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2009ワインテイスティングクラブ

第193回

バルバレスコのクリュ

平成21年12月02日

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№01 2008 DOLCETTO D'ALBA BRIC DEL SALTOドルチェット・ダルバ‘ブリック・デル・サルト

【ミディアムボディ】品種:ドルチェット100%
産地:コッタ、クッラ、バザリンの畑(ネイヴェ)
生産量:15000本
醸造:8~9日間のマセラシオン
ステンレスタンク内でマロラティック醗酵後、ステンレスタンクにて8ヶ月熟成を行います。
[ワイン・アドヴォケート掲載文]
2008 Sottimano Dolcetto d'Alba Bric del Salto 88pt
ドルチェット・ダルバ・ブリック・デル・サルト2008は品種の良い特性であると定義される、落ち着いた中程度の重さでフィニッシュにはフローラルさが加わっている。
[テイスティング・ノート]
フレッシュなイチジクや凝縮したタンニンの香り。骨太で肉付きの良い果実味のフルボディタイプ。柔らかみを帯びた酸とボディとのバランスが素晴らしい逸品です

№02 2005 BARBARESCO COTTAバルバレスコ‘コッタ’

《ワイン・アドヴォケート絶賛のバレバレスコ2005》
《赤》【ミディアムボディ】 等級:DOCG Barbaresco    品種:ネッビオーロ
産地:コッタ(ネイヴェ)   畑の面積:2.5ha
斜面向き:南西       樹齢:45年 
生産量:10000本 4500Kg/Ha
発酵:除梗後に軽く圧搾され、果皮と共に10~11日間マセラシオン
    新バリックにて7~9ヶ月間、低温でマロラクティック醗酵。
熟成:4年樽にて18~20ヶ月間の熟成
Cotta(コッタ)‐ネイヴェ地区の特徴
コッタはバルバレスコ・エリアに近くネイヴェの個性よりもバルバレスコ・エリアの力強さを持ったキャラクターに近いワインが特徴です。
Wine Advocate # 179(ワイン・アドヴォケート)
☆Barbaresco Cotta 2005 … 93/100点獲得
バルバレスコ・コッタ2005は、これら(今回掲載)のワインの中でも最も開いている。丸くコクのあるこのワインは、トーストしたオークとバルサミコのニュアンスが入り混じる熟した濃い色の果物で溢れている。果物味は驚くほど素直で、一貫性のあるタンニンと美しくワインを縁取る酸。ソッティマーノからの素晴らしいワインだ。
[テイスティング・ノート]
堂々とした骨格のタンニンが特徴的です。最初はやや内向的な印象を受けますがグラスの中で徐々に膨らみを見せ始めます。タンニンの細かさとミネラル感が力強く飲み応えのあるバルバレスコです。

№03 2005 BARBARESCO FAUSONIバルバレスコ・ファウゾーニ

《赤》【フルボディ】  等級:DOCG Barbaresco   ネッビオーロ100%
収穫地:ファウゾーニ(ネイヴェ)  畑の面積:1.10ha 斜面の向き:西南
植樹:1970年(樹齢約35年)     生産量:4200本 4500Kg/ha
・Fauson(ファウゾーニ)‐ネイヴェ地区
ネイヴェ・エリアに位置するファウゾーニの畑は上品さがあり、ハーブとミネラルのアロマが特徴です。醸造/熟成 マセレーションと発酵はタンクで25~35日間
マロラクティック発酵と熟成は新樽100%で15~20ヶ月 清澄・濾過なし
[醸造]
葡萄は除梗後に軽く圧搾を行い、8~9日間マセラシオン。
30℃の定温で醗酵後、バリックにてMLF。
バリック(新樽率25%)にて18~20ヶ月間熟成を行います。
[ファウゾーニの評価]
ワインアドヴォケ-ト
Barbaresco Fausoni 2005…92点
ワイン・スペクテーター
Barbaresco Fausoni 2005…93点
ヴェロネッリ
Barbaresco Fausoni 2004…Super3Stelle(★★★)93点


第192回

サンテミリオンVSポムロール

平成21年11月11日

エリタージュ デ ティユレ、シャトーソレイユ、シャトー ル ボン パストゥール里芋、ベーコン、プルーン、グローブとシナモン バター炒めレンズ豆とすね肉の煮込みとシューマイの素揚げ

№01 2000 Heritage de Thieuley エリタージュ デ ティユレ

【フルボディ】等級:A.O.Cボルドー 生産者:フランシス クールセル
葡萄品種:メルロー(90%)、カベルネ・フラン(5%)、カベルネ・ソーヴィニヨン(5%)
良い年にしか造られない特別なワインで生産量は約10000本。畑面積は2ha、畑は粘土砂利質です。プレマセラシオンを3日間行なった後、定期的にピジャージュとモンタージュを行ないながら、ステンレスタンクで3週間発酵させます。。澱とともに、14ヶ月熟成させています。全体の90%に新樽を使用しています。熟した果実のアロマに加え、コーヒーやココアの香りが感じられます。完熟したメルロの絹のようになめらかなタンニンがこのワインの素晴らしい集約とまろやかさを与えています。調和のとれたエレガントでモダンなワインに仕上げっています。

