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しばた地域医療介護連携センター

知って得する健康講座HEALTH CARE

認知症に負けない!

【はじめに】

医学の進歩や、健康に対する意識の向上から日本では高齢者(65歳以上)人口が拡大しています。それに伴い認知症の患者数も増加の一途をたどっています。現在、65歳以上の高齢者における認知症有病率は3.0〜8.8%と推測されており、2026年には10%を超えると予測されています。また、認知症は高齢になるにつれて出現率が高くなり、85歳以上では約3割の人が認知症を発症していると言われています。

もくじ
1.認知症とは
2.認知症の中核症状と周辺症状
3.診断法
 (1)身体疾患に伴う認知
 (2)変性性認知症
 (3)血管性認知症
4.治療法

 (1)薬物を使った治療
 (2)薬物を使わない治療
 (3)適切なケア
5.認知症にならない為の予防法

【認知症とは】

 認知症とは一体どのような病気なのでしょうか。物忘れ=認知症と考えている方が時々いらっしゃいますがそれは間違いです。認知症とは「様々な原因によって起こる物忘れなどの色々な症状の集まりのこと」で病名ではなく状態を示す症候群のことです。医学的には認知症は「正常な発達を遂げた知能がその後に起きた脳障害のために異常に低下し、日常生活や社会生活に支障をきたした状態」として定義されます。「日常生活や社会生活に支障をきたした」と言うところが実は一番のポイントです。年齢に伴う物忘れでは、出来事の全てを忘れる事はないので大体の見当がついたり、ヒントがあればその出来事を思い出す事が出来ますから、生活に大きな支障をきたすという事はあまりありません。一方で認知症の物忘れは出来事の全てを忘れるので、ヒント等があっても思い出す事が出来ない結果、生活に大きな支障をきたします。例えば、前日の食べた晩御飯のメニューを思い出せないのは年齢による物忘れですが、認知症の物忘れでは晩御飯を食べた事を忘れます。メニューがわからない事と晩御飯を食べた事がわからない。どちらが日常生活に大きな支障をきたすかは一目瞭然だと思います。


【図1】

【認知症の中核症状と周辺症状】

 認知症は「色々な症状の集まり」といいましたが、どのような症状があるかを挙げていきたいと思います。いちばん代表的なのはまず物忘れ(=記名力障害)です。一言で物忘れと言っても実は色々な物忘れがあります。認知症の物忘れでは、短期記憶と言われる数分〜数時間前の記憶を忘れるという事が特に最初の頃は目立ちますが、認知症の進行と共に幼年期や青年期など昔の事(=長期記憶)を忘れるようになっていきます。その他にも大きいという言葉の意味や広いという言葉の意味を忘れる意味記憶を忘れると言葉が出てこないという失語という症状になりますし、日時や時間の感覚、人の名前やその人との関係性が判らなくなってくると見当識障害と言う症状になりますが、これらは物忘れに伴うものです。つぎに実行機能障害と言うものがあります。これは、「物事の段取りが立てられない」「計画が立てられない」などの物事を順序立ててやるという事が苦手になる症状です。特に今までと同じように家事が出来なくなったり、金銭管理が出来なくなる事で気づかれる事が多い症状です。 失行という症状は「着替えが上手くできなかったり」「道具が今までのように上手く使えない」など身体の機能は悪くないのに目的にあった行動が出来なくなる症状です。失認という症状は説明がしにくいのですが、目や耳の機能には問題がないのに視覚や聴覚の情報がきちんと処理できず目の前の物や音が何か分からないといった症状になります。
 ここにあげた記名力障害、実行機能障害、失行、失認の四つの症状は認知症の症状の基盤をとなるもので中核症状と言われます。医者はこの中核症状の有る無しや、症状の程度で認知症と診断したり、その重症度を判断します。
中核症状があるために周囲の人との関わり合いの中で生まれる様々な症状をBPSD=認知症周辺症状といいます。実際に介護の場面で問題になる徘徊や物盗られ妄想等、問題行動と呼ばれ介護の負担を大きくするような種々の症状をBPSDと呼びます。BPSDとは中核症状があるために周囲の人との関わり合いの中で生まれる様々な症状をさします。認知症の初期では実際の自身の能力低下の自覚から不安感や焦燥感が生じやすいと言われ、不安感が持続、増悪すると抑うつ的となったり、時に暴言暴力に発展する場合もあります。また、不安感から猜疑心を生じた際に、物の置き場所忘れ等の症状があると被害的な妄想を生じる場合もあり、物盗られ妄想が出現する場合があります。
 時間の見当識障害が悪化すると昼夜の区別がつかなくなり生活リズムが変化し昼夜逆転を生じます。代表的なBPSDとしては、不安、焦燥感、幻覚、妄想、うつ症状、昼夜逆転、徘徊、暴言・暴行等があります。


