羊という字の上の部分は、羊の角からできたのですね。
1,2003年は、ひつじ年ですね。
羊という漢字は、羊の頭からできていると言うこと、知っていますか。
成り立ちの絵を見てみましょう。
「羊」
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2,羊にまつわるこんなお話があります。
大昔、中国では、羊は、珍しい動物だったそうです。ある時、羊の大好きな王様が、いました。珍しい羊がいると聞けば、どんな所へも見に行っていました。
珍しい羊を求めて、王様の一行は、西へ西へと旅を続けました。とうとう王様と家来たちはお腹がすいて歩けなくなりました。
そこで、仕方なく、旅に連れてきた羊を食べることにしました。
羊+食=養
【羊の肉は、美味しくて栄養があるものとされていました。それを食べれば、体が養われるという意味を表しています。】
その夜、王様は夢を見ました。まるまると肥えた大きな羊の夢でした。
羊+大=美
【大きくまるまると太った羊は美しい。】
そして、王様は、ついにたくさんの羊を見つけました。羊たちは、大きなボスの羊を中心にまとまっていました。
君+羊=群
【羊がボス(君)を中心にまとまっている様子。】
こうして、羊は、はるか西の国から中国へ続々と入ってくるようになったのです。
3,羊は、このように、昔の中国では、食用にされるほか、神さまの供え物としても使われました。だから、「羊」の字を含む漢字には、「美味しい」「形が美しい」「めでたい」など、良い意味に使われることが多いのだそうです。
では、羊が含まれている漢字をさがしてみましょう。
「羊」を含む漢字
鮮・洋・義・儀・犠・遅・善・着・など……
いろいろありますね。
参考資料 なるほどオモシロ漢字の常識(加納 喜光)
NHKおもしろ漢字ミニ字典
(サークル夢さゆり 石山 弘子)