(C)Two-Way/小学校/1年生/音楽/「たきび」/リトミック/フレーズ感


「たきび」でフレーズを感じよう


石山 弘子(新潟県)

 「たきび」(巽 聖歌作詞・渡辺 茂作曲)を歌いながら、フレーズ感をつけましょう。
 

第1時間目(5分)
1、「たき火」を歌う。CDをかけ、それに合わせて歌う。教科書を見て、歌う。1回目は声が小さかったが、保育所で歌ったことがあると言うことで、2回目は、はっきりとした声で歌った。
指示「音楽が始まったら、しっかり聞いてね。間や後の音楽も聞いてね。」
と前奏・間奏・後奏もきちんと聞くように指示。前からそう言っていたので、歌い終わっても、すぐおしゃべりが始まると言うことがなくなってきた。
第2時間目(10分)
1、CDに合わせて歌う。

2、グループ分けする。
  今回は6人グループとした。
指示「6人グループになって、輪になりましょう。」
 
3、手をつないで、音楽に合わせて、まわる。
指示「手をつないで、音楽に合わせて右のほうに歩きましょう。途中で『反対』と言わ      れたら、反対の左の方に歩きましょう。」

  CDをかける。4小節ごとに、「反対」という。4小節目のところで、「反対」と言うのが、
  コツ。

   垣根の|垣根の|曲がりか|ど   |たきびだ|たきびだ|おちばた|き
                      ↓                         ↓
                      反対                        反対

   あ た|ろうか|あたろう|よ     |北風|ぴいぷう|ふいてい|る
                    ↓                         ↓
                    反対                       反対

 上手な歩き方のグループをほめる。(ほめたグループは、四分音符、つまり拍に合わせて歩いていたグループ)
 
(2時間目を終えて)
授業が終わって、何かおかしい。なぜ、歩きが合わなかったのか。
 最も基本的なことを落としていた。つまり、グループの中にリズムで動いていた子(タタタタタタタタと動いていた子)と、拍で動いていた子(タンタンタンタンと動いていた子)がいたのだ。動きが違うから、グループ内であわず、きれいに見えなかった。

 この曲は、8分音符の曲である。グループ全体が4分音符、つまり拍で動いていると、きれいに見える。しかし、北風が吹くイメージは、8分音符だ。そのイメージをとらえて8分音符で動いていた子と、拍で動いていた子が混じっていると、互いに引っ張り合ってしまう。
 8分音符で動いていた子は、決して間違っていたわけではなく、むしろ、曲の感じにあっていた。にもかかわらず、拍で動いている子がよく見えた。そんな自分に腹が立った。
第3時間目(10分)
1、メロディーに合わせて、手を叩く。
指示「6人グループになったら、腰を下ろして。」
CDをかけ、
指示「歌に合わせて、手を叩きながら、歌いましょう。」
 歌に合わせて、手を叩く。
 1〜3、5〜7、11、13〜15小節は、8分音符。
 4・8・12・16小節目は、2分音符でたたく。
 9小節目と10小節目は、付点四分音符+八分音符 |八分音符3つで叩かせる。
 教師は、リズム太鼓を軽く叩いて補助する。

2、1グループに教師が入り、見本を見せる。6人と教師が手をつなぎ、輪になる。
  8分音符で軽く歩きながら、まわり、「反対」と言ったら、「反対」に動く。  
    
3、CDに合わせて、動く。
 最初右回り。「反対」で反対まわりになる。歩き方は、8分音符。教師は、軽く、歌のじゃまにならない程度の音で、リズム太鼓を叩く。

4、反対といわなくても、フレーズの切れ目で反対にまわる。
指示「今度は、反対と言いません。反対になる場所に来たら、反対に動きましょう。」
  CDをかけ、行う。

5、3フレーズ目の動きを変える。
指示「『あたろうか。あたろうよ。』のところに来たら、たき火にあたるようなポーズをしましょう。」
 1〜4小節は右回り、5〜8小節は左回り、9〜12小節はたき火にあたるポーズ。12小節でまた手をつなぎ、右回りをする。
(3時間目を終えて)
 フレーズに合わせて動くことができた。最初、8分音符の動きが、うまくできない子がいて、きれいにまわれないグループがあった。そのグループには、教師が入ることで、2回目は、きれいにまわることができた。

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