飯豊連峰 門内小屋 夏期鍛練(平成25年08月03日〜08月04日)
小屋番の当番、その後の単発の週末管理用の私物を門内小屋まで荷揚げに行ってきました。
丁度、登る日に所属会の藤井顧問が小屋番で登るし、所属会の会員のSatominも藤井顧問に会いに行くとのこと
今晩は、4人で酒盛りができそう。
ボクはビールを1ケースとスパイク長靴、その他私物を背負子につけておでかけ。題して『夏期鍛練』・・・・秋ちゃんがつきあってくれた。
湿度が高いせいか楢ノ木曲がりまでで、既に大汗 あきちゃん | 大きな倒木 |
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梶川峰上部 麻土嚢は既に朽ちていた | 水流が側壁を抉り崩壊が広がる |
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扇ノ地紙に着いた。 | 今年はコバイケイソウが当たり年 |
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雨の中稜線を進む | 昨年、高桑さんが小屋番期間中に作ったテルテル坊主 |
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管理棟を訪れた登山者 | イイデリンドウ |
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丸森尾根を降る | 雪解けから僅かなのか春の花がまだまだ咲いている |
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丸森峰で稜線方向を振り返る | こちらも倒木がある |
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08月03日(土)
コースタイム
04:14 天狗平発(420M) 天気予報は大外れで霧雨。出発を遅らせ回復を待つが時間が時間なので出かける。
05:00 楢の木曲がり(720M) 気温も低めであるものの重荷のせいか、大量発汗。顎から汗が滴り落ちる。少し長めの休憩
06:24 湯沢峰着(1,020M) やや荷物の重量があるのでユックリ目。 食事
07:21 滝見場(1,145M)
08:11 五郎清水(1,370M) 水汲み、食事・・・登山道からの下りやや藪っぽい。所属会のSatominが追いついてきた。
10:15 梶川峰着(1,700M) 食事・・・登山道脇の笹、かなり不愉快
11:20 扇ノ地紙(1,869M) 上部ガリー浸食地の観察
11:56 門内小屋着(1,865M) 藤井顧問、Satominnお待たせしました。
08月04日(日)
12:34 門内小屋発(1,865M) 大寝坊したうえに昼食をとってから下山。
12:57 扇ノ地紙(1,869M)
13:24 地神山着(1,846.9M) 稜線上はキレイに刈り払いしてあります。
13:50 地神北峰(1,800M)
14:33 丸森峰(1,540M) 丸森峰下に倒木があった
16:35 天狗平着(420M)
概要
門内小屋での小屋番の私物、それとこの先の必要嗜好品を晴れ間をみて荷揚げしておこうと企んだのだが雨降り。
雨降りの重荷・・・・最悪!最悪の条件のなか、所属会前会長、藤井顧問が小屋番へ、同じく所属会のSatominも登るらしい。
ボクは荷物が30kg弱の荷物なので荷役動物の歩み。この荷役動物の歩みに秋ちゃんが付き合ってくれた。
記録
8月03日(土)
早い時間に出ようか?と思うが車外は霧雨。やる気も失せて準備もする気がおきない。
少し時間でも遅らせば雨も上がるか?と考え少し待つ事に・・・
大降りはしないものの、全然回復の見通しが立たない。時間も時間なので、渋々準備をしてでかける。
荷物の重さで取り付きからの重さで玉汗が顎から滴り落ちる。
久しぶりの重さなので辛い。ただ、今回は上手い事パッキングしたので独りで立つことは可能である。30kg程度でもバランスが悪いと
立ち上がるのも一苦労。後続の軽量パーティーが抜いていく。
