○マイボーイ・イチロー
 先日ある老人会の方々が、2次会で当館のスナックをご利用いただき、人数が多かったんで私も手伝いに行ったのですが、その中の男の方がカラオケで歌い始めたんですよ『野球小僧』を。曲は知っていましたが、じっくり歌詞を見たのは初めてでした。〜♪野球小僧に会ったかい・・・君のようだね僕のよう、オー・マイボーイ、朗らかな朗らかな野球小僧♪〜。そのカラオケの画面を見ながら、ふと、マリナーズのイチロー君の姿が浮かんできました。あの、プレーオフ1回戦の初打席に立つ彼が、満面の笑みを浮かべていた姿を。・・・小さい頃初めて買ってもらったグローブやバットを丹念に磨き上げて、抱いて寝たりしたり、日が暮れるのも忘れてボールを追いかけ回し、おふくろさんに夕食だからと連れ戻されたり、そして一度はプロ野球選手を夢見る、男の子ならほとんどそうだったように、イチロー君もそうだったんだろうなって。大部分の男の子はその夢を夢のまま終わらせ、普通のおじさんになってしまうんだけどね。
 私は1995年1月23日に阪神大震災のボライティアに関わった縁で、オリックスとイチロー君のファンになったんだけど、翌年に彼の姿をグリーン・スタジアムで見た時の感想は一言「綺麗」。ちょっと時間を間違えてかなりは早めに着いた私は、試合開始前の練習風景を眺めていたんですが、それが実に美しかった。真っ青な芝生の上を走る姿も、田口君との遠投も、背面キャッチも。そして試合が始まれば華麗ななバッティングと走塁と守備を見せてくれる。そして何よりも彼はファンを大切にしてくれたんだよね。印象に残ってるのはあるインタビューで、95年に25本もホームランを打ってしまったことに関し、「阪神大震災があったんで、神戸の人たちに喜んでもらおうと思って」と発言したこと。その年イチロー君を中心としたオリックスは「がんばろう!神戸」のワッペンを付け、リーグ優勝を、翌年日本一を私達ににプレゼントしてくれました。
 イチロー君の夢。・・・大リーグでプレーしたい、活躍したい、憧れの凄い選手達と対戦したい、オールスターに出たい、地区優勝してプレーオフに出たい、ヤンキースとリーグ優勝を争いたい、そして世界一になりたい・・・そんな夢を一つひとつ彼が叶えてる。映画『フィールド・オブ・ドリームス』で、今年イチロー君に新人安打記録を破られたシューレス・ジョーが言ってたよね「天国・・・それは夢の叶うところだ」って。今イチロー君にとって大リーグはまさに『天国』なのかもしれない。かつて『野球小僧』だったイチロー君が『天国』で夢を叶え続けることを1日でも長く見ていたい、そう願う、かつてほんの少し『野球小僧』だったおじさんです。だから、オー・マイボーイ・イチロー!(2001年10月19日記載)

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