№02 2005 Château Soleolシャトーソレイユ

《ステファン フォン ナイペルグ伯爵の指導》
《赤》【フルボディ】等級:A.O.C.:ピュイスガン サンテミリオン
生産者:S.C.E.A.ワインヴェスト ピュイスガン(ジャン ソレイユ)
葡萄品種:メルロ(80%)、カベルネ ソーヴィニヨン(10%)、カベルネ フラン(10%)
平均樹齢:30年
シャトーの歴史は今から200年前に甦ることができます。1799年にピエール ソレイユがこの土地を所有していたという記録が残っています。彼の子孫であるジャン ソレイユが生み出したシャトーソレイユが「このアペラシオンで最初のワイン」であったことがA.O.C.ピュイスガン サンテミリオンの50周年の記念祭で認められました。2005年に個人投資家やワイン愛好家のグループがテロワールの持つ可能性を認め、シャトーを買収し、サンテミリオンのトップクラスに並ぶワインに押し上げようと努力しています。ソレイユの新たなスタッフは、サンテミリオンのモンドット、カノン ガフリエールやカスティヨンのシャトーデグイユを所有するステファン フォン ナイペルグ伯爵の指導を受けています。葡萄園面積は19.5ha、土壌は粘土と砂利の混じる薄い表土の下は石灰岩となっています。この石灰岩は漸新世前期にさかのぼるもので、サンテミリオンのグラン クリュ クラッセの多くにも同じ土壌が見られます。畑全体のうちのおよそ6haは、南西向きの斜面にあり、水捌けのよい粘土石灰質土壌という好条件下にあります。収穫は手摘み、選別は除梗の前と後に、2度丁寧に行われます。(2005年の収穫量は28hl/haでした。ワイン造りはヴィンテージやテロワールの特徴を生かすようにしています。醸造はそれぞれの区画ごとにタンクを分け、個々の特徴を生かすように、テイスティングを重ねながらすべての段階を進めます。温度コントロールしたセメントタンクで約25日間ゆっくりと発酵させ、ルモンタージュとピジャージュを行い、色と果実味を抽出します。マロラクティック発酵は樽で(全体の75%に新樽使用)行い、澱と一緒に約18~24ヶ月熟成させます。それぞれの樽は十分に熟成するまでブレンドされません。ナイペルグのワイン造りのポリシーの下、厳しい収穫制限、ヴィンテージに合わせたフレキシブルなワイン造りによって、ソレイユはテロワールの個性を最大限に表現した素晴らしいワインになりました。

№03 2004Chateau Le Bon Pasteurシャトー ル ボン パストゥール

《ミシェル ロラン所有》
《赤》【フルボディ】等級:A.O.C.:ポムロール
品種 メルロ80% カベルネフラン20% 
生産本数 3万本
醸造/熟成 マセレーションと発酵はタンクで25~35日間
マロラクティック発酵と熟成は新樽100%で15~20ヶ月 清澄・濾過なし
著名なエノロジスト、ミッシェル・ロランが所有するシャトー。砂利質と粘土質の畑を持つ。氏がコンサルタントするシャトーで使用する技術はすべてボンパストゥールで試行したもの。まさにラボのようなシャトー。厚みがある凝縮した果実味が信条のワインで、樽香とのバランスもよい。果実が超凝縮した液体に溶け込んだ強靭なタンニンは派手ともいえるが、このワインでしか味わえない酒質です。

第191回

カリフォルニアプレミアムワイン、ルビコン、リッジ

平成21年10月14日

フランシス・F・コッポラ ディレクターズ・カット ジンファンデル ドライ・クリークヴァレー、リッジ カリフォルニア サンタクルーズ マウンテンズ、ルビコンパプリカのツナの詰物(パプリカ、ツナ、マヨネーズ)、フライドポテト半熟焼きたまごのせ、アワビダケのバターいため豚肉のソテープラムソース、パワーリーフ

《コッポラファミリーのジンファンデル》
ワイン造りは数世代続くコッポラ・ファミリーの生活の一部でした。実際にフランシス・コッポラの祖父のアゴスティーノはニューヨークの家の地下で自家製のコンクリート発酵槽を使ってワインを造っていました。

 コッポラ氏は1975年にナパ・ヴァレーの歴史あるニーバム・エステートの一部を購入したのをきっかけに、カリフォルニアワインの歴史に敬意を払いながらワインを造り続けてきました。そして2006年、ソノマ・カウンティに新しい家とワイナリーを購入し「Rosso & Bianco(ロッソ&ビアンコ)」ワイナリーとしてオープンしました。そこで昔と変わらないスピリットと情熱で、家族や友人とリラックスしながら一緒に楽しめるワインを造り続けています。

№01 2007 Francis Ford Coppola Director's Cut Zinfandel Dry Creek Valleyフランシス・F・コッポラ ディレクターズ・カット ジンファンデル ドライ・クリーク・ヴァレー

《赤》【フルボディ】            生産者:Rosso & Bianco(ソノマ・カウンティ)
葡萄品種:ジンファンデル 93%、プティ・シラー 7%

2006年、ソノマに新しいワイナリーを購入し、それを祝してリリースしたワインがソノマ・カウンティのブドウを使ったディレクターズ・カットシリーズです。醸造チームの実力を如何なく発揮し、ソノマのテロワールを表現したワインです。妥協の無い高い技術水準によりワイン造りと映画製作の両方がアメリカの真の芸術になった事実と、映画製作の歴史に敬意を表したボトルデザインになっています。


このジンファンデルには少量のプティ・シラーがブレンドされています。半量のブドウは破砕され開放式発酵槽に移され8日間かけて発酵させます。発酵期間中は一日3回パンチダウンを行い、フレーヴァーと色を最大限抽出します。発酵後ワインはフレンチオーク樽で熟成させます。
ラムレーズンやブラックカラント、ラズベリージャムの香りに、樽由来の芳ばしいスパイス香やフレンチヴァニラの甘い香りが加わって、香りだけでワクワクしてきます。口に含むと柔らかく丸みのあるタンニンが感じられ、大変リッチな味わいです。

