研究主任のお仕事
bQ 「研究」と「研修」の微妙な違い
「研究」と「研修」は違う。
少なくとも私はそう考える。
「研修」は、教師の授業の腕前を上げるのが目的である。
法律にも「研修に励まなくてはならない云々」と義務付けられている。
しかし、全校規模で算数のティーム・ティーチングをやろうというのだ。
しかも、「ティーム・ティーチングはやったことがない」「2学級一緒なんて聞いたことがない」という教師集団である。
「こりゃ“研究”としてやるべきだな」
と思った。
私の考える「研究」とは次のようなものである。
・全員が共通のテーマに基づいて理論を構築し、実践を通して検証する。
・授業をよりよいものにするための“何か”を全員で明らかにしていく。
・教師はもちろん、子どもたちにその成果が還元されなければならない。
かなり粗いが、こんなところである。
一人の成果を全員で共有しなければ、学校全体は向上していかないし、集団で「研究」をやることで、個人の「研修」にもなる。
おおざっぱではあるが、こんなふうに考えたのであった。
2001.03.31記