前黒川村名誉村民 伊藤 孝二郎氏

顕彰記念像建立式典

 黒川村名誉村民の伊藤孝二郎様は、『先憂後楽』の理念のもと、50年間にわたり黒川村の政治・経済・文化等の多方面にわたり、村政を担当した方である。その間、一貫して「農業問題」の解決に、心血を注いで取り組んできた。例えば、農業と観光を結びつけた観光農業は大成功を収めている。胎内牛等の畜産団地・胎内ビール・フラワーパーク・米粉工場・フルーツパークなど、数えればきりが無いくらいである。伊藤孝二郎前黒川村長は、江戸時代の新田開発による食糧増産と農家の生活向上に匹敵する、現代の農業改善の実践者であったと私は思っている。伊藤様のこの経営感覚が、胎内川沿岸土地改良区の諸事業に反映していったものと、誰もが納得する政治家であり、文化人である。

 黒川で『塩』が採れていた事実を、いち早く取り上げ「塩谷・塩澤」の地名の由来に着目した。黒川は古代から原油と温泉が湧出してために、『塩』との関わりが、深いものがある。『塩』に関する歴史的事実を、大切に扱ったのである。 その精神は、胎内川沿岸土地改良区の50周年記念誌『胎内川の恵み』の編集に、顕著に表れている。郷土の歴史を、非常に大事にそして正確に取り扱ったのである。 このたび、黒川村名誉村民としての大きな業績に対して、『伊藤孝二郎氏顕彰記念像』が胎内平の中央に建立された。等身大の記念像は、右手を前方飯豊山を指し示した勇姿は、黒川村や中条町住民をいつまでも見守っていてくれることでしょう。顕彰記念像建立式典は、平成16年7月10日に挙行されたものである。   

塩津潟教育研究所  伊藤國夫

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