№02 2005 RIDGE CALIFORNIA SANTA CRUZ MOUNTAINS ESTATEリッジ カリフォルニア サンタクルーズ マウンテンズ

《赤》【フルボディ】         生産者:リッジヴィンヤード(サンタクルーズマウンテン)
葡萄品種カベルネ・ソーヴィニヨン(58%)、メルロ(42%)
《リッジヴィンヤードは世界一?》
カリフォルニアワインの実力を世界に知らしめた、「パリ対決」から30年。2006年5月24日、30年前と同一のワイン・同一のヴィンテージを、再び利き比べする記念テイスティングが行なわれました。そこで、リッジ モンテベロの1971年は堂々一位に輝きました。

リッジの歴史はサンフランシスコのイタリア人地区の名士であり医師でもあったオセアペロンがモンテベロリッジの頂上近くに180エーカーの土地を購入した1885年に始まります。1892年にはモンテベロの名前で初めてのワインを造っています。1969年にはポール・ドレーバーがこの事業に参加します。スタンフォード大学で哲学を学び、チリの海岸沿いにワイナリーの設立を手掛けた後帰ってきた彼は、経験に富んだ醸造家でありワイン学者ではなかった。彼の品質の高いワインと伝統的な手法に関する知識は、リッジにより開拓された率直な手作りの手法をより完全なものとしました。彼の指揮の下に古いワイナリーは復元され、品質の高い葡萄園はリース契約をするかまたは購入され、リッジワインの安定した品質と世界的な評判が確立されることとなりました。

このサンタクルーズマウンテンはリッジのアイテムの中ではモンテベッロ以外で唯一カベルネ主体でボルドースタイルのワインです。新鮮な果実、スパイスの香り、僅かに甘いハーブの様な風味。優雅で柔らかな口当たりであるが、しっかりした骨格と豊かなタンニンを持つ極めてレベルの高いワインとなっています

№03 2004 Rubiconルビコン

《赤》 【フルボディ】 生産者:ルビコンエステート(ナパ・ヴァレー)
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニオン95%、カベルネ・フラン2%、メルロー2%、プティ・ヴェルド1%
ML・熟成:フランチオーク新樽

《カリフォルニアプレミアムワイン》
『ゴッドファーザー』など数々の名作で知られる映画監督のフランシス・フォード・コッポラ氏がカリフォルニアで造るプレミアムワイン「ルビコン」。

ルビコン・エステートは、1880年に設立されたナパヴァレーで最も古いワイナリー「イングルヌック」の畑の一部を、コッポラ氏が1975年に購入したことから始まりました。フラッグシップのワインはワイナリー名ともなっている『ルビコン』。英語で「背水の陣」を表す「THE CROSSING OF THE RUBICON」(ルビコン川を渡る)」にちなんで名づけられ、クラシックボルドーを目指したスタイルです。

(注記)この葡萄栽培に理想的な土地、ラザフォードで1981年、ナパでも初めてと言えるワイナリーを設立したのが、フィンランド人のグスタフ・ニーバムでした。海を渡ってカリフォルニアにたどり着いたグスタフ・ニーバムはラザフォードのイングルヌックという地域にフランスから持ち込んだカベルネ・ソーヴィニヨンを持ち込み、この地に植えました。後の研究によってこのカベルネのクローンはNO.29ということがわかっています。

1975年にコッポラが所有する以前から、イングルヌックのワインは世界に認められた最高品質のワインでした。グスタフ・ニーバムの後継者、ジョン・ダニエルが当主を務めていた時代には、「1941イングルヌック カベルネ・ソーヴィニヨン」が『世界のワインベスト10(WORLD’S TEN GREATEST WINES)』に選ばれるという栄誉を手にしています。こうしてイングルヌックの優れたカベルネ・ソーヴィニヨンが世界に知られることになったのです。
葡萄の収穫は早朝に人の手によって行われ、2度にわたる厳しい選別によってルビコンに用いられる最高ランクの葡萄が選り分けられます。その後葡萄を低温浸漬して自然発酵させ、伝統的な上部開放式の木製発酵槽でアルコール発酵が行われます。マセレーションの期間は葡萄樹齢やタンニンのクオリティーによって1~3週間と細かく分類。100%フレンチオークの新樽で熟成させます。このような丁寧で贅沢な工程を経ることによって、ルビコンは濃く分厚く、そしてしなやかなタンニンをもつ極上のワインになっていくのです。

黒スグリ、ワイルドベリーなどのむせかえるような濃厚な黒系果実と紫色のアロマ、バニラ、ファッジ、スギ、ひのき、スパイスなどの複雑な香りが一体となっており、飲み応え十分の中にもバランスがすばらしい。

第190回

新鋭気鋭の南米アルゼンチンvsチリワイン

平成21年09月09日

アルデルーナ シャルドネ、パイオネード グランド レゼルブ、ケレンきのこのスパイシーいため、かぼちゃのマッシュルーム鶏肉のアボガド和え(ブラックオリーブ、ドライトマト、パセリのソース)

《まだまだ発展途上のワイナリー!》
Andeluna Cellars アンデルーナ セラーズ
アンデルーナ セラーズは2003年に設立されました。国際的に知られるアメリカ人実業家、H. ワード レイが所有しています。ワイン造りは、シルヴィオ アルベルトが中心となって行なわれ、コンサルタントはミシェル ロランが務めています。
 トゥプンガトにある標高1,300mの自社畑の葡萄を使用しています。常に日当りが良く、昼夜の温度差が大きいため、濃厚な色とアロマを持ち、骨格のしっかりとしたワインが生まれます。ドリップ・イリゲーションの水量が必要な分だけ供給されるようコントロールし、また収穫量が1ヘクタールあたり10トン以下になるようにキャノピー・マネージメントを行っています。収量を制限し、十分な日照を受けた葡萄は、粒が小さく、すばらしいアロマを持っています。

