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2011ワインテイスティングクラブ


第211回

早飲みの会らしからぬ、ワイン登場!

平成23年12月07日

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№01 NV Cuvee Esprit de Giraud Rose

生産地:シャンパーニュ
生産者:HENR GIRAUD アンリ・ジロー
葡萄品種:ピノ・ノワール70%、シャルドネ22%。アイ村産赤ワイン8%  
発酵:一部フレンチオーク
グランクリュが集中するアイ村で1625年から続く名門のレコルタン・マニピュラン(自家栽培・自家醸造)シャンパン・メゾン!
オレンジがかったピンク、イキイキとした立ち上る細やかな泡 。イチゴ、グレナディン、スパイスの背景にビスケット、アニスの香り 、キレがよく、フレッシュ。心地よい酸味のあとにまろやかな余韻
アンリ・ジローは、シャンパーニュはアイ村(非常にピノ・ノワールが有名な産地)にて17世紀からの長い歴史を誇る生産者ですが、他のグラン・メゾンの華やかな知名度に比べると、その名前はひっそりと欧州のシャンパーニュ通のみに知られる程度のものでした。
しかしながら、イギリスやモナコなどの王室御用達という品質は段々と国外にも知れ渡ることとなり、近年では日本でも雑誌などで大々的にスポットを浴びるなどして、国内のシャンパーニュ・ファンの心を次々と鷲掴みにしていったのです。

№02 2008葡萄作りの匠 田崎正伸ツヴァイゲルト・レーベ

「第8回 国産ワインコンクール」(欧州系品種 赤 カテゴリー)で銀賞を受賞
生産地:日本、小樽市
生産者:北海道ワイン
品種:ツヴァイゲルト・レーベ
オーストリアで生み出された黒ブドウ品種で、1922年にツヴァイゲルト博士により開発されました。耐寒性に優れ、新しいながらオーストリアにおける最も普遍的な品種になっています。優雅な香りと渋みを抑えたやさしい口当たりが特徴です
北海道余市にて、ワイン専用葡萄にこだわりを持ち、価値ある原料を供給していただいている契約農家の単独仕込みとして発売されている「葡萄作りの匠」シリーズ。余市の夏は道内最高の気温を記録するほどの気候であり、その気候により補糖せずにワインが造れるほどの葡萄が収穫される。その中でも田崎農園の葡萄は西向きの斜面のため素晴らしい葡萄が収穫され、果実味豊かなワインを生み出す。田崎正伸氏が丹精こめて栽培・収穫した葡萄で醸造した、単一仕込の赤ワインです。

№03 1994 Chateau Pichon-Longueville-Comtesse De Lalande

所有者:メイ=エレーヌ・ド・ランクザンMay-Eliane de Lencquesaing
生産地:フランス ボルドー ポイヤック村  メドック格付 第二級
品種:カベルネ・ソーヴィニョン45%、メルロー35%、カベルネ・フラン12%、プティ・ヴェルド8%
現在、ピション=ロングヴィル=コンテス・ドゥ・ラランド(ピション・ラランド)は明らかに人気が高く、そして1978年からは、ポイヤックのなかでも一貫して輝くばかりのワインをつくり続けている。多くのヴィンテージでこの地域の3つの有名な一級シャトーと張り合い、時にはまさっている。1961年以来、ピション・ラランドのワインは大変な成功をおさめているが、1970年代終わりから1980年代初めにかけて、ランクザン夫人のエネルギッシュな舵取りのもとで、その品質が驚くべき高みにまで上りつめたのは疑う余地のないことだ。ワインは知的なつくり方をされ、暗い色合いで、しなやかで果実味に富み、なめらかで、若いうちから飲める。マルゴーのシャトー・パルメとともに、最も有名なメドックのシャトーとしての風格があり、ブレンドには相当量のメルロを使っている。ただ、ピション・ラランドには必要なタンニン、深み、豊かさがあって、10年から20年、ゆっくりと熟成させることができる。メルロの割合が高い(35%)ことで、ワインの柔らかく、肉付きのよい特徴の一部は説明できるだろう。
ブドウは手作業で摘まれ、完全に除梗。破砕してから、33基の温度調節されたステンレスタンクに移される。発酵は18~24日間続き、マロラクティック発酵はタンクの中で起こる。アサンブラージュは12月で、ワインは半分が新しいオーク樽に、半分が1年使った樽に移され、18ヵ月寝かされる。澱引きは3ヵ月ごと。ワインは卵白で清澄処理され、ごく軽く濾過処理されて瓶詰めされる

このヴィンテージのスターのひとつだ。光を通さないほど濃い紫色をしており、ゴージャスなまでに芳香のある、エキゾチックでスモーキーなブラックカラント、アジアのスパイス、甘いバニラのブーケがある。厚みがあり、リッチで、ほどほどにタニックな風味がミディアムからフルボディ、良好な構造、傑出した純粋さ、古典的な層状の、余韻の長い、純粋なフィニッシュを見せる。このすごいピション=ラランドは、15~18年は難なく成長するだろう。
予想される飲み頃:現在~2020年
ロバート・パーカーJr

№04 1994 Chateau Leoville Las Cases

所有者:ジャン=ユベール・ドゥロン Jean-Hubert Delon
生産地:フランス ボルドー サンジュリアン村  メドック格付 第二級(ラトゥールに隣接している)
品種:カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロ19%、カベルネ・フラン13%、プティ・ヴェルド3%
発酵は24~28℃に保たれた異なるタイプの発酵槽(木製、セメント製、ステンレス製)で、ヴィンテージにより12~20日間行われる。その後、オーク樽に移されて15~18ヵ月間熟成。新樽の比率は、ヴィンテージによって異なるが50~80%。瓶詰めの前に卵白で清澄処理されるが、濾過処理を行うかどうかについての決まりはない。
現在の格付けの評価:第一級に格上げされるべきであると評価されている
このヴィンテージとしてはかなり重々しいメドックのひとつである。この光を通さない紫色をしたワインは、口に含むと素晴らしい豊かさやボリューム感が感じられる。純粋なブラックチェリーやカシスの果実味の幾重もの層が、小石のような、ミネラルのような香りや、土、高品質な香ばしいオークの香りと混ざり合っている。ミディアムからフルボディで、甘い、リッチな導入部があり、タンニンはたっぷりだが、エキス分や余韻の長さも印象的だ。レオヴィル=ラス=カーズは1994年のメドックで6つしかない偉大なワインのひとつである。 予想される飲み頃:現在~2025年
ロバート・パーカーJr