雨があたるので梶川峰で休まず少し下った鞍部で食事。ブヨ、藪蚊が煩い。
ガスって視界がないので滝見場を通過して、五郎清水へ向かう。この区間もナカナカ辛い。
既に、着衣はぐちゃぐちゃ・・・
でも、この上は笹藪で刈り払いは未だだと思われるし、雨足は強まる・・・
そもそも、五郎清水への下りの小藪も雨でビショビショだ・・・渋々合羽を着る。
五郎清水で水を給水、食事をしていたら、Satominが上がってきた。
聞いたら1時間少々後に出たそうだ・・・・オイラの歩みは牛歩である。
休憩をするSatominをおいて先行する。どうせ直ぐに追い越される。
三本樺の下で追い越される。ビールを冷やしておいてくれ。と頼むみノロノロ歩き続ける。
さて、トットバノ頭ここは旧道化させてネマガリタケの繁茂を期待して付換え箇所である。
付け替えた新道もそろそろ傷みが生じてきたので、交代の時期なのかもしれない。
梶川峰に到着するが、登山道の笹藪の刈り払いが済んでいないため、トットバノ頭〜梶川尾根上部までは笹藪の通過で
ビショビショになる。また、浸食により著しい段差が生じている場所は、ガリー浸食地の側部を歩くものだから
泥炭質の粒子の非常に細かい泥状の土で滑りやすくネマガリタケに捕まりながらの登りである。
降りは更に滑りやすいものと思慮される。
保全施工地を眺める。やはり、麻土嚢、麻の植生ネットは既に限界。
それでも、一定の効果は感じられるし、新たにノウゴイチゴの侵入も見る事が出来た。
あ〜重い、重い・・・・
やっとこさ扇ノ地紙・・・休んでいると、独りの若いのが大きなザックで登ってきた。
なんでも、新潟の方で仲間4人で恒例の頼母木宴会で酒類を10L背負ってきたとのこと、なかなか新潟の若いのも
イマドキではない若い衆が居るんだと感心。
ここまで来れば、門内までは、20分前後。
西風に吹かれながら歩いていると、ハタノさんとスライド。少し立ち話をして別れた。彼は日帰りで丸森から登り、門内で休憩
して梶川を降るという。
門内に着くと、藤井顧問、Satominは着替えてサワヤカ。
着替えを持たないボク、秋ちゃんは着干し・・・飲んでいりゃ〜乾くべ
荷揚げ品その他を片づけて乾杯。
その後はエンドレスで・・・・
8月04日(日)
気がつくと、階下は明るい・・・何時だろう?時計を観ると、08:30
何時間寝たのやら・・・寝不足と重荷で疲れていたにしても、良く寝たものだ。
だらだらとダラシナイ時間を過ごしてお昼ご飯を食べてから丸森尾根から3人で下山とした。
扇ノ地紙を経て地神山、地神北峰付近では今年初めてのイイデリンドウを見つけた。天気のせいか開きはイマイチだったけれど沢山あった。
頼母木への主稜線から分かれ丸森尾根を降る。
この尾根は丸森峰迄は顕著な樹林はなく草地についた登山道、ガレ場を降る。丸森峰付近は積雪・残雪期ガスられると難しい。(梶川尾根も梶川峰から下部、三本樺を見つけるまで難しくトットバ沢に入り込むと大変だ)1,300m付近からの明瞭な尾根に上がれば特に迷うことはない。無雪期であれば特に迷い易いところはない。
傾斜も暴力的な梶川尾根、穏やかで平均的な(登山口からの岩場は急だけど)感じがする。
扇ノ地紙と地神北峰では概ね110mほど扇ノ地紙が高いのだが登山口は大して離れていない。
なので、傾斜が緩いと感じる丸森の方が距離が長い様に思う。
どちらが好きなのかは好みによる。
ボクは門内小屋へ行く事が多いので、どうしても梶川尾根経由が多い。
五郎清水があるので水の心配がない。傾斜が急だけど手っとり早い。そんな理由からだ。
丸森尾根にも夫婦清水があるが、日照り続きの盛夏の頃にはかなり細くなることがあるので注意が要る。
結構、下ってもなかなか高度が落ちない。
横の梶川尾根を眺めてもま〜だ湯沢峰と変わらない高さ。ってことはまだ、1,000m位だから600m前後降らなきゃいかんワケだ。
そうすると、50分前後はかかるなぁ・・・大誤算。
やっとこ登山口へゴール。
天狗平ロッジの管理人さんが飯豊山荘から風呂上りで戻ってきたところ。
この後、梅皮花荘で汗を流して帰途についた。
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