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○梅原司平さんがやってきた! 11月22日夜、タクシーであるお客様が到着されました。ギターを抱えたパンチパーマの男の方とその奥様らしき方。その姿を見て私はビックリ!。梅原司平さんだったのです。翌23日に新発田で公演があるということは知ってはいましたが、まさか当館にお泊まりになるとは・・・彼のことは昨年春頃に朝日新聞の七段抜きの大きな記事で知りました。珍しい心臓の病気に掛かられた女性が、彼の唄を心の支えに何度かの難しい手術を乗り越えて、ついには退院し、彼は約束通り彼女と仲間の前で無料演奏会を開いてあげた。そんな内容だったと思います。私はすぐに彼のCDブック『愛は元気です』を購入して聴きました。その時は、優しい歌声とちょっと変わった風貌が記憶に残ったという程度だったのですが、本人が目の前にいるとなると話は違います。私は興奮も隠しきれずに、すぐに『愛は元気です』を持ってきてサインしていただき、行こうかどうしようか迷っていた新発田公演も調整して見に行くことにしました。 もう〜良かったですよ!何故か涙と笑いが止まらないんです。あえて表現するならば『心』をそっとやさしく両手で包まれたようなそんな感じ。佐藤宗之と中条きよしをミックスしたような優しい声で、親しみやすいメロディーの曲と、素敵なエピソードを聞かせてくれました。イジメにあって死ぬことばかり考えていた女子中学生、学校には行けても3ヶ月も保健室にしか行けなかった少女、シラケきった生徒と先生の中で孤立する校長先生、医者にサジを投げられるほどの難病に苦しむ女性、母子家庭の寂しがり屋の少女、・・・そんな人たちを励まし、そして逆に励まされて彼の唄が出来ている。そんなことがよくわかるステージでした。 新発田で彼の公演をやられた方も朝日新聞の記事で彼を知り、すぐに公演を計画し、昨秋は100名ほど集めたそうです。そして今回は1000名定員の新発田文化会館で約8割の入り。梅原司平さん自身の言葉によると、決して有名ではないし、そんなにものすごい特色のある歌でもないので、「とにかく騙されたと思って来てごらん」。そんな言葉で友人・知人に誘われ、『騙された人々』が集まるんだそうです。そして見事彼の『魔法』に掛けられちゃうんです。この日も秋田、長野、神奈川などから追っかけてこられた一団もいました。私の後列に陣取られた地元のおばちゃん達も、たまに鼻をすすりながら口々に「この歌、○○に聴かせたい!」などと言っておられました。多分来年は彼女たちが「騙されたと思って来てごらん」とまた沢山の知人を連れてくるのでしょう。来年は売り切れ必至です。 彼は多分、知る人ぞ知る『ローカル・ミュージシャン』のままでしょう。でも彼は言います「売れなかったからこその素敵な出会いの数々が、私の宝だ」と。決して派手じゃない、時代にも乗っていない、大ヒットを飛ばすわけでもない、でも私の心を捉えて放さない素敵な『ローカル・ミュージシャン』達。京都の松井恵子、西野美樹、山田晴三、ロビン・ロイド、大阪の趙博、尼崎の家高毅(故人)、名古屋の金沢栄東、伊勢の外村伸二。そんな中に『埼玉の梅原司平』は仲間入りしてくれました。とてもとても素敵な宝物です。もしも彼らの公演がお近くであった時には「騙されたと思って」是非とも足をお運び下さい。 (2001年11月30日記載) |
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