お正月     TOSSランドはこちら

「おしょうがつ」って漢字で書ける?もちろん書けるよね。

「もういくつ寝るとお正月 
お正月には凧上げて
独楽を回して遊びましょう
早く来い来い お正月

もういくつ寝ると お正月
お正月には毬ついて
追羽根ついて遊びましょう
早く来い来い お正月」

 
お正月の「正」ってどうして「正」が使われているのだろう?
 
 まず、「正」という漢字はどんな意味があるのかから考えていこう。いきなり言われても??だよね。そんな時は「正」がつく言葉を思い出すんだ。
 「正しい」 なるほど、まずはこれだ。正直や正義の味方なんて言葉も
あるね。
「お正月」って正しい月?じゃあ、正しくない月もあるのかな?それは変だ。
ヒントを出すよ。お昼の12時のことを他の言い方で何と言ったかな?
そう。「正午」だ。この場合は「ちょうど」とか「まさに」という意味がある。
「正月」は「まさに」一年の初めの月だ。そこから「年のはじめ」の意味が
出来たんだ。
今度は漢字を見ていこう。
 実は「正」は二つの漢字から出来ている。二つに分けてごらん。
「一」と「止」だ。「一」は目当ての線。分かりやすく言うとかけっこの「ゴール」のような線のこと。「止」は足の形から出来た漢字だ。つまり、
「正」は足が目指す線に向かって真っ直ぐに進んでいるところから出来た。
 お正月に「新年の抱負」を決めてがんばろうとするのはそんな意味もあるからだね。
 最初の歌をもう一度歌ってみよう。
昔から「お正月」をみんなが楽しみに待っていたことが分かる。
「お正月」は誰でも知っている行事だね。どんな行事か考えたことある?

 お正月には「年神様」がやって来るんだ。年神様は「五穀」の神さま。
五穀って何だか分かる?「禾」があるから米に関係がある。「米・麦・粟・
きび・豆」のこと。お米などの「五穀」がとれなかったら大変だから、年神様を大切に思って、ご馳走を出してもてなしたんだ。
それが
「おせち料理」ってわけ。
 歌の中の凧上げや独楽回し、毬つきは知っているでしょう。
「追羽根」は何だか分かる?羽子板でついて遊ぶ。この遊びにはこんな
意味があるんだ。
 追羽根ってある虫に似ていない?
秋になると空をすいすい飛んでいる。そう、蜻蛉だ。蜻蛉はね、大事な作物を食い荒らす害虫を食べてくれる。
 そこで、蜻蛉が悪い虫を追い払ってくれるようにって願いをこめて羽子板で追い羽根をついて遊ぶんだよ。

 お正月・・日本の昔からある大切な行事だ。これからもずっとずっと続いていってほしいな。   岡  惠子(TOSS相模原 岡 惠子)