飯豊連峰前衛 焼峰山(1,085.8m) 滝谷登山口 個人山行
日 時 平成23年02月06日(日)
参加者 OPL(高橋)さん、PJY(藤井)さん、NEN(石井)さん、小野さん、NTR(中村義)さん、LTQ(参加者 下越山岳会々員)
行き先
飯豊連峰前衛 焼峰山 (1,085.8m)
天 候 晴れ時曇り(現地高曇り)
目 的 焼峰山下部ルート(夏道)確認
装 備 冬山低山日帰(スノーシュー・Wストック・・今日はワカンが正解)
登はん用具:アックス(ピッケル)使用せず
ナビ用品:地図・シルバコンパス・GPS
防寒具:薄手のダウン
飲み物:ポカリスエット500ML×1・水1.5L
食料品:握り飯1個 調理パン・インスタントラーメン
残 量:調理パン
その他 なし
コースタイム
事柄 備考
07:05分 集合場所集合・出発
07:42分 滝谷集落
07:53分 滝谷集落 除雪終了点発(185M)
08:11分 焼峰山登山口(235M)
09:50分 ウグイス平(595M) 途中で各々が正しいと思う進路を取る。鶯平で20分程待ち、その後小休止して貰う
10:26分 ウグイス平発
11:40分 清水釜(870M)付近を通過
11:58分 修蔵ノ峰着(965M)付近を通過
12:30分 焼峰山々頂着(1,085.8m)
13:07分 焼峰山々頂発(1,085.8m)
13:19分 清水釜(870M)付近を通過
13:48分 ウグイス平(595M)着
15:07分 登山口(235M) 丁寧にルート(夏道)を探すが難しい
15:17分 滝谷集落 除雪終了点発(185M)
積算距離 9.57KM
移動返金速 2.6KM
全体平均速 1.4KM
総上昇量 934M
以上、GPSデータ
概要
昨年4月に滝谷集落から歩いて登山口〜鶯平までの間で晴天時にも関わらず迷いとんでもない場所に出た。その後尾根がつながっていたので、何とか
鶯平まで遠回りしたものの通過することができた。
その後何とか積雪期に夏道をトレースしたいと思っていた。理由は夏道の位置をキチンと把握できていれば道迷いをすることなく冬期でも歩くことができるし
ハズしてはならない場所が理解できる。
正月明け早目に訪れたかったが、雪が落ち着かず、滝谷集落も雪に覆われて駐車が憚れた日が続いていた。
この度、ようやく少し雪も落ち着き行くことができた。
記録
寒い朝だった。車のフロントガラスも、リアウインドもガリガリに凍っているし、道路もテロテロに凍結。少し減ったスタッドレスはよく滑るコンディションなので
注意しながら集合場所へ。
6人、車2台に分乗して滝谷集落に向かう。途中、濃いガスで見通しが悪い場所がある。赤谷からは雪の量が一段多くなる。
滝谷集落のドン詰まりの除雪終了点まで入り準備を整え歩きだす。
晴れているもののスッキリ青空という感じではない。南から湿気のある風が山肌にあたりガスを生んでいるのだろうか?
須弥壇の上部も流れるガスに覆われている。
林道から登山道に入る。何となく夏道っぽい杉木立の中を進む。
さて、最下部の杉林を抜けいよいよ問題の場所に入る。
GPSはベッタリ観ていたくないので、出来るだけ現地の風景と地形図・コンパスで考えながら進む。
GPSの下部2つのポイントは帰宅後カシミールに落としてみたら概ね合っているが、3つ目でミスしている。
天気も良いので、各自正しいと思うルートを取って進み鶯平を目指すことにする。
地形図ではコンターの混んでいる場所を登っていくが、斜上するポイントが判らない。
2名は、やや南東側に進路を取る。3名は東に進んでから、北東に上がる沢を詰める。
ボクはみんな違う気がしてGPSを出すと目指すポイントは北方向を指示している。しかし、夏道はこんな急な長い斜面はない。
混乱・・・
とりあえず、急な斜面を登ってみるものの、足元が崩れる雪に辟易して3名が先行していくトレースを目指して沢に降りる。
沢に降りてやや東に向かい登り考える・・・?
3つほどGPSに落としたポイントを飛ばして特徴から夏道と確信できる所に出た。
先行する3名のトレースを辿り鶯平。
さて、南東側に進んだ2名は・・・
鶯平で待つこと、約20分、思った通りの方角から降りてきた。
少し休んで行動食を摂って頂き山頂を目指すが時間的にどうか?
鶯平までは、地形図と地形読みのアタマの体操で、ここからは体力と雪庇の張り出しの想像力の場
今回は、NENさんが元気が良い。体力的に充実していること、軽量化に努めているのだろう。
こちとら、クライミング・沢以外では軽量化というのはあまり考えないのでザックに入るだけは入れるという愛すべき指向。
小野さんが、トップで歩いている時、バシッ!ゴン!という雪庇の割れる音・・・・クワバラ・クワバラ。
1シーズンに数回は聞く音だが何とも気持ち悪いものだ。
清水釜を過ぎ、修蔵ノ峰で12時だ。計画では12時行動停止なので、一応どうします?と聞けば、ここまで来れば、行かねばなるめぇ。
との声。幸い天気に問題はなく進む。
夏道なら15分〜20分だが、さて、どの位かかるやら?
思ったより時間もかからず30分程で山頂に到着した。
北の空は青いものの南・西の空は高曇り・靄がかかっている感じだ。
予定より、30分遅れなので早々に食事を摂る。
我々だけの静かな山頂だ。
今日の二王子は多くの登山者が入っているだろう。
焼峰は不遇の山になっちゃったねぇ。などと話がら、飯豊の主稜線を楽しみながら食事を摂った。
予定より7分遅れで下山開始。下りは早い。登りながら下りはツボ足で降りないと危ないかな?
と思っていたものの気温の上昇で雪が緩んでスノーシューのまま降りることが出来た。
鶯平で登りで雪に埋めておいた冷たいミカンを食べて下山する。
皆さんで、夏道の位置をあ〜でもない・こ〜でもない。と話しながら降りる。
帰りは概ねポイントが絞れていたので、何故斜上ポイントが判らなかったのか概ね原因が判った。
その後は、登りのトレースに乗り最下部の杉林を通過して林道に出て、パタパタと歩を進め駐車場所に戻り集合場所を目指し
車を市街地に向けた。
※ 雪のある時期の焼峰山は鶯平まではルーファイが妙に難しくなかなか夏道通しに歩かせてくれない。しかもルートミスすると多くの場合、修正には難儀
させられる。今回大きくハズした2名は小さな尾根を2つ大きく廻り込むことになった。
そして、鶯平から上部は雪庇に気を遣わせる変化に富んだ難しくも面白いヤマだ。
個人的には冬期もっと登られていいヤマのように思う。
先ずは、鶯平までお天気の良い日に行ってみるといいと思う。お天気が良くても夏道を1発でトレースすることは難しいだろう。ルーファイの
いい勉強ができるはず。
※ 今回のボクの成績は「否」ではないものの「可」それもやっとの可ですな。
雪のあるうち、しかも視界不良時に追試を計画したいと思っている。
地域山岳会などと言いながら、勉強不足で汗顔の至りである。