第210回

新たな体験につながるかポルトガル白とイタリア伝統vsトスカン

平成23年11月09日

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№01 2007 CASTELLO D’ALBA Vinhas Velhas CODEGA DE LARINHAカルテロ ダルバ ヴィーニャス ヴィーリャス コデガ ドラニーリョ

生産者:VDS ヴィーニョス ドウロ スペリオル
【辛口】等級:D.O.C.   葡萄品種:コデガ ド ラリーニョ  
発酵:一部フレンチオーク

若い醸造家と地元品種の出会いが、新しいポルトガル《ドウロ》ワインを生みました。
VDSは1999年に設立されました。オーナーは、ルイ マデイラとジョアン マトスです。ルイの家族は、葡萄畑を持っていて、かつてはポートワインの生産者に葡萄を売っていました。しかし、品質の高いスティルワインの市場が広がったため、二人はビジネスの可能性があると考えました。質の良い葡萄があり、海外でのワイン造りの経験(ルイは海外、ニューワールド、ジョアンはイタリアでの経験があります。)、新しいラベルデザイン、ポルトガルにおける数多くのつながり、市場に関する国際的な知識、そしてハードワークに耐える忍耐力を持っていたからです。

このワインは、ドウロの土着品種であり、古い葡萄畑でしか見つけることのできないコデガ ド ラリーニョという品種を、このワインによって復活させたいという思いから造られました。集約されたアロマと高い酸度を持ち、ミネラル豊富でクリーミィな個性を持っています。ドウロ スペリオール地区にある標高500mに位置する古い畑からの葡萄を使用。収穫は手摘み、15kg入りの小さな箱を使用します。16℃に温度コントロールしながら、低温で発酵させます。葡萄の持つアロマを最大限に抽出できるように、破砕とプレスは不活性ガスを満たした中で、非常にやさしく行います。プレファーメンテーション(発酵前浸漬)が最も正確に行なわれるために、細心の注意を払っています。これが後のワインの品質に影響するからです。葡萄の一部は、フレンチオーク樽(新樽ではない)で発酵させ、ラッキングの後、澱とともに寝かせます。この間、定期的にバトナージュを行ないます。ライムを思わせる柑橘系の果実のアロマとミネラルの要素がバランスよく混ざった複雑なアロマ、少しトーストを思わせる香りも感じられます。口に含むとボリュームがあり、非常にフレッシュ、持続性があります。

№02 2005BRUNELLO DI MONTALCINO ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ

生産地:イタリア トスカーナ地方 モンタルチーノ村
生産者:テヌータ・ディ・アルジャーノ
品種:サンジョヴェーゼ
アルジャーノと言えば、今ではイタリアワイン好きの間で知らぬ者はいないほどの大御所ですが、その名を一躍世界に知らしめたワイン「ソレンゴ」、そして「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」があります。また、ブルネッロ・ディ・モンタルチーノは木樽内での三年間を含め、四年間の熟成が義務付けられているDOCGクラスの作品。

アルジャーノの歴史は古く、1500年からの歴史があります。しかし、アルジャーノが注目を集めだしたのはリキュールで知られるチンザノ社に買収され、ブルネッロの一部をフレンチオークのバリックで熟成させた1988年からです。 この時、新しいアルジャーノのワイン造りを監修したのが、かのジャコモ・タキス氏。イタリアきっての名醸造家で、ソライア、サッシカイア、ティニャネッロを造った人物としても、有名です。タキス氏は1992年から、正式にコンサルタントとしてアルジャーノと契約しワインを造っています。

色:美しいルビー色。エッジには早くも熟成を想わせる色合いがある。
香り:ベリー、カシス系の香りが現れ、しっかりとした樽香も印象的。
味わい:パワフルなアタック。フルーティーな甘みを強く感じ、強固なタンニンと凝縮感ある果実味が同居している。一日経つとタンニンも落ち着き、柔らかい酒質へと変化。ローストビーフ、ジビエ、ブッフ・ブルギニヨン等の料理と合わせたい。

№03 2006SOLENGO ソレンゴ

生産地:イタリア トスカーナ地方 モンタルチーノ村
生産者:テヌータ・ディ・アルジャーノ
品種:カベルネ・ソーヴィニョン種45%、メルロ種30%、シラー種25%

ソレンゴ、1995年の初ヴィンテージ当時は驚くほどの狂騒ぶりを見せた超新星ワインでしたが、現在では確立された名声のもと、落ち着きと余裕をもってハイレベルな作品として送り出されています。もちろん、ワインスペクテイター誌などでの高評価も相変わらずで、2006年ヴィンテージは、パーカーポイント93点を獲得しています。ソレンゴはカベルネ・ソーヴィニョン、メルロ、サンジョベーゼ(以前はブレンドされていた)、シラーのブレンド。フレンチオークの新樽が7割、残りは1年樽で15ヶ月熟成。フィルターを使用せずに瓶詰め。極めて複雑な、フローラルでスパイシーでフルーティといった香りと味わいをもつフルボディであり、実に品のよい軽やかさがある。2000ケースの生産量は多いとは言えず、イタリアでも見かけることは少ないが、ぜひ試してみたいワインである。 ワイナート 特集 超トスカーナより抜粋

色:非常に濃い、艶やかな赤紫色。
香り:ブラックベリーやカシスが濃厚に香り、紅茶やプラム、マロラクティック発酵を彷彿とさせる生クリームのような印象も。
味わい:驚異的な果実の凝縮感があり、プルーンを頬張っているかのような味わいが口内を満たす。たっぷりとしたふくよかな果実味に、タンニンも豊富で、熟成に期待が持てる。最初のインパクトの強さが印象に残る。

