北アルプス 穂高連峰 北穂高岳(3,106m)
東稜 リハビリ山行第二弾
朝の上高地BT | BTの屋根が邪魔だけど、焼岳 |
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小梨平の絵描きのジイさん、健在のようで・・・ | 明神岳 |
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横尾のWCも列をつくる | 屏風岩・・・クライマーの姿は見えなかった |
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本谷橋 | 涸沢にようやく到着 |
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まずは、入山祝い! | 14日朝は快晴 |
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先ずは北穂南稜へ | このガレた中央のルンゼを目指し詰めあがる |
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ケルンが積んであった | 右のルンゼを詰める |
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東稜のコルに着いた | 前穂北尾根がキレイだね |
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槍ケ岳方向 | 渋滞です・・・・ピークの赤い屋根は北穂小屋 |
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ゴジラの背中の通過 | 東稜を振り返る |
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北穂池 | 北穂小屋もお祭り状態 |
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滝谷はオドロオドロシイ雰囲気のガスが湧いてきた | 涸沢小屋着 先ずはモツ煮で乾杯 |
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涸沢小屋から観たテン場の灯り | パノラマコース屏風のコル付近からの涸沢 |
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日 時 前夜発 山行期間平成26年09月13日(土)〜15日(月・祝)
参加者 akiちゃん、LTQ
行き先 北アルプス 穂高連峰 北穂高岳
天 候 13日(土)晴れ後曇り
14日(日)晴れ後曇り
15日(月)曇り
目 的 北穂東稜、北穂高岳〜奥穂縦走
装 備 秋山装備
登攀具 ロープ、ヘルメット、ハーネス、ヌンチャク、環付カラビナ、カラビナ、スリング類、カム少々
ナビ用品:GPS・地図・シルバコンパス・マップポインター
防寒具: フリース、ダウン
コースタイム 事 柄
09月13日(土)
06:30分 沢渡第二駐車場発上高地バスターミナルへ
07:56分 上高地バスターミナル(1,500m)発
10:57分 横尾 (1,620m)
12:29分 本谷橋(1,780m)
14:40分 涸沢(2.350m)・・・・・いやぁ〜疲れた
09月14日(日)
06:05分 涸沢発
07:15分 大混雑の南稜から離れる
07:50分 東稜のコル着
08:33分 ゴジラの背で渋滞1時間以上待った。
10:32分 東稜終了・・・・待ち時間が一番長かった。食事
11:20分 北穂高小屋着・・・すごく混んでいる。登山道が混んでいるため、スライド困難、ハシゴ、クサリ場での渋滞を嫌い縦走中止で下山とした。
12:20分 北穂高小屋発
14:46分 涸沢小屋着 お約束のビール
0915日(月)
07:40分 涸沢発 (2.350m) パノラマルート
08:40分 屏風のコル
11:32分 新村橋
11:44分 徳沢(1,560m)
12:44分 明神館 少し上高地側でオコジョが遊んでいた。
13:45分 上高地着(1,500m)
概略
本当は、お盆休み流してしまった、剱岳を考えていたのだが、そのお盆休みの代替案の登山、最後の下山何でもない所で足を捻り捻挫。
距離が長く、ルート上に小屋もないので足の故障を考えるとリスキーでありこれも代替案で北穂東稜に残雪期の下見も兼ねてakiちゃんに
お願いして付き合ってもらった。
記録
09月13日(土)
朝、4時前に一度仮眠から起きると足湯に浸かっている人、そして沢渡第二Pはほぼ満車・・・ひょえ〜い
今までで最も混雑した第二Pでした・・・・
もう一度ウトウトしてから準備を始める。駐車場のゲートは満車のサインが点灯。
そして、タクシー乗り場は長蛇の列。凄いねぇ〜
今回はザックがデカイのでタクシーでは相乗りの人のザックが入らない?かも???