№01 2006 Andeluna Chardonnayアルデルーナ シャルドネ

《白》【辛口】生産者:アンデルーナ セラーズ  葡萄品種:シャルドネ(100%)

手摘みで収穫された葡萄を人の手で選別し、発酵は約15℃にコントロールしたステンレスタンクで行ないます。全体の50%をフレンチオークの新樽で6ヶ月熟成させています。さらにボトリング後、最低でも6ヶ月寝かせてからリリースします。
グリーンがかった濃い黄色。白桃や花、青リンゴの香りにハチミツの混ざったアロマ、樽熟成によるトーストしたパンやバニラの香りが感じられます。パイナップルや洋梨、マンゴ、ライムをおもわせるフレイバーが広がり、豊かな果実味ときりりとした酸のバランスが素晴らしいワインです。

№02 2004 Pasionade Grand Reserveパシオネード グランド レセルブ

《アルゼンチン最高の品種マルベック主体のワイン》
《赤》【フルボディ】生産者:アンデルーナ セラーズ
葡萄品種:マルベック(49%)、メルロ(26%)、カベルネ ソーヴィニヨン(17%)、カベルネ フラン(8%)

葡萄はトゥプンガトの標高の異なるいくつかの畑からのものです。土壌は砂が多く、水はけのよい沖積土です。収穫量は1ヘクタールあたり4.5トンに抑えています。収穫は、ポリフェノールが完全に熟した状態になってから手摘みで収穫します。発酵の前に選別し、ドライアイスを使って低温でプレ・マセラシオンを行ないます。発酵は、27℃に保ちながら行い、1日3回のポンピング・オーバー、デレスタージュは毎日、1~2回行ないます。熟成は、葡萄品種ごとにフレンチオークの新樽で12ヶ月行ないます。その後、ブレンドしてからさらに6ヶ月、全体を調和させるためにフレンチオークの新樽で寝かせます。
紫~ルビーを帯びた濃い赤色。マルベックは熟した赤い果実、カベルネとメルロはスパイスのニュアンスを、カベルネ フランは繊細なアニスのアロマをワインに与えています。豊かなアロマは新樽熟成によるバニラやチョコレートの香りと混ざり合い、調和がとれています。フルボディでしっかりとした骨格を持つワインです。やわらかで丸いタンニン、長い余韻が感じられます。

№03 2005 Quelenケレン

《こちらもまだまだ発展途上のワイナリー》
Perez Cruz : ペレス クルス
南アメリカ大陸の西側の海岸線に南から北へと4,200kmも続く細長い国チリのちょうど中央あたりに、首都サンチャゴがあります。サンチャゴから南東へ45km行ったアンデス山脈のふもとのマイポ ヴァレーにペレス クルスはあります。マイポ ヴァレーの特徴としては、チリの中で最も古くからヨーロッパ系のブドウを栽培していることが挙げられます。気候は、夏暑く冬が寒い典型的な地中海性気候で、やや湿気が多く、特に冬は降水量も多めです。葡萄畑は、必要な水分補給もアンデスから適度になされ、小石が多い土壌のため水はけもすこぶるよく、高品質なワインを造り出す要素をしっかり供えています。葡萄は、収穫量を平均40hl/haほどに厳しく制限しながら栽培しています。ワイナリーも周りの自然に溶け込むように造られております。ペレス クルスは、異業種で成功を収めたオーナーの『こだわりを持ったワイン造りをしたい。』という考えから創業され、2002年ヴィンテージが初リリースとなります。

《赤》 【フルボディ】 生産者:ペレス クルス  葡萄品種:プティ ベルド(42%)、カルムネール(33%)、コット(25%)
ML・熟成:フランス産オーク樽14ヶ月間

もっとも優れた畑からの葡萄を厳選して造られたキュベです。選果台で注意深く選別された葡萄をステンレスタンクで約26~28℃で醗酵させます。マセラシオンは30日間行います。さらに100%フレンチオーク樽でマロラクティック醗酵を行った後、さらに14ヶ月熟成させています。プティ ベルド、カルムネール、コットといったボルドー品種をブレンドしていますが、これらの葡萄は現在のボルドーではあまり使われることがなく、少量がブレンドに入れられるだけになっています。エレガントで複雑なアロマを持ち、伝統とモダンを融合させたスタイルの際立ったワインに仕上がっています。際立った赤い果実の香りとタバコ、スパイス、個性的なミネラルの香りが感じられます。口に含むと、集約があり、すばらしいバランスの良さを感じます。タンニンはやわらかく、ミネラルを感じる長い余韻があります。
‘05年が「デカンター チリ2008」で4ッ星。
十分に深みのある若い色合い、果物の皮を思わせる心地よい香り、非常に興味深い複雑さがあり、ピュアで、長い持続性のあるワイン。飲み頃は2008~2013年。  4ッ星  「デカンター チリ2008」

第189回

たった3年の違いなんか解るかね?