フランス ルヴロッション(ウォッシュ・セミハード)
イタリア タレッジョ(ウォッシュ)入荷は年に1,2度
スペイン バルデオン(青カビ)入荷は年に1,2度
フランス ミモレット12カ月熟成(ハード)…白ワインに合う

第209回

ブルガリアvsカリフォルニアvsサンテミリオン

平成23年10月12日

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№01 2007 ENIRAエリーラ

生産者:ステファン・フォン・ナイベルグ伯爵
生産地:ベッサ ヴァレー ワイナリー BESSA VALLEY WINERYー
品種:メルロー75%、カベルネ・ソーヴイニョン15%、シラー10%

ブルガリア・ワイン「工ニーラ」を手がけたのは1996年より品質改良に着手し短期間で一躍サンテミリオンを代表するワインヘと変貌したシンデレラワイン「ラ・モンドツト」を手掛けた事で知られるボルドー右岸のスター生産者ステファン・フォン・ナイベルグ伯爵です。ブルガリアの可能性に目をつけたナイベルク伯爵が、土壌や気候等の環境をはじめ綿密な調査を行い、素晴らしいワインが造れる可能性を確信。2001年より畑仕事から醸造のすペてにおいてナイベルク伯爵がボルトにおけるワイン造りと同様の哲学をもって手がけたワインがエニーラです。
ぺッサバレーでは最も高密度でピュアな葡萄の味わいが得られるフリーランジュースを約95%も使用し、カジュアルワインであるイージーバイ・工ニーラを含む全てのキュヴェが造られております。フリーランジュースとは破砕後プレスを行わず葡萄の自重のみで自然に流れ出す搾汁の事で、僅かしか得られない為、非常に貴重な果汁です。フリーランジュースはエグ味等のネガティプな味わいが少ないピュアで旨味の強い果汁を得られます。

先日、フォーシーズンズホテル椿山荘にて、第一回「日本で飲もう最高のワイン2011」の表彰式が行われ、工ニーラ2007が、赤フルボディ部門にて最高賞ペストワインを獲得しました。
この新しいワイン品評会は、国産ワインや輸入ワイン或いはブドウ品種ごとの評価ではなく、日本国内で手に入る全てのワインの中から一番美味しいワインを、何の先入観も持たずに探してみようという新しい試みです。品評は全てブラインド試飲によって行ない、各カテゴリー別に得点によってプラチナ、ゴールド、シルバーを選出し、更に最高得点を獲得したワインをその年のペストワインとして表彰します。このため、評価は職業としてワインに接している専門家10名に加えて、ウインの愛好家60名も評価いたします。これは、品質の良し悪しを評価する専門家だけでなく、実際にワインを味わう視点を重視する意味があり、規模から見て日本初の珍しいl品評会になります。

№02 2008 CHATEAU LA TOUR PIN シャトー ラ トゥール パン

生産者:ベルナール アルノー
生産地:フランス ボルドー地方 サンテミリオン地区 
品種:メルロー80%、カベルネ・フラン20%
シュヴァル ブランのオーナーが、その隣の区画で造る希少ワイン。
シャトーシュヴァル ブランのオーナーが、シュヴァル ブランの隣の区画で造るワイン。2006年ヴィンテージがファースト・ヴィンテージがファーストリリースです。彼の大志は類の無いテロワールのもつ偉大な可能性を引き出すことです。ピエール リュルトンの推進力の下、シュヴァル ブランのチームは、その畑と深い付き合いをすることにしたのです。葡萄を育て、醸造し、熟成させる。それらの過程全てが、シュヴアル ブランと同じ哲学をもって行なわれます。

「ワインアドヴォケイト182」90-93点…まだ数ヴィンテージしかリリースしていないが、08年疑いの余地のない、注日のワインである。メルロ80%、カベルネフラン20%のブレンドから成るこのワインは、超完熟のブラックフルーツ、ローム質の土、そしてかすかにリコリスやスパイスの香りを持つ。リッチでヴぇルヴェットのような口当たりを持つこの08ヴィンテージの掘り出しものは探す価値のあるワインである。買い手は、見事に復活させられた葡萄畑とシュヴァル ブランのワインメイキングチームの手腕の融合による素晴らしい成果を享受することができるだろう。若いうちでも飲めるが、この先12~15年はもつだろう。17エーカー強の葡萄畑は、現在シュヴァル ブランのと同じオーナーが所有しており、同じスタッフによって管理されている。

№03 2000 PALOMA VINYARD MERLOT SPRING MOUNTAINパロマ ヴィンヤード メルロ スプリング マウンテン

品種:メルロ主体、カベルネ・ソーヴィニヨン12~18%

ワインスペクテイターのホームページ上に掲載されている、『ワインスペクテイター・ウィークリーNo.49』で、『THE TOP 100』のなんとNo.1に選ばれたワインです
オーナーのジムとバーバラ・リチャードは、テキサスに住んでいた頃から頻繁にナパを訪問していました。将来的に第二の故郷を持ちたいと考えていた彼らは、1980年にナパの地に家と畑を持つことを決心します。もともとワイン造りに興味があった二人は、1983年、本格的にワイン造りに乗り出します。海抜約600m(高いところでは約670m)に位置するその土地は、19世紀後半までブドウ畑であったのですが、彼等が開墾するまでは木の生い茂った森に変貌を遂げていました。
 しかし、その地にはいくつかのブドウ樹(ジンファンデル)が未だ生き続けることが出来る程、植物が育つには最適の環境であったと言えます。メルロー・スプリングマウンテンは、メルロー主体に12~18%のカベルネをブレンド(ヴィンテージによって異なる)。完熟のピークを迎えたものだけを収穫するため、収穫量はかなり少なめ。そしてなんと一粒ずつ圧搾機にかける手間のかけ方!!こうすることでよく育ったブドウから完璧に、丁寧にジュースを取り出すのです(これでいかに凝縮されたものかが分かります)容量の小さいステンレスタンクで発酵後、新・古のフレンチオークで19ヶ月間熟成させます。Merlot Spring Mountain District 2000 Score: 91
Our Merlot is a blend of Estate Merlot and Estate Cabernet Sauvignon. The percentage of Cabernet Sauvignon ranges from 12 to 18 percent depending on the vintage. The grapes for this wine are picked in very small amounts as each area of the vineyard reaches its peak of ripeness. The grapes are then de-stemmed and the individual berries cracked open by our 20-year-old Healdsburg stemmer/crusher (with the crusher rollers removed) and fermented in small open top fermenters or small stainless steel tanks. After fermentation the pomace is gently pressed in an old fashioned basket press and each pick is put into a stainless steel tank to settle off the gross lees. The wine then goes into our new or used French oak barrels for 19 months of barrel aging.

