「大人」になろう        TOSSランドはこちら

中国人の友人を教室に招いて、中国語と漢字だけで授業をしてもらいました。

周さんはまず、「人」とい字を書きました。
足を広げてまっすぐに立つジェスチャーをしました。
それから黒板に「家人」「平野人」「大阪人」「日本人」「世界人」と書いていきました。
家にいる間は「小人」だけれど、平野の町の一員として、大阪人として、日本人として成長していくためには「大人」にならなければならない。
といって、両手両足を広げて立つジェスチャーをしました。
先生たちも、おうちのお父さんお母さんも、すべての人は「大人」になるために勉強しているのです。
「大人」とはなんでしょう?
体が大きくなったら「大人」でしょうか。
何が「大」なのでしょうか。
「心」が大きくなければなりません。
この中で、毎日のように、けんかをしている人はいませんか。
けんかばかりしている人は、心の小さい人です。
「心」が大きいとはどういうことでしょうか。
「量」が大きいということです。
「量」が大きいということは、他人を受け入れることができるということです。
自分のことばかり考えないで、他の人のことも考えることができる人になってください。
それが「世界人」の条件です。

「小人」は「大人」になるために勉強するのです。
みなさんも、しっかりと勉強して、りっぱな「大人」になってください。

【補足】
「天は大なり、地は大なり、人もまた大なり、故に大は人の形に
象る」(老子)

中国の人も、日本の人も、漢字を通して生き方を学んでいるのですね。
まさに漢字文化そのものです!


(糸井利則  TOSS大阪「みおつくし」「なみはや」)