平成21年07月08日

コンテ アルナウ グラン キュヴェ エクストラ ブリュット、コルトン シャルルマーニュ、マジ シャンベルタン、ベルンカステラードクトールマッシュルームステーキとレンズ豆のサラダエビカツとラタトューユ(夏野菜トマトの煮込み)P1000705.jpg

№01 2000Comte Arnau Gran Cuvee Extra Brutコンテ アルナウ グラン キュベ エクストラ ブリュット

《カバの長期熟成はどうなるか?》
《白》【辛口】生産者:コンテ アルナウ社   葡萄品種:チャレロ、マカベオ、パレリャーダ、シャルドネ
コンテ アルナウ社が造る最高級のカバです。瓶内二次発酵後、4年間以上低温の酒庫で熟成されます。注意深く熟成させ、厳選されたワインから造られています。明るい黄金色、トーストやナッツ、蜂蜜を思わせる風味があります。たいへんバランスもよく、後味も素晴らしい余韻が残ります。長い瓶熟による熟成香が充分に楽しめます。

№02 2003 Corton-Charlemagneコルトン シャルルマーニュ

《シャルルマーニュ皇帝の白ワイン好きが名前の由来》
《白》【辛口】等級:グラン クリュ. 生産者:マルク コラン
葡萄品種:シャルドネ
近年、その評価をグンと上げているドメーヌ
以前からシャサーニュやサントーバンの定評あるつくり手として事情通に支持されてきたが、近年、米国のワイン誌などで非常な高評価でもって紹介され、その人気も一気に花開いた。ドメーヌを運営するのは父マルクと3人の息子たち――34歳の長男ピエール=イヴに、主として耕作を担当する2歳下のジョゼフと6歳下のダミアン――だったが、ピエール=イヴは2005年から自身のメゾンに専念することになったため、現在は次男のジョゼフが中心となりドメーヌを切り盛りしている。
白、赤ともに高い樹齢のぶどう樹が多い――宝であるモンラッシェは樹齢90年以上に達する――ドメーヌだが、低収量で収穫された後樽発酵され、清澄もフィルターもなしで瓶詰め。凝縮感に富み非常に力がある白は、ヴォリュームがありながらミネラルも感じさせるしっかりとした構造で、勢いあるつくり手のワインという印象を裏切らない。新樽の浮いた感もなく各要素が調和しているワインは、若くして愉しむのであれば前日の抜栓が望ましいほどのパワーを感じさせてくれるもの。

№03 2006 Corton-Charlemagneコルトン シャルルマーニュ

《白》【辛口】等級:グラン クリュ. 生産者:マルク コラン
葡萄品種:シャルドネ
コルトン=シャルルマーニュには独特の触感がある。重厚さに気圧されるほどなのに、実際にはちっとも重くない。ひと口ふくむほどにひろがる味わいの小宇宙は、けっして探りつくすことができない。ミネラルの風味は、ありあまるというより、おそいかかってくるようだ。たしかにシャルドネは理想の伴侶にちがいないが、わたしにはコルトン=シャルルマーニュというシャルドネを飲むのではなく、テロワールそのものを飲む思いがする。
 こんにちコルトン=シャルルマーニュにすばらしさに異を唱えるひとはいない。ただひとつ惜しまれるのは、たいていが満足に熟成しないうちに飲まれているということだ。よいコルトン=シャルルマーニュが堂々たるすがたをあらわすには8~10年の際月がいる。しかし、若くてもとろけるような味わいなので、飲むのが早くて責められる義理はない。それでも辛抱をおすすめしたい。それとひきあうような料理を。その重厚さには重ね合わせてくれるようなものがいい。
サーモンのベアルネーズまたはオランデーズ・ソース。クリームスープ。そしてなによりもオマールの濃厚で繊細な味わいは、コルトン=シャルルマーニュの生涯かわらぬ伴侶ではなかろうか。
…マット・クレイマー著「ブルゴーニュワインがわかる」より

№04 2002 Mazis-Chambertinマジ シャンベルタン

《いつもの早飲みです》
《赤》【フルボディ】等級:グラン クリュ. 生産者:モーム
葡萄品種:ピノ・ノワール
ジュヴレらしい力強さと滑らかさに満ちたワインを生むドメーヌ
所有するグラン・クリュ、プルミエ・クリュ、ヴィラージュそれにACブルゴーニュまで、区画は全てジュヴレ=シャンベルタンのエリア内という、ジュヴレに特化したドメーヌ。また歴史も古く、フラッグシップのマジ=シャンベルタンは1800年代の終わりからの所有。現在はドメーヌの名声を高めた父ベルナール――ディジョン大学の生化学の教授も務めた――も引退し、息子のベルトランが日々精力的にワインづくりに取り組んでいる。
ヴァンダンジュ・ヴェールトで収量を抑えながらトリをしっかりと付し、健全なぶどう果を収穫するが、フェノール類が熟し、糖と酸のバランスのよい状態を見極め、以前に較べ早めの時期におこなうようになった。つくりでもピジャージュの回数を減らすなど、それまでよりタンニンなどの抽出は控えめとなっている。樽もアリエ、ヴォージュに加え、近年ではトロンセー産も用いるようになり、新樽の割合もジュヴレのアン・パリュで10パーセント、グラン・クリュでも25パーセントと、ベルナールの頃より割合を低く抑えていて、ベルトランに代わってからより繊細さの感じられるつくりに変化している。
最低でも10年以上の熟成を必要としたベルナールの時代に較べ、近年では長期熟成タイプでありながら、プルミエ・クリュ、ACジュヴレなどは若くても愉しめる――とはいえ抜栓してすぐにグラスへ、ではなく、事前にデカンタージュをするか、前日の抜栓を強くお勧めしたい――ワインに仕上がっていて、リリースして間もない時期でも十分美味。
フラッグシップのマジ=シャンベルタンはマジ・バの区画の70年近い樹齢のぶどうから生み出される。これぞグラン・クリュという深みを湛え、風味、味わいともに満足感も十分なもの。凝縮感に富み、アフターも長く、ともかくヴァン・ド・ガルドであるこの赤、ヴィンテージにもよるが、理想としては四半世紀はどうしてもほしいところ。また同じグラン・クリュであるシャルムは、マジに較べるとその名のとおり若干優しさを感じさせてくれる。