【図2】

【診断法】

 病院では、本人や家族等の周囲の方から問診という形で中核症状BPSDの有無、それらがどれぐらい日常生活に影響を与えているかを把握します。その原因の検索を行う為に血液検査や画像検査を行います。問診や検査の結果で認知症が疑われれば、その重症度を調べる為に長谷川式簡易知能評価スケール改訂版(=HDS-R)やMini-Mental-State-Examination(=MMSE)といった認知機能テストを行います。これらの試験は口頭で10個前後の質問−年齢や日付、場所等を答えてもらい、その点数で記憶力等の認知症の重症度を判定します。この他にも一分間で動物の名前を出来るだけ多く言ってもらい14個以上言えるかで簡易的に認知症かどうかを判断するCategory fluency スコア法などがあります。認知症の診断のためになぜ色々な検査が必要になるかと言うと、認知症には色々なタイプがあり、それぞれ治療の方法が異なるためです。認知症は風邪をひくようにある日突然と認知症になるわけではありません。認知症になる前に必ず軽度認知障害という状態を経ます。これは、健康な状態から認知症に移り行く途中の段階と考えていただければと思います。この時期は従来では特に問題視されていませんでしたが、最近では認知症の早期発見のために重要な時期であるといわれています。この軽度認知障害がやがて認知症へと経過していくわけですが、認知症には大きく分けて身体疾患に伴う認知症、(神経)変性性認知症、血管性認知症、の三つに大別されます。


【図3】

 まず、身体疾患に伴う認知症ですが、これは文字通り体の病気によって出現する認知症です。原因となるのは、梅毒や一時期、狂牛病問題で話題になったクロイツフェルト・ヤコブ病等の感染症や甲状腺ホルモンの分泌低下に伴う内分泌疾患、ビタミンB12が欠乏して起こるもの、脳腫脹によるものなど、実に数々です。このタイプの認知症は身体の病気が完治すれば自然と治る認知症で、テレビや雑誌などで最近扱われる手術をすると治る認知症として扱われているのがこれにあたります。
 次に変性性認知症ですが、これは極々簡単に言ってしまうと年齢と共に脳の中に老廃物が溜まることで脳が以前と同じように機能する事が出来なくなってしまった事が原因となる認知症です。このタイプにはアルツハイマー型認知症や前頭側頭型認知症(ピック病)、レビー小体病型認知症など色々な種類がありますが、ここではこの三つについて説明したいと思います。
  アルツハイマー型認知症は認知症の中でも最も多いと言われており、 「物忘れ」が特に特徴的な認知症です。アルツハイマー型認知症は「物忘れ」から始まります。特に近時記憶という比較的直前の事を忘れるようになります。ですので、同じ話を何度も繰り返したり、約束や物の置き場所を忘れたり年月日があやふやになるようになる為、徐々に普段の生活の中でも支障をきたすようになります。更に進行していくと、言葉につまるようになり、自分のいる場所が判らなくなり、最初はあまりなじみがない場所で、やがて近所等のなじみがある場所でも道に迷うようになります。このほかにも一人で買い物をする事が困難になったり、時節に合った衣服が選べない等の症状がみられるようになります。やがて、家の中でも迷うようになり、排便の後始末が出来なくなり、尿や便を漏らす等し、歩くことや座る事等のごく簡単な動作もできなくなり、言葉もほとんどでなくなり最後は寝たきり状態となります。このようにアルツハイマー型認知症は徐々に進行し、発症から約10〜15年程度で最重症となるといわれています。