バスで上高地のバスターミナル。登山届を出して歩きだす。明神岳が朝日にあたりキレイ。
ここから徳沢までは退屈な平坦な道を黙々と歩く。ここから涸沢まで概ね16キロ・・・登山靴の底が減る位である。
冗談ではなく、最近の岩稜を歩きやすい登山靴は足裏感覚のためか、ソールは薄く硬く、立ち込み易くするため、ソールの爪先がラウンドしていない
フラットなソール形状が多く、アプローチが長い登路では爪先の底が極端に痛む。
所々で休み休み進む。徳沢園で名物のソフトクリームを食べて先に進む。横尾で山岳警備隊の警察官に下山予定のパノラマルートの状況を聞くと特に問題はない様だ。本谷橋でまで来たけれど、ボクがかなり疲れてしまった。
見かねたakiちゃんがロープ他を持ってくれた。25キロは無いけれど20キロは超えているザック。
自分でも情けない位弱くなっている。休み休み歩いて涸沢。
相談所の外に居た警察官に東稜の取り付きを聞くと、指をさしてあのルンゼをツメ上がって下さい。そこまでは、行けそうな所を選んで適当に進んで
下さい。明日は結構入ると思うので早く出た方がいいですよ。とのことだった・・・・ほう、あのルンゼ目がけて適当に行きゃいいのか・・・・
あれこれ、段取りして明日の準備をしてから、ヒュッテのテラスでビール、おでんを楽しむ。ただ、売店も長蛇の列。寒かったので熱燗がおいしかった。
09月14日(日)
朝というか午前3時過ぎから人がワサワサしている。外の空は素晴らしい星空。
ややこしい場所に行くクライマーなら、北穂あたりに泊まっているだろうし、あとは前穂北尾根位か・・・でも、そんなクライマー
多いわけではないし・・・何だ?このワサワサ感。我々も当初は5時頃に涸沢を出る予定だったけれど・・・
ナントWCが25分待ち。。。。。当然、催して、ケツがモゾモゾしてから並んだりしたら、間違いなく死んでしまう。
多分、本日の核心部はここだろう。と思う・・・・
そんな事だから、皆さん催していないのに並んでいるので、WCに入ってから、ジッとお告げをお待ちするので、概ね入室から退出までに時間
がかかる。
さて、そんなこんなで、約1時間遅れで涸沢を出発。北穂に向かう南稜も渋滞している。最近はみなさんヘルメットを着用して一般道を登るのが
通常の様だ。確かに、これだけ人が多く動いていれば落石もおきる可能性は当然上がる。
でもさ、これはいくらなんでも要らんだろう・・・と云う場所でも被っている人がほとんど。別に良いんだよ。でもな〜オイラはヘルメットとか
ハーネス、ガチャを付けると、モードが変わるというか、オシ!!やるべ!という感じに気合というか、気持の切り替えのタイミングなんで
隕石以外落ちてこねぇだろうってぇ場所の一般登山道は被りたくないワケす。
素晴らしい青空の中渋滞でマイペースで歩けない南稜を歩き、登山道が北穂沢から離れるようになる前、登山道に×印の小沢があった、一瞥すると
良い方向に向かっているようなので、オマワリ氏の云う通り適当に良い所を進む。モレーンではないが、大小の岩が積み上がっている丘を進む。
よく見ると、角が丸くなっている。どうやら、ここが正解のルーファイとみた。少し進むと先行パーティーが休んでいた。
後ろからワラワラ来るから、ノンビリ休んでいない方がいいですよ。と話した。
ここで、ボク達もヘルメットを着用。目指すルンゼは見るからにボロボロっぽい。
先行パーティーとは、最後のルンゼのツメで僅かに分かれたが、どちらが正解ということでもないだろう。
ボク達が先行してコルに抜けた。少し広い所でガチャを付けていると、後ろのパーティーが来たがガチャも付けずスルーして行った。
一般道である南稜からは、『いい加減下らせて下さい!』『登りが優先だ!!』等と罵声が聞こえる・・・ヒドイ混みようだな。
横尾谷側の巻き道っぽい所を少し辿り適当なルンゼから再度稜に上がる。最初から稜線通しでも良かったのかもしれない。
先行パーティーはまだ、この巻き道を進んで行った。稜に上がってもなんて事のない、岩稜の一般登山道並み。暫く、槍、南岳、大キレット
方面の風景を楽しみながら進む。南岳辺りでヘリが県警ヘリがホバーリングしている。レスキューだろうなぁ・・・
突然、の渋滞・・・・核心部らしいが、どうというところではなく、外岩のクライミングに慣れた人なら、フリーでも問題ない位。ただ、落ちれば
ただではすまないのは間違いない。
突然の渋滞・・・コルで先行していったパーティーが居ない????どこへ行ったんだろう???
