新発田市立御免町小学校 総合学習支援

 令和7年6月27日(金)、新発田市立御免町小学校の4年生85名を対象に、新発田川の庚申堰(こうしんぜき)下流の水路にて水棲生物の調査活動を行いました。「新発田川を愛する会」および「加治川ネット21」JVでの協力のもと、総合学習の一環として実施されたものです。

 当日は朝からあいにくの雨模様でしたが、幸い本降りにはならず、予定通り調査を行うことができました。
 堰の下では、この地域では珍しい魚道(魚がのぼりやすいハーフコーン式魚道)も設置してあります。本流の余水吐け部分を少し放流してもらっての観察会で、さまざまな生き物がいそうな雰囲気を醸していました。

 活動前には「脱げやすいサンダル履き禁止」など安全に関する注意事項を伝え、いよいよ調査スタート。こどもたちは歓声を上げながら川へ入り、水の中を夢中で観察しました。水温は19度、気温は24度。川幅はおよそ4メートル、水深は10〜15センチ程度でした。


 当会の藤田副理事長、今田隊長による本格的な「ガサガサ調査」の結果、次のような水辺の生き物が確認されました。 

-生物確認種一覧(分類別)-

両性類 アマガエル
魚類 アブラハヤ、カマツカ、オイカワ、タモロコ(Pseudorasbora parva)、ジュズカケハゼ
甲殻類  アメリカザリガニ
貝類 カワニナ(淡水貝)
昆虫類 カゲロウトンボ、コシボソヤンマ、サナエトンボの仲間、ヤゴ
-考察および今後の留意点-

近年、下水道整備の進展により、町中を流れる川の水質も改善され、かつてより多くの生き物が確認できるようになりました。一方で、ガラス片や陶器のかけら、ホッカイロ、フォークなど生活ごみも見られ人々のモラル環境保全には重要であります。川に入る際には足元への注意が必要です。

▲新発田川は大賑わいでした  ▲生きもの同定・藤田副理事長
▲カマツカ ▲オイカワ、タモロコ
▲魚の登りやすいハーフコーン型魚道  ▲子どもたちが拾った不法投棄品

 調査:藤田ら、(今田、相馬、若月)