東小学校 総合学習支援活動(その4)
~大切な命を守り育てていくこと~

 令和7年7月1日(火)、東小学校3年生による「新発田の心継承プロジェクト」第4弾が行われ、今回のテーマは「加治川流域の大切な命を守り育てていくこと」。講師は若月理事が担当し、みんなで楽しく学びを深めました。

 はじめに紹介されたのは、世界195ヶ国が取り組んでいる持続可能な開発目標(SDGs)について。気候変動や環境の悪化、生物多様性など、地球全体の課題を2030年までに解決するための目標だと聞き、児童たちも「世界とつながっているんだ!」と興味津々。未来のためにできることを考えるきっかけになりました。

 続いては、かつて自然の中から姿を消してしまったニッポニアニッポン(朱鷺)のお話。絶滅の背景や、生き物たちを守ることの大切さについて、子どもたちは真剣に耳を傾けていました。新潟県で発行された「レッドデータブックにいがた」に掲載された哺乳類、鳥類、両生類、爬虫類、淡水魚類、水生甲殻類、淡水産貝類などの写真を見ながら、生きものの姿をしっかり学びました。

 6月5日に行われた米倉ビオトープでの体験学習もみんなで振り返りました。「あの時見つけた生き物は、実は8種類もレッドデータブックに載ってるんだって!」と驚きの声が。以前に行われた新発田川での調査では保護種が1種類だったことから、米倉ビオトープの豊かさを改めて実感しました。

 「川の中はどうだった?」「まわりの草は?」と、いろいろな視点で比べて考えることで、生き物たちが米倉の人たちによって大切に守られていることに気付くことができました。

 今、3年生の教室で、米倉ビオトープから連れてきたメダカ、ドジョウ、ホトケドジョウたちを元気に飼育中。観察を通して、命の大切さを実感し、もっともっと生き物や自然への関心が高まっています。

 この学びをきっかけに、地域の環境保全活動に興味を持ち、さらには地球規模での環境保護にも目を向けてくれることを願っています。


▲レッドデーターブックにいがた・2001 ▲米倉で発見した絶滅危惧種たち