○お年寄りのリズム感
 先日、皆さん60歳以上くらいの20数人の団体さんが、当館のスナックを貸し切っていただき、私もスナックのお手伝いをしたのですが、その時は古い演歌のオンパレードで、私の記憶が正しければ、最近の曲は大泉逸郎の『孫』と、香西かおりの『浮雲』のみ、という状況だったのですが、たまたまかもしれませんが、皆さん音はあまりはずさなないのですが、誰一人としてテンポが合っていないのです。私は、若い頃あまり音楽に親しむ機会が無くて、リズム感のある音楽をあまりお聞きになっていないせいかなと思ったのですが、スナックのマスターのT君の説によると『反射神経』が鈍くなっているせいだと言うんですよね。画面を見て、それが目から脳に伝わり、脳で判断して、その命令で口を動かしたり声を出したりするまでにとても時間がかかるせいだと言うんですね。そんなことありかなと思ったのですが、翌日その説が俄然信憑性を帯びてきたのです。 たまたま翌日も55歳以上でないと入れないという某親睦団体の皆様が車で来られたのですが、その駐車場への車の誘導に一苦労。誘導しても、すぐにハンドルを切ってくれないので、こちらの思惑とは違う方向に行って、斜めになっ たり、線からはみ出したり、ぶつかりそうになったり、あの、オレンジと黄色のシルバーマークがゆらゆらと違う方向に行くのが、ホントに悲しかったです。私ももうすぐ『お年寄り』の仲間入りだし(もう既に入っているという説もあるが・・・)、こんなに反射神経が鈍くなって、現在お気に入りの『桜坂』や『ミステリアス・アイズ』なんか唄うときも、調子が外れちゃうのかなと思い、とても悲しい気分になっていたのです。そしてまた2日ほど前、別のお年寄りの団体さんが来られ、宴会の終わりに『星影のワルツ』を合唱されたのですが、やはりだんだん遅れていくのでした。しかし私はこの情景を見ながら、フツフツと怒りがこみ上げてきました。「カラオケの機械のくせに、唄う人間を置いていくとは何という冷たい機械だ!」と。この『技術立国日本』で、唄う人間の調子が外れたり、音を外したらそれに合わせて音程や調子を変える機械があっても良いはずだ!フィルムだけじゃなく、「下手な人もそれなりに」聞こえる機械があるべきだ!『アイボ』を作った技術者の方々なんか一度考えていただけませんかね。これからのお年寄り(私のことですが)には、絶賛されると思うんだけどな〜 。(2000年6月9日記載)
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