空き屋ワークショップ活動報告

 令和5年10月7日(土)に新発田市上三光地内において空き屋プロジェクトによる空き屋の現状や利活用のワークショップを行いました。

 ワークショップは4部構成になっていて、最初に当該空き屋の元当主の渋谷さんより、生い立ちや仕事と家屋の維持にまつわるお話がありました。第一線で活躍されていたエンジニアらしく御高齢を感じさせないしっかりとしたお話ぶりでした。

 のあとは新発田市の空き屋対策住宅係より新発田市の現況説明や空き屋バンクの取り組みについての話がありました。

3番目が同集落の処分計画の家についての住宅診断の様子や他県の事例説明があり、最後にこの空き屋プロジェクトの取り組みについてと全体の意見交換会となりました。

この空き屋問題は、急速に社会問題となっておりテレビでも特集番組が見られるなど、都会でも田舎でも日本全国で起こっている現象であり、人口減少と単身世帯の増加とあいまって今後ますます増えていくものと思われます。

空き屋問題は、将来に不安に感じつつも今は大丈夫と問題を先送りしてしまうと、いざその時になるともう体力も資金力もなくて、どうしようもなくなってしまうことになりがちです。
いまからある程度の予測をもって計画をたてておく必要を感じました。
それととにかく誰か外に向けて情報を発信し、誰かと関わりを持つことの大切さがあります。空き屋はいろんな人との関わりが生じる問題です。家族や親せき、福祉や地域住民、建築、不動産、交流人口とまちづくりと深い関係にあります。

空き屋をどうするかと正面から立ち向かうと、なかなか障壁が高いかもしれませんが、まずは空いた家で何かに利用できないかと、小規模でもよい事から始めることが大切かなと思います。そこから次は何に利用しようかと発展していければ解決の間口が広がるものとおもわれ、一番大事なのは地域の協力し合えるコミュニケーション力の発生にかかっているものだと思います。