The resulting wine is a big, world-class red wine capable of improving with bottle aging for 10 to 15 years in most vintages. Although the wine varies with the vintage, they have a consistent thread of complex aromas of black berry fruits, black stone fruits, chocolate, tobacco, spice and floral notes with a mineral overtone. On the palate the wine has a big silky mouth feel, well balanced, with flavors of berries, fruit, cocoa, cassis, and spice, and a long spicy finish. Fruit tannins in our wines tend to be big, but not harsh and are well integrated with the strong fruit component.

第208回

ブルゴーニュの大御所久々の登場!

平成23年09月07日

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№01 NV ESPRIT DE GIRAUDエスプリ

生産者:HENR GIRAUD アンリ・ジロー
品種:ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%。ステンレスで1年発酵
成熟を思わせるような、アンバーがかった透き通るゴールド。白桃や梨、バニラや白こしょうなど、甘くスパイシーな香り ミネラルと軽やかなタンニンが感じられ、ボディッシュな味わい

アンリ・ジローは、シャンパーニュはアイ村(非常にピノ・ノワールが有名な産地)にて17世紀からの長い歴史を誇る生産者ですが、他のグラン・メゾンの華やかな知名度に比べると、その名前はひっそりと欧州のシャンパーニュ通のみに知られる程度のものでした。
しかしながら、イギリスやモナコなどの王室御用達という品質は段々と国外にも知れ渡ることとなり、近年では日本でも雑誌などで大々的にスポットを浴びるなどして、国内のシャンパーニュ・ファンの心を次々と鷲掴みにしていったのです。

№02 2002CORTON CLOS DE LA VIGNE AU SAINTコルトン クロ ド ラ ヴィーニュ オー サン

生産者:LOUIS LATOURルイ・ラトゥール
品種:ピノ・ノワール
「ルイ・ラトゥール社」と言えば、1797年から家族経営を続けるブルゴーニュ最大のネゴシアンですが、彼らはドメーヌとしても大変評価の高いワインを作り続けています。今やコート・ドールでは最大のグラン・クリュを所有し、プルミエ・クリュ(村名畑)を加えると60haにもおよぶ[コルトンの帝王]と称されています。

コルトンを名乗れるクリマのうち、特に「ラ・ヴィーニュ・オー・サン」と呼ぶ畑から。コルトン・クロ・デ・ラ・ヴィーニュ・オー・サンと言えば、プージェと同じく、チョーク質の強い土壌のため、他の特級にくらべてデリケートでやや軽め。
畑はほとんどルイ・ラトゥールの単独所有(もうひとりは、ドメーヌ・アドリアン・ベラン)
セレナ・サトクリフ女史に言わせると「同じルイ・ラトゥールのコルトン・グランセ以上のフィネスをそなえ、ビロードのようなつや。とびきりの逸品という壜に出会うことあり!」 ということです。ちなみにこのワインクロ デ ラ ヴィーニュ オー サンはアルコール度数驚異の14度をクリアしています。
甘いスミレのような香り、すっきりとした酸味とタンニンがやわらかく調和し、しっかりした厚みが喉を抜けてすがすがしい後味の特級赤ワインです。

№03 2003BIENVENUES BATARD MONTRACHETビアンヴニュ バタール モンラッシェ

ブルゴーニュの至高のワインと呼ぶか、シャルドネの頂点と呼ぶか、白の最高峰と呼ぶか、それぞれ表現は違うがそういったワインである
生産者:LOUIS LATOURルイ・ラトゥール
品種:シャルドネ 100%新樽
新樽100%といっても、樽臭さは皆無。彼らはオーク樽を自分達で3年間も晒し、それを用いて、自分たちの工房で樽を制作している。自分たちのワインのスタイルにぴったりの仕様が実現できるからだ。

どっしりとして豊満なその味わいは、バタール・モンラッシェにも引けを取らないとされる「ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ」。 位置的にはバタールの北東の角になりますが、2003年のまばゆい陽光をたっぷりと浴びた畑からは、ほとばしるほどの果実味と力感に溢れたワインが生まれます

モンラッシェは、ピュリニー・モンラッシェ村とシャサーニュ・モンラッシェ村にまたがるグラン・クリュです。
前者はモンラッシェ、後者はル・モンラッシェと区別して呼ばれることもあるが、どちらもクリマの名としてモンラッシェと呼ばれる。モンラッシェには5つのグラン・クリュが存在する。筆頭はモンラッシェ、シュヴァリエ・モンラッシェ、バタール・モンラッシェ、ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ、クリオ・バアールとある。
 ビアンヴニュ・モンラッシェはよくバタールと比較される。バタールは、ミネラル感はあまり顕著には感じられないがリッチでなめらかで、安定した構造があり、バランスがよく、安心できる。そしてビアンヴニュはバタールのさらに斜面下のあり、より深い表土をもっているはずだが、ワインは重たくならず、しなやかで、品よくまとまっている印象がある。

明確で輝くこのワインは、スパイス、ヘーゼルナッツ、オークの絶妙なハーモニ-を提供しています。この強力なワインは、口の中で完全な、ふっくらした構造を持っています。そのスモーキーで、スパイシーなフレーバーは印象的で将来と豪華なワインを明らかにする。 08/02/05ルイ・ラトゥールのサイトより

第207回

樹齢100年のぶどうはどんなワインに?

