入学してはじめての名前を書きました。
1、「はじめての名前」と板書。
先生が1年生に成り立てて初めて書いた名前を3月まで大事に取っておいて、
2年生になるちょっと前に返すことを話す。
2、名前の前を黒板消しで消し、「名」だけ残しました。
3、「名」を「夕」と「口」にわけて下に書きました。
4、口の隣りに同じ大きさの口の絵を描くと子ども達はなぜか「あ、くちだ」と
大きな声を出して喜んでくれた。
「こっちは口だね。」と確かめました。
5、「夕」こっちは何だろうね、というと「カタカナのタ」という声がしました。
「夕方のゆうだよ。」と言った子もいます。けっこう読めている子がいます。
「こっちのもとの絵はね」、といって山を描いたら
「あ、山」といちいちいい反応!山のはじからお月さまがちょっと出ている絵を
黄色で描いたのに、「山から角が生えている!」(なるほど、そうも見えます。)
6、「角じゃなくてね」と言って、「月」と書いて(「つき」と読んだ子がいました)
月の成り立ちの絵も隣りに描きました。同じなんだけど、山からちょっと月が
出ているのは夕方です。こっちは夕方の「夕」という漢字と話しました。
7、ここで教室の電気を消しました。(これがなぜか、真実味がある演出)
昔は電気なんてなかったから、暗かった。ここは夕方になって暗い道です。
「あの、あなたは誰ですか?」とあきて立ち歩き始めた子に聞きました。
「かずき」と答えてくれました。「あのお、私は岡です。」と答えました。
「ね、夕方暗いとだれだかわからないから、名前を聞いたのよ、お口で。」と。
8、「そうか、だから夕方と口で名前なんだ!」
とやたら感心して声にだしていた男の子がいました。今後が楽しみな子です。
その後みんなではじめての名前を書きました。
(TOSS相模原 岡 惠子)