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 白川静先生の本や辞書を読むと漢字は神事がらみということがよく分かります。お正月には神社におまいりに行く子どもたちも多いでしょうね。冬休み前にこんなお話はいかがですか。

1「社」「電」にの漢字のどこかには神さまが隠れています。
 神様だと思うところを鉛筆でまるく囲んでみましょう。

 答え 「土」と「申」(曲がった電光を真っ直ぐにしたもの)

2 「土」と「申」が一体何をあらわしているか予想しましょう。

 きっと「つち」はすぐわかります。「申」はかみなりの光と教えましょう。成り立ちの絵を書くと分かります。

3 「土」を丸く固めて立てて、土地の神さまをおまつりしました。
 「土」はどうして神様がいると思われたのか考えましょう。

 きっと「作物を育てる」がでてくるでしょう。他に地面を掘ると,水が出てくる、とか言ってあげましょう。

4 右側の「ネ」はもとは「示」でした。(成り立ちの絵) 「示」(成り立ちの絵)は何に見えますか?

5 「示」は「神卓」・・神さま用のテーブルです。
 そのテーブルの上にはある飲み物も置いたでしょう。「土」の神さまの好きなこの飲み物は何でしょうか。

 答え お酒
 おまつりした土の神さまにお酒をふりそそぎました。そのお酒をお神酒と言いますね。

6 「社」は土地の神さまですから、人が集って住んでいるところには「社」をたてました。これを「やしろ」と言いました。

7 天の神様が「申」です。かみなりの電光ですね。人々は光を見て神さまがやってきたと思ったのでしょう。同じように「示」をつけて天の神様「神」を表わしました。

8 今では天の神様と土地の神さまを一緒にして「神社」というようになりました。お正月におまいりに行く人もいるでしょう。

9 さて、天の神様の元の字「申」は十二支に使われています。
 「申」は十二支の何でしょうか?

10「さる」です。ちょうど来年が「さる」年ですね。
 その「申」ににんべんをつけると「伸びる」という字になります。
 「申年の来年、神社におまいりに行ったら、「何を伸ばしていこうかな。」と考えてみるものいいですね。

「神社」
〔TOSS相模原 岡 惠子〕