER DEATH」
DISC1:(1)ACES HIGH (2)2 MINUTES TO MIDNIGHT
(3)THE TROOPER (4)REVELATIONS (5)FLIGHT OF
ICARUS (6)RIME OF THE ANCIENT MARINER (7)POWERSLAVE
(8)THE NUMBER OF THE BEAST (9)HALLOWED BE
THY NAME (2)IRON MAIDEN (3)RUN TO THE HILLS
(4)RUNNING FREE
DISC2:(1)WRATHCHILD (2)22 ACACIA AVENUE (3)CHILDREN
OF THE DAMNED (4)DIE WITH YOUR BOOTS ON (5)PHANTOM
OF THE OPERA
アナログ発売当初はこの通りだったのに、同時発売のCDは1枚モノでDISC2の楽曲はカットされていた。
その後、完全盤が発売されたので、買った。それがこれ。
ま、彼らのステージの流れを考えると、DISC2は確かにボーナストラック的要素が強い(当時でも最近のライヴでも聴けない)けど、
「やっぱり全部聴きたいじゃないか!」
というファンの願望はこのアルバムで満たされる。
リストを見ればわかる通り、「POWERSLAVE」に伴うツアーを収録。
チャーチルのスピーチをSEに“ACES HIGH”に雪崩込む構成は何度聴いてもドキドキもの。
ドニントンでのライヴもいいが、濃縮されたエネルギーを感じる点でこちらに軍配を上げる。
ちなみに、DISC2にはCDエクストラが4曲収録されている。
「SOMEWHERE IN TIME」
@CAUGHT SOMEWHERE IN TIME AWASTED YEARS
BSEA OF MADNESS CHEAVEN CAN WAIT DTHE
LONELINESS OF THE LONG DISTANCE RUNNER ESTRANGER
IN THE STRANGE LAND FDEJA−VU GALEXANDER
THE GREAT
前作のライヴ盤で、キャリアにひと区切りついたもので
「次は何をやってくれるんだろう」
とドキドキしていたのだが、事前の情報では
「ギターシンセサイザーやベースシンセサイザーを使っているらしい」
ということで、正直ちょっぴり不安があった。
@で、いきなり“づぅわ〜ん”とシンセのEm…ああこれかあ、と思ったのは最初の2秒だけ。あとはひたすらメイデンワールドが全開&疾走。
なあ〜んだ期待通りじゃないか。
ということで、安心して聴ける。違和感なし。
結局、ジャケットで描かれている映画「ブレードランナー」のような近未来をイメージさせるのにシンセを使ったのだ、と解釈していいだろう。
ライヴでの全員大合唱曲Cもいいが、密かにBのゴリゴリバリバリした感じが気に入っている。
Iの変拍子もプログレっぽくて気持ちいい。
「SEVENTH SON OF A SEVENTH SON」
@MOONCHILD AINFINITE DREAMS BCAN I PLAY
WITH MADNESS CTHE EVIL THAT MEN DO DSEVENTH
SON OF A SEVENTH SON ETHE PROPHECY FTHE
CLAIRVOYANT GONLY THE GODD DIE YOUNG
IRON MAIDEN初のコンセプトアルバム。
とはいってもそんなに構えて聴くほどのことはない。Bがアカペラコーラスで始まったので最初はかなり驚いたが、すぐに慣れた。
個人的には、Fのイントロで、ベースから徐々に盛り上がっていく展開がクセになった。
Cは昔スキー場で流れていて、滑りながらどんどんスピードが増していったという過去の経験から、滑る際には心のBGMとなっている。
Dはやや長く「もう少しコンパクトにすればいいのに」と思う一方で、インストパートで最後まで惹き付けてねじ伏せてしまう力強さはさすが!
「FEAR OF THE DARK」
@BE QUICK OR BE DEAD AFROM HERE TO ETERNITY
BAFRAID TO SHOOT STRANGERS CFEAR IS THE
KEY DCHILDHOOD'S END EWASTING LOVE FTHE
FUGITIVE GCHAINS OF MISERY HTHE APPARITION
IJUDAS BE MY GUIDE JWEEKEND WARRIOR KFEAR
OF THE DARK
前作で「ちょっとなあ」と思っていたところに本作の登場。
おお!往年のメイデンが帰って来た!と喜んでいたのも束の間、ブルース・ディッキンソンはこのアルバムに伴うツアーの後で脱退してしまう。
それはともかく、BKにおける曲展開は彼らの本領発揮!
ライヴでも欠かせないナンバーとなっている。
@はオープニングを飾るにはパワー不足も感もあるが、並のバンドでは太刀打ちできない強力ナンバー。
Eのアコギや“LOVE”の言葉に彼らなりの「新しいことへの挑戦」が感じられる。
個人的にはDのドコドコドラムとIのギターフレーズが気に入っている。