案外時間のかかったパーティーの後に4人パーティー。観ていたらフィックスロープにして、プルージックで通過する様だ・・・・
垂直方向に登るならFIXロープにプルージックも良いかもしれないが、ここは上下に数メートルの高低差のある岩稜で
始点と終点の高低差はほとんどないのでほぼ横移動。。。。なので、パンパンにFIXすると、低い凹部ではロープが上過ぎて通過に支障がでる。
そのため、かなりユルユルのFIXだ。このため、移動する際、プルージックを握り、自分でロープを流す作業をしなければならない。
当然、この時は両手を放しての作業になる。そしてロクに取っていないランナーの通過もなかなかスリリング。ヲイヲイ。。。
こういう場面ではプルージックはヨロシクナイと思う。
次はガイドパーティーの様だ。ショートロープとスタカットを織り交ぜてのガイディング
その次は3人パーティーWロープで行くみたいだ。このパーティーもFIXしたパーティーと同じ終了点を使うみたいでロープを40m位出していた。
フォローがスタートして行ったが、何だかやる事がアヤシイ。ロープワークの理解がイマイチみたい。
何だかんだでボク達は1時間以上ここで待った・・・・5時に出ても渋滞の先頭の前にには出られなかったみたいだ。
ボク達は、30m位残して20mはザックにしまい、スタカットで細かく切って通過した。多分、秋ちゃんもフリーでも落ちないだろうけれど
落ちたらOUTなのでロープを付けた。
後で、後続のガイドさんパーティーと話したらやはり細かく切るのが正解というか、スムーズな様だ。
次に短い背びれを通過したら・・・何だもう、オシマイなんけ???
懸垂で降りて・・・何だ、短すぎる・・・・
ロープ、ガチャを片づけて、軽食。
考えると、こういうトラバースとか横移動、残置が少ない・・・こういう簡単な場面程ではリーダーのロープワークの造詣というかセンスが出ると思う。
自分が登れる、簡単だ。ということではなく、メンバーを安全に素早く通過させるにはどうすべき?この点に焦点があたるのがこんな場面かもしれない。
軽食を食べていると、先行パーティーが北穂へのガレたルンゼ上部で石を落した。
落石が落石を誘発してかなりの石が落ちた。ただ、登りのラインから外れていたので誰も巻き込まれなかったのは幸いである。
この後は急な斜面を北穂に向かい登る途中で左に回り込んで、大キレットから来るルートに合わさると程なく北穂小屋に到着。
北穂小屋もお祭りみたいな賑わい。なんだ、なんだオイ。時間を観ると11時20分。このまま奥穂に出かかれば時間とすれば出られるタイミング
だけど、ザイテン、南稜にあれだけ人がワラワラ上がったのだから、縦走もかなりの人数がいるだろう。すれ違い、ハシゴ場、クサリ場の渋滞は
織り込んで判断しないといけない・・・・止めて降りましょう。と衆議一致。
そうなりゃ、ノンビリお昼を食べて南稜を下山。それでもすれ違い、ハシゴ場では待ちがあった。多分、涸沢岳の前後付近は渋滞で大変だろう
痛めた足首はやはり下りが調子悪い。
涸沢小屋に着いて、テラスで先ずはビール、おでん、モツ煮で乾杯。
その後、片づけて、ヒマなのでヒュッテ、小屋両方の比較のためウロウロ・・・・
ナルホド、ナルホド・・・教えてあげないよーん
09月15日(月)
早いものでもう、帰る日となる。今日はパノラマコースを経て新村橋、徳沢を経て上高地へ向かう。
パノラマコースの入り口で、一般的な登山道より悪いことを周知するために係の方が声をかけていた。
屏風のコルまでは悪いトラバース急な登り降りが続く。振り返ると涸沢のテンバも疎らでひっそりした感じに見えた。
一汗絞られて、屏風のコル。新村橋、徳沢園の屋根が見える。さ〜てなかなかこれから長い降りになる。
悪い降りに飽きた頃、奥又白谷に出て一息入れる。振り返り松高ルンゼを見上げ降る。途中から工事用道路になり歩きやすくなる。
捻挫からの回復途中の足には易しい。
降りきり左に歩を進めると程なく新村橋。徳沢園から上高地に向かい、明神館で一休み、少し進むと人だかり・・・
オコジョが愛想を振りまいていた。珍しいこともあるものだ・・・・もしかして、明神館の営業マンだったりして?
歩いて歩いて・・・やっとこ河童橋。
何だ、また県警ヘリだ。西穂辺りをホバリングしている・・・・また事故か
上高地に着いて、冷やしキュウリとトン汁を食べて沢渡行きのバスに乗り、毎度の『しもまき』でお風呂に入り、蕎麦を食べた。
お風呂で湯に浸かっていると、明神館あたりで見かけたガイジンが入ってきた。
洗い場に移ると、ガイジンは湯船に浸かりOh Yeah〜 Oh〜mu〜と何か様モノAVの様で噴き出しそうでガマンするのが大変だった。
昔は、ガイジンは湯船に入らないのが定番だったのに、今は平気なんですね。
その後、蕎麦を食べてノンビリと帰途についた。
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