研究主任のお仕事


bT    情報の整理をする

他校の研究集録を読み、教育書を読むのは感動したいからではない。
必要な情報をインプットするためである。
だから、後で
「あれはどの本のどこに書いてあったっけかなあ」
という状態が一番困る。
時間をかけて読んだのに、それを検索するのにまた時間をかけていたんでは何もならない。
時間の無駄は極力省きたい。

そういう事態を避けるために、情報を整理する。
PCを使うのだ。
MS-EXCELを簡易データベースとして使うのである。
例えば、学年ごとの実践のデータベースを一枚のシートにする。
学年、単元名、書名、出版社名、シリーズ名、著者名、ページ名、一言メモ・・・これらの項目をどんどんインプットしていくのである。
多少手間はかかるが、これをやっておくと、後日検索する時、非常に早い。
この時、最初に読んだ時に付箋をつけた場所をもう一度読むことになる。
本の内容は時間が経過しても変わることがないので、住所録のように更新する必要がない。
必要なのは、新しい資料が手に入った時に追加する手間だけ。
しかも、他の先生方に配布して
「この資料なら持っています。必要ならば声をかけてください」
と言える。
この一言で、他の先生方は私のことを
「わからないことがあったら聞けばいい」
と錯覚(本を持っているからと言ってくわしいとは限らない)するのである。
この「情報を整理し集中管理する」ということの大切さは、データベースを使ってみてよくわかった。

2001.03.31記