【図4】

 前頭側頭型認知症は脳の前頭葉と側頭葉が特に委縮する事で特徴的な症状が出現します。アルツハイマー型認知症とは違い記憶がある程度は保たれます。前頭葉は様々な機能を司っています。特に代表的な機能が「我慢」や「意欲」、「計画をもって行動にうつす」等です。側頭葉は知識の貯蔵庫とも呼ばれており、言葉の意味の記憶を司っています。ですので、前頭側頭型認知症ではこれらの事が苦手となるわけです。具体的には、前頭葉の機能が低下する事で、我慢する事が苦手となる為に自己中心的な言動が増えます。時には万引きなどの反社会的な行動をとる場合がありますが、本人には「悪い事をしているという自覚がない」為に、こっそりとではなくは堂々とそのような行為に及びます。また、「毎日決まった時間に決まって同じ行動をとる」「決まったものばかり食べる」等の常同行為と言われる症状がみられるのも特徴です。側頭葉が萎縮して機能が低下すると言葉が出てこない様なりますこのほかにも感情の動きが鈍くなり無表情になったり、人の顔の識別やその物が何かという事が判らなくなったりする事もあります。アルツハイマー型認知症と同様に、これらの症状は進行して徐々に悪化していきます。レビー小体型認知症はアルツハイマー型認知症と同じような症状に加え幻視等の特徴的な症状を持ち、パーキンソン病との関連も深い認知症です。 レビー小体型認知症の物忘れは、「覚えているけど出てこない」という物忘れで、「出来事自体を忘れてしまう」というアルツハイマー型認知症とは異なります。レビー小体型認知症の特徴的な症状は幻視です。夕方から夜の薄暗い時におこりやすく、人物や虫などのはっきりとした幻が見える場合と人影のようなあいまいな幻が見える場合とがありますが、どちらにしてもそれら幻が見える事での不安や恐怖を訴えます。この他には、記憶力や注意力、集中力の状態が日によって、或いは一日の中でも時間帯によって大きく変動しますし、手先の作業が不器用になる、動きが鈍くなる、歩きにくくなるなどのパーキンソン症状と呼ばれる症状が見られるようになります。特にこのパーキンソン症状が出現すると、歩きにくささから度々転ぶようになります。
 最後は血管性認知症です。血管性認知症は脳出血、くも膜下出血、脳梗塞などの脳卒中を起こした事で生じる認知症です。脳卒中を起こした人すべてに認知症が表れるわけではありませんが、脳卒中を起こした人は起こしてない人の約10倍と高率で認知症を呈するといわれています。変性性認知症では認知症は徐々に進行しますが、血管性認知症では脳卒中をきっかけにして急激に発症します。脳卒中に伴う片側の麻痺や、呂律がまわりにくくなるなどの言語障害が物忘れなどの認知症中核症状と共に出現する場合が多く、認知症の症状は脳卒中の再発に併せて段階的に進行していきます。脳卒中が起きた脳の部位に合わせた認知症の症状が出現しますので、物忘れはないけど要領が悪くなるなどの症状にムラがあるのも特徴です。この他、やる気がなくなる、抑うつ的となる、注意力が散漫になる等のうつ症状が出現する場合も多く、またアルツハイマー型認知症とは異なり、比較的早い時期から歩きが悪くなったり、尿失禁が出現する事もあります


