研究主任のお仕事


bP    研究主任って何するの?

学校には「研究主任」という役割がある。
一言で言うならば、校内研究を推進するのである。
どの学校にも「研究推進委員会」という組織があり、そのキャップを務めるのである。
なんかエラそうだ。(笑)
しかも大変そうだ。(泣)

H11年の4月に研究主任になった。
研究推進委員会には名を連ねたことがあったが、私はどっちかと言うと、出された文書に
「ここにはこう書いてあるんですが、どういう意味ですか」
「これはこうじゃないんですか」
と真っ先に突っ込む方であった。
研究主任にとってはイヤな同僚だったに違いない。
実際、私に指導案を見られるのを恐れていた先生も何人かいた。(特に年下の女の先生)
「カミソリでスパッ!と切られるみたいでコワイです」
と言われた。
私は切り裂きジャックかい。

H11年度の校内研究は算数のティーム・ティーチング研究の初年度になっていた。
ただのティーム・ティーチングではない。
学年の2学級を一緒にして、2人の教師で指導するという“2学級2教師(2C2T)”システムだったのである。
それが決定される会議で私は猛烈に反対した。
「2学級が一緒に学習できるスペースがない」
「2学級で一緒に学習するメリットは何か?」
等々反対意見を述べたのだが、やるということに決まった。

そして、それを推進する役に抜擢されてしまったのである。
教務主任は年齢や経験相応の人がやるが、研究主任は抜擢型人事が目立つ。
だからと言って、一番反対した自分がなるとは思っていなかった。
頭を抱えた。
知らされた日に送別会があったのだが、タクシーがつかまらず、駅から自宅まで雨の中を4時間半ほどかけて歩いた。(車で20〜30分かかる距離である)
歩きながら、新年度の校内研究のことをあれこれ考えていた。

真っ先に考えたのが
「研究主任って何するの?」
という根本的な疑問だった。
校内研究を推進する役なのだが、そのために具体的に何をどうしたらいいのか?とあれこれ考えた。
歩くのはしんどかったが、考えるにはちょうどよい時間であった。

そして、いくつか考えた。

1:「研修」ではなく「研究」をやる。

2:真っ先に「校内研究推進計画」を作る。

3:いろんな学校の研究集録を読みまくる。

4:ティーム・ティーチングや算数指導に関する本を買って読む。

5:とにかく校内で「研究内容について一番くわしい人間」になる。

とりあえず自分を研究主任らしくしようと考えた。
形から入るのも大事である。

2001.03.31記