○『新・雪国』観てきました。 
 7月1日、待望の『新・雪国』の試写会がありまして、ホテル華鳳まで行ってまいりました。知り合いの『新潟映画塾』のメンバーと、『市民映画館・シネ・ウインド』のスタッフにもチケットを渡していて、翌日会うことが出来たので、彼らにも感想を聞いたのですが、まあ、なかなかの出来映え、ということで一致しました。
 まず、主演『萌子』役の笛木夕子。5月の東京の試写会に呼ばれ一足先に観てきた当館社長カズシゲ氏は、彼女の演技を酷評していたのですが、新人としては上出来でしょう。『新潟映画塾』の知人も「奥田瑛二、吉行和子、あき竹城、坂上二郎ら芸達者な連中に助けられている面はあるが、新人としてあれだけ出来れば大したもんだよ」の言葉をもらい、ちょっと安心。
 次に映像。やっぱり雪景色は綺麗!特に月岡周辺で撮影されたとなれば最高!雪国の冬らしいちょっと沈んだトーンの画像がまた良い! しかし、主演の笛木夕子の裸のシーンが何カ所かあるけど、それはもう少し綺麗に撮ってほしかったところ。
 次に奥田瑛二。普段テレビなんぞで見ているのと、スクリーンに映し出される姿は違う!すっごい存在感。スクリーンの片隅に彼が黙って視線を送っているだけで、全体がすごく締まる。必然的に2ショットが多い笛木夕子の演技もよく見える。昔、マスチェロ・マストロヤンニが『黒い瞳』という映画で、黙ってコップの水を見つめるだけというシーンが評価されて(私の独断ですが)、アカデミー外国映画賞だったかを取りましたが、それに匹敵するくらい、評価しちゃいます。
 次に南野陽子。主人公『萌子』の姉さん芸者の役でしたが、和服がよく似合うし、いい女になったなー、とため息が出るほどでした。踊りも無難にこなしていたし、ナンノちゃんファンは必見です!
 次に主な舞台となった『ホテル華鳳』。ご当地ドラマのように宣伝に走らず、華鳳さんの看板も入れた全体像も、贅沢な料理も、檜の大浴場も登場させないとは、I社長さんさすが!でも、この映画を観たら、『ホテル華鳳』に泊まってみたくなるよな。
 最後にちょっと文句。ラスト・シーンは好きじゃない。脚本を読んだ限りではそんな感じじゃはなかったけど、いざ映像となるとちょっと、ちょっと暗すぎ。あと、回想シーンが現実シーンと見分けにくかった、場面が多すぎてすっきりした映画になっていない・・・など、まあ多少の文句はありますが、低予算で独立プロ系が作った映画としてはなかなかの出来映えということですので、10月1日、全国一般公開時には、是非ともお近くの映画館でご覧になって下さい。
 それと、この映画『ベネツィア映画祭』に出品するそうですが、『新潟映画塾』の知人によると、「映像も筋立ても、外国で受けそうなツボを押さえているから、何か賞をもらうかもね」ということなので、ニュースには気を付けておいて下さい。(2001年7月6日記載)

独り言の目次へ戻る