         【図5】          【図6】

【治療法】

 認知症に対する治療には、薬物を使った治療、薬物を使わない治療、適切なケアの三つがあり、これらを効果的に組み合わせる事で最適な治療を行う事ができます。


【図7】

 まずは薬を使った治療ですが、認知症の種類によって使う薬は異なります。身体疾患に伴う認知症では、その原因となる身体の病気を治す事で認知症が改善しますから、これに関しては薬で治す事が出来ると言えますが、変性性認知症、血管性認知症は、基本的には現段階では薬を使う事で認知症を治すことはできません。では、この二つの認知症に対してどのような目的で薬物治療を行うかというと、認知症の進行をゆっくりにし今の状態を少しでも長続きさせ、日常生活で大きな問題となるBPSDを緩和させる為です。認知症を風邪に置き換えると、風邪そのものを治すことはできませんが、風邪をひきにくい体質にしたり、鼻水や咳、熱などの実際に困っている一つ一つの症状を良くする為に薬を使うと考えてもらえればと思います。現在、アルツハイマー型認知症等の変性性認知症に対して進みをゆっくりにする薬が4種類あり、認知症の重症度に応じて使い分けを行います。これらの薬は変性性認知症の原因となる脳の老廃物を作りにくくするという作用があります。比較的軽度〜中等度の認知症に対して使われるのが、アリセプトR レミニールRリバスタッチパッチRイクセロンパッチR(全て商品名)の3種類です。この中で、アリセプトだけは重症の認知症にも使用される場合がありますが、効果においてはそれほど大きな差異はないようです。この3種類の中ではリバスタッチパッチR・イクセロンパッチRは他の二つと比べてユニークな特徴があり、それはこの薬が貼り薬であるという事です。一日一回、背中などに一枚500円玉大の円形の膏薬を貼る事で薬を飲むのと同じ効果を得る事が出来ます。この3種類はそれぞれ錠剤や粉薬等様々な形状の薬がありますので、薬を飲む本人、それをサポートする家族の事情や状況に併せた形状を選択する事が出来ます。この3剤に共通して、吐き気や便秘・下痢などの症状と、まれに内服するとイライラ感が増す、怒りっぽくなるなどの副作用が出る場合があります。この3剤とも薬を続けて飲む事で効果があります。ですので、副作用がある場合には薬を飲み続ける事が困難ですから、徐々に薬の量を増やしていく必要があります。中等症〜重症の認知症に対してはメマリーRという薬を使います。この薬は前述の3剤とは違う機序で効果を出すため、前述の3剤と一緒に内服される場合があります。この薬の副作用としては頭痛やめまいがでる場合があります。この薬も飲み続ける事で効果が得られる薬なので、徐々に量を増やして副作用の有無を確認する必要があります。BPSDに対しては、その問題となっている症状の周囲への影響を考慮し、それに即して薬物加療を行います。例えば不眠や昼夜逆転であれば睡眠薬を処方しますし、興奮や介護抵抗などの症状であれば、興奮を鎮める作用をもつ安定剤のような薬剤を用います。一般的にBPSDへの対応で使用する薬は、眠気が残ったり、ふらつきが出たり、呑みこみが悪くなったりとする副作用が出る場合があり、薬剤の使用には両刃の剣的な側面があります。また、最近ではある種の漢方薬が認知症高齢者の興奮などのBPSDに対して効果があるという報告があり、ふらつきなどの薬剤的な副作用が出にくい事から使用する場合が増えています。
 薬物を使わない治療として各種のリハビリテーションがありますが、その共通した目標は、「混乱や不隠を除き、和やかな人間関係と生活の場をもたらす事」、即ち、認知症を有する人の生活の質を向上させることです。薬を使わない治療で重要な事は、指導する人や他の参加者等と十分にコミュニケーションをとりながら、とにかく楽しく行う事です。この事が、脳に快い刺激を与え現在の生活を維持するだけでなく、残された機能を高める事も期待できます。具体的な薬物を使わない治療として、回想法や音楽療法、現実見当識訓練などがあります。例えば、回想法は認知症の方に自身の過去を語っていただく方法です。過去の事を思いだし語る事自体が脳の刺激になりますが、過去の自分を思い出し自信を取り戻す事で抑うつ感を改善したり、周囲の人が熱心に耳を傾けている姿が自尊心の回復、向上に繋がります。これらの薬物を使わない治療は病院よりも介護施設で積極的に行われています。
 認知症治療の最後は適切なケア=介護です。介護を行うにあたって重要な事は、「認知症の人の思いをよく理解する」事と、「人としての尊厳を大事にする」事に尽きます。介護には「この症状にはこの対応法:というような常に決まった解決方法はありません。状況や、本人の性格などを考え、臨機応変に対応していく必要があります。「認知症の人の思いをよく理解」するためには認知症という病気についての知識を持っていただく必要があります。最近では認知症に対する特集が雑誌やテレビで組まれたり、大小様々な講演会・講習会が各地で行われていますので、機会があればそういう際に認知症についての知識を得ていただきたいと思います。「人としての尊厳を大事にする」事にあたっては、認知症の方との感情の交流を大切にし、不安感を軽減させる事が必要です。介護する側がされて嫌な事、例えば声もかけず、突然に理由を言わずにおむつ交換のためにズボンを下げられれば誰だってビックリするし、怒ったり嫌な気持になります。これは介護される側も同じです。ですので、何かを行う場合にはきちんと説明する事が大事になります。とはいっても、毎日の介護ではいちいち説明している余裕が時間的にも精神的にも持ちにくい事も事実だと思います。時間的、精神的余裕を持つ為にも特定の家族だけが抱え込むような環境は望ましくありません。特定の家人だけが介護を担っていると、その方が病気をしたり、疲弊しきったりと介護をやれなくなった瞬間に介護や生活が破綻します。ですので、それぞれが少しづつ役割を持って介護していただき、負担が大きければ介護施設の利用をするなどして、一人が抱え込まないで介護をおこなえる環境を作る必要があります。


