平成15年2月28日発行
土壌の会

地域素材を教材化してきたライフワーク

新発田市立東豊小学校 伊藤 國夫

 私のライフワークは、地域の素材を教材化することである。教材化する時の支点は3つある。その教材が教材としての価値を有していること。その素材を研究している人が多いこと。素材と素材が関連性をもっていることの3点を、主に重要視してきた。
 それらの視点にそって教材化したことにより、有意義なものを創り出すことができた。
 その結果、「わたしたちの中条・黒川」や「ふるさと中条」や「胎内川の恵み」等の副読本が、次々と発刊された。各町村で、それらの副読本は活用されている。
 わたしのライフワークとしての調査・研究の結果が、各市町村の講演につながっている。
 中条町では、町民大学等で5回。加治川村では、三楽大学等で3回。豊浦町では、豊浦大学で1回。新発田市では、郷土史会等で3回。教研集会で3回。郡小研や県小研で2回。朝日村の村教研や中条中学校等々の講演があげられる。
 最近では、敬和学園大学や中条や新発田のロータリークラブでの卓話や会社での講演が相次いでいる。
 新発田郷土史会では、平成11年から連続の講演をしている。新発田市でも、ようやく郷土史を教材化して利用しようという活動が見られるようになってきた。

 私は若い時から、調査・研究活動は現地に行っても自分の目で確かめることを続けてきた。そのことは、理科の分野でも、社会科の分野でも一貫してきた。その考え方や技能が身に付いているので、「総合的な学習の時間」の内容の企画が容易にできる。これからは、地域素材を教材化する力は、ますます教師の力量として重要な要因になってくるであろう。
 私がライフワークとして書き続けてきた論文等は、「塩津潟の由来」のホームページに掲載してある。相当の量に達している。

 ホームページを開設したのは、平成6年である。現在のアクセス数は4578回に達し、大変多くの方々から利用していただいている。各種機関ともリンクしているので、ますます活用されている。
 最近では、全国からメールで問い合わせがあったり、資料の提供があったりで研究の内容が一層広がりと深まりを増してきている。