平成23年07月13日

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№01 2007穣-minori-スパークリングシャルドネ

国産ワインコンクール2010ジャパンワイン銀賞受賞 カテゴリースパークリングワイン
生産者:高畠ワイン
品種:シャルドネ
1990年に始まったワイナリーながらカジュアルワインからファインワインまで、上質なワインを生み出している高畠ワイン。「高畠ワイン100年構想」を掲げ、世界に胸を張れる上質なワイン造りを目指す。早い時期からスパークリング造りに乗り出す。

高畠町産シャルドネをフランス樽で醗酵、熟成したワインを軸に入念にブレンドをほどこし、奥行きある複雑味とリッチなボディをもつ、ひとクラス上のスタイルを魅せるスパークリングワインに仕上げております。

熟したリンゴ、モモを思わせる果実感、フランス産オーク樽で熟成することによるトーストブレッド、スモーク、バニラ、ヘーゼルナッツのようなブーケ、リンゴ酸乳酸発酵工程(MLF)が与えるバター、クリームなどの複雑なフレーバーが重厚にワインのベースを彩り、厚みのある味わいと細やかな気泡が華やかに長く湧き立ちグラスを飾りたてます。

№02 2008 シャトーメルシャン長野シャルドネ

国産ワインコンクール2010ジャパンワイン銀賞受賞 カテゴリー欧州系品種
生産者:メルシャン 勝沼ワイナリー
品種:シャルドネ
【収穫】手摘み/9月下旬~10月中旬
【醸造】20~22度でオーク樽およびステンレスタンクにて14~25日間発酵
【育成】 ステンレスタンクまたはオークの小樽(新樽12%)にて6ヶ月間育成
【生産量】 約13,000本
常に日本のパイオニアとして日本のワインたるを世界に発信してきたシャトーメルシャン。シャルドネ栽培の適地とされる長野県北信地区(須坂市、高山村、長野市)で収穫されたシャルドネ品種を醸造し、オーク樽にて育成しました。
品の良いなめらかな口当たりと適度なミネラル感とコクを感じられる、味わいのバランスがとても良いワインです。

レモンやライム系の爽やかな香りが、かすかなバニラの香りとあいまって、しっとりとした香りを放つ。口の中でもしなやかで、フレッシュな酸が心地よい、細く長い上品な味わい。全体に若干のかたさを感じるため、もう少々置いておきたい印象も残る。白身魚やアナゴの天ぷら、鮮魚のマリネに生野菜を添えて、小味の南蛮漬け、サラダ・ニソワーズ、エビのラビオリなど、繊細な味わいの料理と共に楽しみたい。


№03 2006 DOMINIO(ドミニオ) ROMANO(ロマーノ) RDR(エレ・デー・エレ)

樹齢100-120年のテンプラニーリョから造られる最上級キュヴェ!
生産地:スペイン リベラ・デル・ドゥエロ 原産地呼称:D.O. RIBERA DEL DUERO
生産者名:DOMINIO ROMANOドミニオ ロマーノ
品種:ティント・フィノ(テンプラニーリョ)100%
樹齢:100年-120年
醸造:低温浸漬後、ステンレスタンク内で10日間30℃でアルコール発酵。
    フランス、ハンガリー産の400ml樽にて13ヶ月熟成(新樽率100%)
年産:4,156本
ドミニオ・ロマーノはペネデスでパレス・バルタを経営するクジネ家がバリャドリッドから東へ20kmのペニャフィエルで手がけるワイナリーです。バーニョ・デ・バルデアラードス村から2000年前のローマ時代のワイン造りに関する資料が発見されるなど、リベラ・デル・ドゥエロのワインの歴史は非常に古く、2000年前にこの地でワイン造りをしていた古代ローマ人に敬意を表しドミニオ・ロマーノ(ローマ人の農園)と名づけられました。

リベラ・デル・ドゥエロは平均海抜700m-800mと一般的にトロやルエダと比べ標高が高く、昼夜の寒暖差が大きいため葡萄はゆっくりと成熟に向かい綺麗なアロマと酸が得られます。
また、この地特有の大陸性気候と地中海性気候が合わさった気候、年間450mmという非常に少ない降水量
年間2400時間もの日照量によりしっかりと完熟した葡萄が得られます。畑はリベラ・デル・ドゥエロで一番涼しいエリアに位置し、ライムストーンの混じった石灰質土壌です。
非常に水はけの良い土壌で、雨が降っても土中に溜まりづらく、非常に凝縮感のある葡萄が収穫できます。醸造には低温浸漬を採用し、濃厚ながらタンニンは柔らかく、モダンな味わいに仕上がっております。

ドミニオ・ロマーノの中で最高のポテンシャルをもつVina la Carrondaの畑のユニークなテロワールを最大限表現するために造られた単一畑のキュヴェです。
キュヴェ名の”RDR”とは、畑の特徴を表す6つの単語 Terroir(テロワール)、Roots(根)、Drainage(水はけ)、Thermal Contrast(温度差)、Aroma(アロマ)、Concentration(凝縮感)に共通する文字、「R」と「Dominio Romano」の頭文字を組み合わせたものです。
[テイスティングコメント]
濃いガーネット。黒色果実のジャムやハーバルな香り。非常にパワフルなタンニンですが、石灰質土壌特有の細かいミネラルやフルーティーな果実味とのバランスが良く、余韻はクリーンでフレッシュです。