【図8】

【認知症にならない為の予防法】

 ここまで、認知症についての種類やその症状や治療法などを説明をしてきましたが、何にしても認知症にならずにすめばそれにこしたことはありません。ピンピンコロリという言葉も広く流布しつつあり、各地のコロリ観音には門前市をなす盛況ぶりとも聞きます。私自身も多くの方々から「認知症なんかにならずピンピンとして日々を生活し、ポックリ、コロリと逝きたい」と言う話を伺います。ピンピンコロリを目指す為には、まず生活習慣病を予防する事が大事です。脳卒中になると脳血管型認知症になりやすいという事を前述しました。高血圧や糖尿病、高脂血症、喫煙や過剰な飲酒などは脳卒中となりやすくなる要因ですし、これら生活習慣病がアルツハイマー型認知症の発症とも関係していると言われています。ですので、まずは生活習慣病の予防がピンピンコロリへの第一歩です。


【図9】

 生活習慣病の予防のためには運動や食事の摂り方が大事です。食事については何を食べてはいけないという事はありませんが、大事なのはバランスよく食べる事と食べ過ぎないという事です。不飽和脂肪酸を多く含む青魚やビタミンCやビタミンEを多く含むトマトなどの野菜類をしっかりとる事は認知症の予防にも効果があると言われています。


【図10】

 運動では、有酸素運動というウォーキングや水泳などの呼吸によって常に酸素を取り込みながら行う持続的な運動がお勧めです。1日30分程度のこのような運動を週に3〜5回ぐらいを目安に行ってください。
 生活習慣病の他にピンピンコロリを目指す為には積極的な人とのコミュニケーションも欠かせません。脳トレや塗り絵等が流行っており、これらに効果がないとは言いませんが、それ以上に人との会話、コミュニケーションが脳に良い刺激を与え、認知症を予防します。


【図11】

 ピンピンコロリを目指すには難しい事はありません。運動やバランスのとれた食事をしっかり摂り、毎日を楽しく元気に過ごす事が大事です。また、認知症になったとしても、様々な事が以前よりも苦手になるだけで、全くやれなくなってしまうわけではありません。最近では認知症の進行をゆっくりにする薬や色々なリハビリテーションがあります。このようなものを上手に活用して日々を楽しく生活してもらえればと思います。

  著者プロフィール                              

有田 正知 (ありた まさとも)
有田病院 精神科、内科医





プロフィール                         </p>
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