 マジには挑みかかるように強烈な感じがあり、フランス人はこれをソヴァージュ(野生)という。野から摘んできた植物はさほどきれいではないにせよ、ひとがちやほや育てたものよりもはじけるような香りを放つものだが、マジのもこれに通ずる野育ちの味わいがある。この強くはじける感じをもつゆえだろうか、マジはときとしてシャンベルタンそのものより優勢にたつ。シャンベルタンにくらべ、畑に占める古樹の割合が高いことによるかもしれない。とはいえ品格と洗練度にかけて、シャンベルタンにはめったにおよばない。また、どういうわけかマジのほうがはやく熟成するようだが、これは優れたシャンベルタンにみられる絶妙といいたいほどの均衡を、マジがもたないせいかもしれない。それでも優れた収穫年だと10年は必要だから、とても早熟なたちだとみることはできない。
…マット・クレイマー著「ブルゴーニュワインがわかる」より

№05 1995 Bernrasteler Dortor ベルンカステラー ドクトール

《夏のドイルワインもいいね》
《白》【やや甘口】等級:カビネット. 生産者:ドクターターニッシュ
葡萄品種:リースリング
モーゼルの代表的生産者ドクター・ターニッシュ。17世紀からワインを造り始め、約400年の歴史を持っているワイナリーです。18世紀の終わりにターニッシュ家は、ミドルモーゼルを代表するドクトール畑を購入しました。(現在ドクトール畑3haのうち、約1haを所有) 「ドクトール(ドクター)」という名前の由来は、トリアーの選帝候ベームント3世が死に至るほどの大病のためベルンカステルで静養していた時に、この畑のワインを飲んだところ奇跡的に回復したことから「ドクトール(ドクター)」と名乗ることが許された、と言われています。
19世紀には、9代目の当主によってドイツ全土にその名を知らしめましたが、当主の死後、ワイナリーは夫人のカタリーナに引き継がれ、以後Wwe=「未亡人」の名を冠するようになりました。現在は13代目ソフィア・ターニッシュ・ジュビアー女史が手腕を振るい、国際的にも評価の高いワインを造り続けています。
ターニッシュのワインは、生産量の75%は世界各国に輸出され、愛飲されています。果実の凝縮感、酸味とのバランスがとてもよく、これぞドイツのリースリングといえるお手本のようなワインと言えるでしょう。

第188回

可能性、そしてイタリアはやっぱりおもしろい

平成21年6月10日

1997Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico SuperioreContrada Balcianaヴェルディッキオ ディ カステッリ ディ イエージ クラッシコ スペリオーレ コントラーダ バルチャーナレ 2006 LE DIFESEディフェーゼァ2000 Squinzano RiservaSalentoスクインツァーノ リセルヴァ1980 BERTANI AMARONE Recioto della Valpoicella Classico Superioreベルターニ アマローネ レチョート デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ スペリオーレP1000302.JPG揚げワンタン・トマト、アボガド、モッツァレラチーズのサラダ・エビとアスパラガスの塩炒め豚ヒレ肉のカルパッチョ・アイスプラント、ちこり、イタリアンパセリ

№01 1997Verdicchio dei Castelli di Jesi Classico Superiore Contrada Balcianaヴェルディッキオ ディ カステッリ ディ イエージ クラッシコ スペリオーレ コントラーダ バルチャーナ

《以前ご登場!しかし今はその可能性に賭ける》
《白》【辛口】等級:D.O.C.   生産者:サルタレッリ   葡萄品種:ヴェルディッキオ(100%)
葡萄園面積:9.5ha   平均樹齢:10年
サルタレッリの最上級ワインです。畑は北東向きの斜面で、ゆっくりと時間をかけて葡萄を完熟させることが出来ます。また、標高が280~380mと高く、周囲に森があり、常に涼しく10月頃から霧がかかります。1本の樹に付く葡萄は4~5房に制限し、15~20hl/haまで収穫量を抑えています。摘み取りは、11月~12月に、5~6回に分けて行っています。一部に貴腐も付いていて、貴腐のトーンも感じられます。厳しく選別し(最初の35%にまで減る)、柔らかくプレス、温度管理の下ステンレスタンクで4週間発酵させます。その後、8~10ヶ月間熟成させ、出荷の3ヶ月前に瓶詰めします。かすかに緑や金色かかった明るい麦わら色、熟したリンゴや蜂蜜、タイムの薫り高いノーズがあり、濃縮されてまろやかな風味があります。濃厚で美しい印象です。イタリア首相や大統領官邸など、イタリアの公の会合で使われています。

№02 2006 LE DIFESEレ ディフェーゼァ

《第3のサッシカイヤ》
《赤》【フルボディ】等級:D.O.C. 生産者:テヌータ・サン・グイド
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニョン、サンジョベーゼ
サッシカイアと言えば、もう語る必要もないほどのスーパーワイン、世界最高のワインと賞される、あのロマネ・コンティやボルドーの五大シャトーなどと並ぶ世界の最高峰の一つ。まさにイタリアの顔と言っても良いでしょう。その憧れの最高峰がさらなる驚きとなる超お値打ちワインを産みだしていたのです。
元々は地元イタリアのレストランさん向けに造られたというこのワイン。サッシカイアだけを造り続けてきたテヌータ・サン・グイドが、サッシカイアの個性はそのままに、若くても楽しめる新しいタイプのボルゲリワインとして2000年ヴィンテージよりリリースしてきた2つ目のワインがグイダルベルト。1998年にオーナーのニコロ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏がいとこから借りた、サッシカイアの畑と道を1本隔て隣接する畑で造られています。『早く飲めるサッシカイア・若くして飲める楽しいワイン』というコンセプトの通り、引き締まった良質な酸、ふくよかな旨味がたっぷり詰まった美味しいワインとして、人気を博してきました。このグイダルベルトの畑の若いブドウを使用して産みだされるのが2002年ヴィンテージ初リリースのレ・ディフェーゼ]す。ここ日本でも特に高級イタリアンレストランさんからの人気殺到ぶりは凄まじく、インポーターさんも輸入本数がまったく足りないと悲鳴をあげているほどです。その実力のはどは?