第206回

今や世界でも注目、甲州

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平成23年06月08日

№01 2009グレイス甲州 鳥居平

国産ワインコンクール2010ジャパンワイン銀賞受賞(09) カテゴリー甲州辛口
生産者:中央葡萄酒
品種:甲州
産地:山梨県勝沼町鳥居平地区
醸造法:シュール・リー製法
勝沼町鳥居平地区は、標高の高い山路地帯にあり、日照量、昼夜の寒暖差、水はけのよさなどに恵まれた、甲州種の優れた栽培地域です。この地域で凝縮度の高いぶどうを産み出してきた農家の方のぶどうのみを小仕込みにしました。シュール・リー製法(5ヶ月間澱引きしないで整置し、ワインと澱を接触させる)により醸造されたワインです。

甲州ワインを日本ワインとして世界へと導く旗頭といえる中央葡萄酒。甲州種に対して強いこだわりを持ち、様々な試行錯誤を行ってきた。甲州種の優れた栽培地域である勝沼町鳥居平地区のみで仕込み、樽を使用せず、甲州の繊細さ柔らかさを表現。今回のコンクール甲州辛口部門において、樽を使わないワインの中では最高得点を獲得したワインである
「グレイス甲州2009」がBest Wine with Sashimi 賞受賞
アジア最大規模のコンクール、第2 回香港インターナショナル・ワイン&スピリッツコンペティションの「刺身部門」で、「グレイス甲州2009」が金賞を受賞しました。今回、同コンクールでは世界から約1300 点の出品がありました。審査のカテゴリーは国、地域、品種、スタイル別に審査される他、アジアの食べ物を実際に食しながら審査する部門(Food & Wine Award)が設けられました。蒸しアワビ、北京ダックなど、人気の高いアジア料理に合うトップワインのコンテストの中、刺身部門で「グレイス甲州2009」がニュージーランドやドイツの白ワインを抑え、金賞・最高賞(Best Wine with Sashimi) を受賞しました。 これまで甲州ワインは和食と好相性と言われてきましたが、権威あるコンクールで認められたことにより、日本の固有品種の持つ個性と、甲州ワインと和食の相性の良さをアピール出来るようになりました。

№02 2009 リュナリス甲州 バレル・ファーメンテーション

国産ワインコンクール2010ジャパンワイン金賞受賞(09) カテゴリー甲州辛口
International Wine & Spirit Competition 2011(イギリス) 銅賞
生産者:マンズワイン勝沼ワイナリー
品種:甲州
産地:山梨県甲府市玉緒地区
醸造:冷凍濃縮法で濃縮した果汁を200〜300ℓの小さな樽で発酵(バレル・ファーメンテーション)させ、ワインを酵母の澱と触れさせて(シュール・リー)育成、バトナージュする伝統的な手法でつくったワインです。新樽と経年した樽を組み合わせることで、甲州種の風味を活かし、樽の香りとのバランスに注意してつくりました。豊かで複雑な香りと柔らかくふくよかな味わいの辛口白ワインです。

マンズワインが満を持して送り出す。葡萄品種、栽培地、収穫量、醸造法に徹底的にこだわった「リュナリス」。醸造責任者はボルドー大学、仏「ワイン醸造士国家資格」を取得した武井千周。甲州の果実香と樽香のバランスは抜群で、ふくよかな味わいの辛口ワインに仕上がる。二年連続の金賞受賞、甲州種のひとつの完成形。

№03 1991 TIGNANELLO(ティニャネッロ)

スーパートスカンの一角
生産地:イタリア トスカーナ州
生産者:マルケージ・アンティノーリ
品種:サンジョヴェーゼ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%、カベルネ・フラン5%
醸造:25-29℃で400lの新フレンチオーク樽にて約4週間アルコール発酵。MLF後、13ヶ月アリエ産新バリックにて熟成。
 フィレンツェから32km南部にあるキャンティ・クラシコの産地の中心に位置する、グレーヴェとペーザの谷の間のティニャネッロのワイナリーで造られる。ティニャネッロは南西向きの区画で、15世紀から植えられている葡萄もある。葡萄の植樹比率は、サンジョヴェーゼ80%、カベルネ・ソーヴィニヨン15%、カベルネ・フラン5%であることが多い。3種類は別々に醸造され、その後容量50hlの開放式の発酵槽でマセレーションを行う。期間はサンジョヴェーゼでは15日間以上、カベルネ・フランとカベルネ・ソーヴィニヨンは20日間以上である。アルコール発酵を終えると、ワインの容量225リットルのフレンチオークの新樽に移される。14か月間の樽熟成を経た後、瓶詰めを行う。


残念ながら91年は総じてワイン造りは難しいヴィンテージであったようです。
20年の歳月はどのような変貌を遂げるのだあろうか。…あなたとともに。みんなあの頃は若かったなぁ。

第205回

スペインの新鋭・気鋭の生産者

平成23年04月13日

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■PARES BALTA(パレス・バルタ) スペイン/ペネデス
パレス・バルタはバルセロナから南西へ約40km程にあるスペインのスパークリング・ワイン「カバ」の一大産地ペネデスで今から200年以上も前の1790年にクジネ家によって設立された、家族経営の生産者です。
今、2人の若き女性醸造家が手がける「ペネデスで羨望の的となっているワイナリー」パレス・バルタ。
カバをはじめ、カジュアルレンジの赤・白ワインそして「ミクロ・キュヴェ」と呼ばれる良年のみ造る 非常に高品質なワインを生産し、ワイン・アドヴォケートからは「ペネデスで羨望の的となっているワイナリー」ギア・ペニンからは「驚くほど興味深い。今ノリにノっている。」と賞賛されております。
恵まれた環境を活かし有機農法を実践。団体の認証は取得しておりませんがオーガニックで栽培されている事がわかる様バックラベルには「ORGANIC FARMING(有機農法)」と記載されたマークを表示しております。

№01 NV CAVA(カヴァ) BRUT(ブリュット)

生産地:ペネデス 原産地呼称:D.O. CAVA
生産者:PARES BARTAパレス・バルタ
品種:パレリャーダ59% マカベオ24% チャレロ17%
醸造:16℃で2週間アルコール発酵、瓶内二次発酵後18ヶ月瓶熟。

