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○かわいそうな巨人ファン 今や世を挙げてのシドニー・オリンピック・ムード。当館でも『オリンピック・オタク』を自認するカズシゲ社長のもと、普段テレビなどつけていない事務所でも、オリンピックの放送だけはずーっとかかりっぱなしの状態なのですが、そんな状況の中、ひっそりと?プロ野球セ・リーグの巨人軍が優勝を決めました。これは、ある巨人ファンのかわいそうな話であります。 その日は女子マラソンの高橋選手の金メダルに朝から旅館中がわき返り、「巨人軍マジック1」などという話はまるで聞こえないような日でした。そのおじさんはあるカラオケ好きの団体さんの一員として来られましたが、6時から始まった宴会中もちょくちょくロビーに出てきてテレビの周りをウロウロ。しかし、オリンピックを見ている方がずーっと居られたので、仕方なくフロントまで野球の経過を聞きに。事務所でもオリンピックを見ていたのですが、チャンネルを変えて野球放送にすると、中日がリードしている。その経過をおじさんに知らせると、おじさんは肩を落とし、「ま、オリンピックが終わってからでも良いけど・・・」などと言いながら、宴会場へと戻っていきました。そして、このおじさん、気が優しいと見えて、本当は部屋でゆっくりと野球を見たいだろうに、2次会の当館のスナック『ゆきの精』へと連れてこられました。そしてお仲間と仲良くカラオケを唄っておりましたが、長年巨人ファンをなさって虫の知らせでもあったのでしょうか、突然マスターに「野球を見せてくれ!」と叫んだのです。それで、カラオケのモニターの一つをテレビに切り替えると、何と!9回裏1 アウト満塁。おじさんはついにブチ切れて「唄止めろ!お前ら黙れ!」と叫んだのでした。しかし、ここはカラオケを唄うために来たスナック。逆に「そんなに見たかったら、ロビーへ行け!」と言われ。おじさんは議論している間に江藤が打席に入ってしまう!とばかり、一目散にロビーのテレビの前へ。ちょうど、誰も見ていなかったテレビのスイッチを入れた途端、出ました江藤の同点ホームラン!そして続いて二岡のサヨナラホームラン!おじさんは小躍りしながらスナックへと戻ってきましたが、カラオケに夢中のお仲間は誰も相手をしてくれず、一人さびしく自販機で缶ビールを買ってお部屋へ戻って行かれました。 しかしよく考えますと、ハンマー投げの室伏君が決勝に進まなかったので、ロビーのテレビが空いていたことが不幸中の幸いと言えばそうなのですが・・・。(2000年9月29日記載) |
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