研究主任のお仕事


bR    情報収集をする(1)他校の研究集録を読む

何か新しい仕事を創ろうとする時、手許のストックはゼロである。
これはツライ。
材料がなければ、何もつくれはしないのである。

まずは「材料」を調達する。
他校の研究集録である。
(注:今なら真っ先にネットで検索するが、当時は「インターネットはコワイものだ」という思い込みがあり、接続していなかった)
幸いなことに、女房が同業で、しかも他市町村に勤務しているので、いろいろな学校の研究集録が手に入った。
さらに、前任校が算数の研究をしていて、5年生だけだがティーム・ティーチングをやっていたので、研究主任の先生に電話をして研究収録をもらいに行った。

読む。
ほとんど役に立たない。
当然なのだ。
こちらとしては、「算数」「ティーム・ティーチング」の資料が欲しいのだが、他校がそれについての研究をしているとは限らないのだから。
それでも読む。
研究推進計画の章立て、指導案の書式、研究のまとめ、研究通信・・・すぐには役には立たなくても、後々役に立つかもしれないから。

20冊ほど読んだが、「これは!」と思う3冊程度を手許に残し、あとはすべて本棚に戻した。
20分の3・・・上等上等。
ほんのちょっとでも心に引っかかるものがあれば、それは自分にとって役に立つ情報なのである。
心に引っかかるということは、自分の問題意識に引っかかったということなのだから。

2001.03.31記