口あたりが柔らかくエレガントな酸味を産み出すパレリャーダを主体にブレンドしているのは女性醸造家の感性ならでは。香りも非常にエレガントでフレッシュな青リンゴや完熟した柑橘類のアロマ。非常に繊細で高地で収獲されたワインを思わせるフレッシュさ。何より丁寧に完熟を見極め収獲された繊細さがよく感じられます。ペネデスを代表するカバメーカーとは言え、家族経営の造り手。お買い得な価格ながら大量生産の大手メーカーとは一線を画す素晴らしい品質のカバです

№02 2008 HISENDA(イセンダ) MIRET(ミレ)

生産地:ペネデス原産地呼称:D.O. PENEDES
生産者::PARES BARTAパレス・バルタ
品種:ガルナッチャ100%
醸造:20℃でステンレスタンクにて4週間アルコール発酵。日に3回のピジャージュ。MLF後、5ヶ月間新樽と2年落ちのフレンチオーク樽にて熟成。

特別な年にしか生産されない「ミクロ・キュベ」と呼ばれるパレスバルタの特別なレンジ。フィンカ・カル・ミレと呼ばれる畑からの収獲。凝縮しておりながらエレガントで、タンニンの目が詰まっており石灰質土壌の重苦しく無く軽やかなミネラル感です。スペイン、ガルナッチャの最高峰クラスの味わいと言えます。
バルセロナでも屈指の品ぞろえを誇るワインショップ「El Celler de la Boqueria」が今後最も注目のワインだとオススメする一本です。

№03 2006 MARTA(マルタ) DE(デ) BALTA(バルタ)

生産地:ペネデス原産地呼称:D.O. PENEDES
生産者:PARES BARTAパレス・バルタ
品種:シラー100%
醸造:25-29℃で400lの新フレンチオーク樽にて約4週間アルコール発酵。MLF後、13ヶ月アリエ産新バリックにて熟成。
特別な年にしか生産されない「ミクロ・キュベ」と呼ばれるパレスバルタの特別なレンジ。
フィンカ・カル・ミレと呼ばれる畑からの収獲。カリフォルニアのカルトワインを想起させるタンニンの質感。凝縮した果実と滑らかでエレガントな口当り。アルコールの高さと濃さで押すのではなく驚く程綺麗な造り。世界中のシラーの中でもトップクラスと言える味わいでもし今後更に注目を集めれば、入手困難にもなりかねないシラーの傑作です。
現行ヴィンテージ各誌評価ステファン・タンザーのInternational Wine Seller
2006 Pares Balta Marta de Balta Penedes…91(+?)pt
深いヴァイオレット。チェリーコーク、プラム、麝香やドライフラワー、カンゾウなどのバランスの良い芳香。ブラックベリー、カンゾウ、胡椒などの力強い味わい。しっかりとしたタンニンが余韻まで続く。長期間の熟成にも耐えうるしっかりとした構造。ギア・ペニン…90点

第204回

チリ№1ピノ・ノワールと呼ばれる実力とは?

平成23年03月09日

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№01 2008 MEURSAULT(ムルソー)

生産地:フランス ブルゴーニュ地方 ムルソー村 
生産者:DOMAINE FLORENT GARAUDETドメーヌ・フローラン・ガローデ
葡萄品種:シャルドネ100%    樹齢:46年の古樹    畑の面積:0.2568ha
収量:約50hl/ha          斜面の向き: 南     土壌 : 粘土質 – 石灰質土壌
醸造:全て除梗を行い、フランソワ・フレール社製のアリエ産フレンチオーク樽(400l)で醗酵
同オーク樽(400l)で18ヶ月熟成 (新樽率75%)
モンテリー村に拠点を置き2008が初ヴィンテージとなる新らしいドメーヌ「フローラン・ガローデ」。
父はモンテリーの組合長を務め、コント・ラフォンの醸造長を務めた事でも知られるポール・ガローデ。 そして祖父はコント・ラフォンの小作人だった事でも知られるジョルジュ・ガローデです。フローラン・ガローデはその祖父ジョルジュ・ガローデの醸造所と畑を引き継ぎ各アペラシオン、各クリマの特性に忠実なワイン造りを行っております。
新らしい生産者とは言え、ジョルジュから受け継いだ畑は高い栽培密度で手入れの行き届いた古樹。かつてはコント・ラフォンのワインに使われていたムルソーをはじめその恵まれた環境を1年目から余すことなく見事に発揮しております。
良い意味で素朴な若者。「自分の名前をもっと有名に」とか「もっとたくさんワインを売って儲けたい」という気持ちが前に出る事もなくただただテロワールの表現に拘ります。「ヴィエイユ・ヴィーニュ(古樹)」を表記できる樹齢でありながらも敢えてエチケットには記載せずアペラシオンの名前だけを記載する所にも、各畑の純粋な個性を表現したい意志が伝わってきます。
祖父が管理していた時代にこの畑の葡萄はムルソー最上級の造り手「コント・ラフォン」に供給されていた非常にポテンシャルの高い村名畑En Gargouillotより収獲。ムルソーらしい果実味の豊かさをお楽しみ頂ける期待を裏切らない1本です。モカ系のコクのあるアロマに、蜂蜜やオレンジコンポート完熟したリンゴ等の香り。トロみを感じさせる奥深く密度の濃い果実味には満足感がありムルソーらしいシャルドネの風味が良く表現されております

№02 2008Cono Sur Pinot Noir Ocio(コノスル ピノ・ノワール オシオ)

生産地:チリ 格付D.O. カサブランカヴァレー
生産者:Vina Cono Surヴィーニャ・コノスル
ぶどう品種:ピノ・ノワール100 % 
常に時代を先取りする”イノベーティブ”な生産者「コノスル」のフラッグシップワイン。ブルゴーニュのドメーヌ・ジャック・プリュールの協力を得てつくられた、チリ最高のプレミアムピノノワールです。
最高の葡萄のみを手摘みで収穫。ピノノワール専用施設内で発酵、熟成。発酵槽はブルゴーニュで伝統的に使用されているオープントップタンクを使用。足踏みで破砕して発酵。ミディアムトーストのフレンチオーク100%新樽で12ヶ月熟成。