№03 2000 Squinzano RiservaSalentoスクインツァーノ リセルヴァ

《ヴァニラの風味、アマローネを思わせる凝縮感が感じられます。》
《赤》【フルボディ】等級:D.O.C. 生産者:ロッカデイモリ
葡萄品種: ネグロアマーロ(70%)、サンジョヴェーゼ(30%) 熟成:フランス産樽、2 年間→ 瓶、1 年間
レッチェ県スクインツァーノからのワイン。畑は、白亜質の粘土土壌です。収穫は手摘みで行います。大きなオークの樽で醗酵し、醸しは45 日間行います。フランス産の樽で2 年間、瓶で1 年間熟成しています。すこし野生的でスパイシーな風味で、アマローネのような凝縮感があります。分かりやすいアメリカンオークのヴァニラ香が、かなり強く感じられます。強めのタンニン、口当たりは甘さがあります。
《熟成30年楽しみ!?》
プーリア州
Rocca dei Mori : ロッカデイモリ
D.O.C.コペルティーノの中の、モンテローニディリチェーにある家族経営の会社です。ワイン造りの歴史は1870 年に遡ります。二代目が施設を新設し、畑をおこしました。さらに三代目が1960 年に会社を設立し、1975 年には瓶詰め装置を導入して、ワインの元詰めと自社ブランドのラベルの使用を開始しました。1995 年からは、葡萄園を増やしワイン造りや熟成の最新技術を駆使することにより、世界中へ輸出を始め、成功を収めました。所有する自社畑は50haで、内訳は35%がコペルティーノ、25%がスクインツァーノ、残りがその他となっています。ワイン造りには50%が自社畑からの葡萄、50%がアグノロミスト指導の契約農家からの買い取り葡萄を使用しています。赤は、全てノンフィルターで造られています。ワイン造りの方針は、①葡萄とワインの厳格な選別、②最新技術の使用、③多くの消費者のニーズに応える新しい製品の開発、④バリックを集める際の木材と産地の注意深い選択、などがあげられます。スタイルはかなりモダンです。

№04 1980 BERTANI AMARONE Recioto della Valpoicella Classico Superiore ベルターニ アマローネ レチョート デッラ ヴァルポリチェッラ クラッシコ スペリオーレ

《熟成30年楽しみ!?》
《赤》【フルボディ】等級:D.O.C. 生産者:ベルターニ
葡萄品種:コルヴィーナ・ヴェロネーゼ、ロンディネッラ、モリナーラ
ベルターニ社の最高傑作であるアマローネ。ファーストヴィンテージは1959年。一房ずつ丁寧に選りすぐったブドウを3ヵ月近く陰干しにし、貴腐菌がついて糖度の高まったところでゆっくりとアルコール発酵、木樽で熟成という手の込んだ醸造を経て生まれます。特に、法定熟成期間2年のところを、最低でも6年間熟成させるのはベルターニ社ならではのこだわり。深く濃いガーネット色に、アマローネ独特のチェリーの香り。長い熟成から醸し出された重厚な味わいと、ビター・アーモンドやクルミ、木イチゴ、バラの花などの芳醇な香りが感じられるエレガントなワインです

第187回

あれから6年経つジラルダンのグラン クリュ

平成21年05月13日

2005 Emotion de Terroirs Rougeエモーション ド テロワール ルージュ1998 CLOS DE VOUGOT Vielles Vignesクロ ド ヴージョ1998 BONNES MARESボンヌ マール1998 CLOS SAINT-DENISクロ サン ドニ野菜のフリッタ(新発田の名産アスパラ、かぼちゃ、まいたけ東坡肉トンポーロー$DSCN5146.jpg

№01 2005 Emotion de Terroirs Rougeエモーション ド テロワール ルージュ

《赤》【フルボディ】等級:A.O.C.ブルゴーニュ   生産者:ヴァンサン ジラルダン   葡萄品種:ピノ ノワール   〔ネゴシアンのワイン〕
熟成:新樽20%、1~3年樽、12ヶ月間   平均樹齢:40年
‘05年は、ジュヴレ シャンベルタン、ヴォーヌ ロマネ、シャンボール ミュジニのいずれも斜面からの葡萄を使用しています。これら全て「村名付き」ですが、ブレンドされているので「A.C.ブルゴーニュ」になります。手摘みで収穫し、軽く破砕、100%除梗します。2週間ステンレスタンクにて醸し、さらに24時間低温にて醸しをします。ルモンタージュしています。100%樽(うち20%新樽、残りは1・2・3年樽)を使い、12ヶ月間熟成させます。ラッキングは1回。ノンフィルター・ノンファイニングで瓶詰めします。‘05年が「ワインスペクテーターWeb」で86点。
力強くバランスの良い赤。ブラックベリーやビルベリーの香りをしっかりとした酸とミネラルが包み込み、その香りは余韻まで続く。飲み頃は今から2014年。    86点    「ワインスペクテーター Web Only (2008)」

