続・教室の中でしか通用しないシステム


例の二つ目は“教室内での列の呼び方”だ。

うちのクラスの場合、教室での座席はこんな配置になっている。

これを二列ずつ三つに分けて、窓側から(あるいは廊下側から)「一号車」「二号車」「三号車」と呼ぶ学級がある。

幼稚園ならばいいだろう。
クラスを列車になぞらえて楽しさを演出するのも結構だ。

しかし、小学校ではどんなものか。

なぜ「窓際の二列」「真ん中の二列」「廊下側の二列」ではだめなのか。
「一号車」じゃ社会で通用しないだろう。

それに、教師によって窓際の二列が一号車だったり、廊下側の方が一号車だったりすることもあるだろう。
担任が変わるたびに混乱して、困るのは子どもたちである。

一年生を担任した時、「窓際の二列」「真ん中の二列」「廊下側の二列」で通したが、全く問題はなかった。

幼稚園の先生が小学校に苦言を呈することがある。
「園では大人にしたのに、小学校では一番下の学年ということで、園にいた時よりも子ども扱いされる」
列の呼び方一つにしても、世の中に通用する言い方を使ってやるべきなのだ。

誰が考えたのかは知らないが、何の疑いも持たずに「一号車」なんて呼んでいる教師は、知性が欠如していると思われても仕方あるまい。

2004.10.11  記