輝きのある深い赤紫色。紅茶、葉巻、ブルーベリー、焦げたブラックベリー、プラム、檜、チョコレートなど、さまざまな香りが複雑に絡み合った非常にエレガントな香り。香りが開くまで時間がかかるため、早めの抜栓(1時間以上前)がおすすめ。口に含むとキメの細かいタンニン、滑らかなボディが感じられ、豊かな香りを放ちながら喉を滑り降りていき、とても長い余韻を残していく。

№03 1998Echezeaux(エショゾー)

生産地:フランス ブルゴーニュ地方  フラージュ・エシェゾー村
所有者:MAISON VINCENT GIRARDINヴァンサン ジラルダン
品種:ピノ・ノワール
ピュリニー・モンラッシェの名門ドメーヌ アンリ クレールのエシェゾー等を含む畑を10haについて18年間の小作耕作権の賃貸契約に署名しました。平均60年樹齢で、よいぶどうができます。集約された果実で、タニックでポテンシャルの高いワインです。

私はこれほど手頃な価格で、幅広く傑出したワインを届けることの出来るブルゴーニュの生産者やネゴシアンをほかに知らない。ジラルダンはまた、ジュヴレ=シャンベルタンのベルナール・デュガと同じように、自分のワインの品質をさらによくするために熱心に働いている。しかも、ジラルダンと妻のヴェロニクは非常に若いので、私たちは、このドメーヌとネゴシアンがつくり出す崇高なワインを、あと何年にもわたって楽しみにすることができる。もし読者がブルゴーニュの赤を愛するのであれば、のんびりと歩いている場合ではない。走ってワイン商のもとに駆けつけ、この目のくらむばかりのワインを購入しよう。 ロバート パーカー Jr.
http://www.vincentgirardin.com

第203回

再認識、日本のワイン

平成23年02月09日

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№01 2008 安心院(あじむ)スパークリングワイン

国産ワインコンクール2008ジャパンワイン銅賞受賞(NV) カテゴリー スパークリングワイン
生産者:安心院葡萄工房(大分県宇佐市安心院町)http://www.ajimu-winery.co.jp/
ぶどう品種シャルドネ (安心院産100%)
Blanc de Blancのスパークリングワインで国内でも珍しい瓶内2次醗酵にて製造。1年以上のビン熟を経てデゴルジュマンを行いドサージュ無しのエクストラブリュット。
きめ細やかな泡立ちとトロピカルフルーツや酵母由来のトースト香が広がり豊かな果実味とさわやかな酸味が特徴です。

№02 2008グランポレール 岡山マスカットベリーAバレルセレクト

国産ワインコンクール2010ジャパンワイン金賞受賞 カテゴリー 国内改良等品種赤
生産者:サッポロ岡山ワイナリー
ぶどう品種:岡山県産マスカットベリーA種100%

岡山県井原市の協働契約栽培畑で丹精を込めて育てたマスカットベリーA種の完熟した果実のみを選んで醸造し、ていねいに樽熟成したワインの中でも、とりわけ香味が際立つ樽のみを厳選して瓶詰を行ったもの。ブラックベリー、チェリー、及びカカオの風味が醸しだす、複雑で果実味豊かな味わいが特長。

№03 2005北条ワイン砂丘 赤

国産ワインコンクール2010銀賞受賞  カテゴリー欧州系品種赤
生産者:北条ワイン醸造所 (鳥取県東伯郡北栄町) http://www.hojyowine.jp/
ぶどう品種: カベルネ・ソーヴィニヨン種
度数: 13%
おだやかな海岸が続く広大な鳥取、北条砂丘に葡萄が根付き、山陰の砂丘風土を感じさせる北条ワイン。

特徴: 2005年に収穫した自家ぶどう園産カベルネ・ソーヴィニヨン種でつくって、フレンチオークの樽でじっくり熟成した赤ワインです。 渋味、酸味もしっかりとして豊かで非常にバランスが良く、樽の香りが心地よいです。 雑誌ダンチュウやクロワッサンなど多くのメディアで取り上げられたり、国産ワインコンテストで受賞するなど全国的に大変人気の高いワインです。 あまり冷やさず20度前後でお飲みください。
相性: 豚の味噌漬け焼き、ブリ照り、鴨肉料理等、肉料理に良く合います。

№04 1997 Chateau LEOVILLE-LAS CASES

所有者:  ジャン=ユベール・ドゥロン Jean-Hubert Delon およびジュヌヴィエーヴ・ダルトン Genevieve d'Alton
管理者:  ミシェル Michel およびジャン=ユベール・ドゥロン Jean-Hubert Delon
生産地:フランス ボルドー サンジュリアン村 ボルドー格付 第二級
品種:カベルネ・ソーヴィニョン65%、メルロ19%、カベルネ・フラン13%、プティ・ヴェルド3%

発酵は24~28℃に保たれた異なるタイプの発酵槽(木製、セメント製、ステンレス製)で、ヴィンテージにより12~20日間行われる。その後、オーク樽に移されて15~18ヵ月間熟成。新樽の比率は、ヴィンテージによって異なるが50~80%。瓶詰めの前に卵白で清澄処理されるが、濾過処理を行うかどうかについての決まりはない。
現在の格付けの評価:第一級に格上げされるべきであると評価されている
飲み頃の続く期間:ヴィンテージによるが8~30年
他の「レオヴィル」と同じくサン・ジュリアンのスーパーセカンドです。一級シャトーほどではないにしても、決して安価とはいえない価格にもかかわらず、毎年必ずプリムールで買われる方も多い銘柄です。その理由はこれほどまでに構造、豊かさ、奥深さ、フィネスが完璧に近い形でつりあっている銘柄は稀有だからでしょう。
複雑で優美なサン・ジュリアン的スタイルというよりはむしろ隣のポイヤック的な厚みと逞しさを備えていますが、2000年以降からは上品で緻密なスタイルに変化してきています