在宅での医療・看護・介護の質を高めるためには他職種での連携が欠かせません。近年、医療と介護の間では情報の垣根が高く、緊密な連携をとるうえで課題となっていました。各介護サービスを統括調整するケアマネージャーと、利用者(患者)のかかりつけ医との密な連絡が求められる一方、介護側から医療への連絡は、時間的にも心情的にも取りづらいことが背景にあると言われています。これを解決する手段のひとつとしてモバイル端末を利用した当システムが開発されました。
ときネット患者の薬剤情報をスムーズに情報共有するために、調剤レセコンで登録した調剤実施データを、ときネットへデータ連携する仕組みです。構築した薬局などが有している調剤レセコンより出力されるNSIPSデータ(日本薬剤師会が推奨する処方標準データ様式)よりときネット対象患者だけを抽出し、サーバを介して、ときネットを通じて参照できます。これによって、複数医療機関にて薬の処方状況を確認できるようになり、重複した処方を防ぐなどの効果を期待できます。
救急搬送時に円滑な治療を行う為のツールとして開発され、平成29年より運用されています。救急搬送など人命に関わる状況を想定して、予め治療に必要な情報をときネットに登録できるシステムです。登録された情報を元に、搬送先の医療機関にて迅速に治療に当たることができます。
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