№02 1998 CLOS DE VOUGOT Vielles Vignesクロ ド ヴージョ

《赤》【フルボディ】等級:A.O.C.クロ ド ヴージョ   生産者:ヴァンサン ジラルダン   葡萄品種:ピノ ノワール
ブルゴーニュの村のなかで、ヴジョほど特級の畑がはばをきかせているところはないだろう。クロ ド ヴジョがどうしてこれはどまでに名高いのだろうか。このごろのワインの内容からでは、心もとないが、歴史をひもとけばその理由がわかる。50.6haの畑はシトー派の修道会が結成されてから今日にいたるまで、遅くとも1336年からというものまったく変化がない。その点でもっともブルゴーニュらしいぶどう畑のように見える。だが重要な一点をみるとそうには言えない。クロ ド ヴージョの畑は今日の愛好家にいわせれば、ブルゴーニュ的ではなくボルドー的なものを念頭に作りあげられたものだからだ。畑の名声を確立したのは、テロワールにちがいをあざやかに描き出してみせたからではなく、念入りにブレンドをおこなったせいである。クロ ド ヴージョのすばらしさはシトー会の修道士らが熟練の極みともいえるブレンド技術をもって管理してきたことにある。いわえるクロ ド ヴージョとは円満無欠なワインというべきで、特徴がひとつだけ突出することでなく、すぐれたブルゴーニュの赤の際立った特質どうしが融合しているようだ。
 …「ブルゴーニュを飲む」マック・トレイマーより

№03 1998 BONNES MARESボンヌ マール

《赤》【フルボディ】等級:A.O.C.ボンヌ マール   生産者:ヴァンサン ジラルダン   葡萄品種:ピノ ノワール
シャンポール ミュジニーとモレ サン ドニの両村にまたがるグラン クリュ。極めて頑強で寿命が長く、シャンベルタンと肩を並べます。見方によってはボンヌ マールはシャンポール ミュジニではないともいえる。事実、ぶどう畑はクロ・ド・ラ・ロッシュに接していて、そのクロ・ド・ラ・ロッシュはジュヴレ・シャンベルタンのほうがおさまりがよいとされている。つまりボンヌ マールは、たくましく、こってりとしたタンニンの強いワインで雄勁なすがたを末永くたもつ。 またボンヌ マールこそはブルゴーニュの特級でもっとも見過ごされた存在であること申し上げることができる。村名内のもうひとつの特級、ミュジニのせいで影がかすみがちなせいもあるし、ミュジニが早いうちからシナモンや石を思わせる芳香をはなやかにただよわせるのに、同じ調子をひびかせるわけでも、、また優雅に洗練せれたさまを見せるわけでもないからだ。こうしたことはすべて時の流れと共に現われてくるのだが、そこにはボンヌ マール独特のふるまいかたがある。すぐれたボンヌ マールは10年たたないうちは飲めないも同然で、それからようやく頑丈なタンニンが減り始め、潜んでいた芳香がただよいはじめる。ほんとうはあと10年後のほうがいいのだが、その年にできたブルゴーニュの赤のなかで、ボンヌ マールこそはじつにすばらしいものだったということがあきらかになる。だが、10年、20年と齢をかさねたボンヌ マールなど口にはいるものだろうか? …「ブルゴーニュを飲む」マック・トレイマーより

№04 1998 CLOS SAINT-DENISクロ サン ドニ

《赤》【フルボディ】等級:A.O.C.クロ サン ドニ   生産者:ヴァンサン ジラルダン   葡萄品種:ピノ ノワール
1927年に、モレの地名にサン ドニの名がついて、この畑は村名の由来となったが、皮肉にもこの村の特級の中ではもっとも無名で、せいぜい義理でほめられているにすぎない。が、クロ サン ドニはきわだったフィネスと繊細さをもち、ここから1927年当時のモレの人々が、どういう味わいを愛でていたかをうかがい知ることができる。すぐれたクロ サン ドニは力強さと微妙なあやとをあわせもつ、まれなワインである。ロマネ・サンヴィヴァンのような贅を尽くした芳香をはなつわけでもなく、また、濃密な果実味があるわけでもない。しかし熟成させたものを味わうほどに、しみじみと好ましく思えてきて、人の虜にするだろう。…「ブルゴーニュがわかる」マック・トレイマーより

第186回

すっかりごぶさたボルドー一級シャトー

平成21年04月08日

シャトー オー ムレール2004 Chateau Haut Mouleyreシャトー デュアール ミロン1999Chateau Duhart-Milonシャトー ラトゥール1997 Chateau Latourセーニャ1996 SENA$DSCN4436.jpg$DSCN4444.jpg$DSCN4447.jpg

№01 2004 Chateau Haut Mouleyreシャトー オー ムレール

【白・辛口】 生産地域:AOCボルドー
葡萄品種:セミヨン(50%)、ソーヴィニオン グリ(40%)、ソーヴィニオン ブラン(10%)
ベルナール マグレが所有するシャトーで、カディアックに近いエクサン村にあります。何世紀にも渡って、ソーヴ マジュール修道院の修道士が、この理想的に太陽に露出した斜面に植えられた葡萄樹を栽培してきました。現在、40haの畑を所有し、8haが白ワイン用の葡萄を栽培しています。ワイン造りにおいては、葡萄を丁寧に扱うことを心がけ、低温でプレ・マセラシオンと温度管理の下での発酵を行います。それによってワインに、快活さとまろやかさ、さらに繊細な果実と花の香りを与えます。バランスのとれた味わいです。

№02 1999Chateau Duhart-Milonシャトー デュアール ミロン

【赤・フルボディ】 生産地域:ポイヤック メドック格付け第四級
生産者:ドメーヌ バロン・ド・ロートシルト  
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロ、カベルネ・フラン
管理責任者: ドメーヌ バロン ド ロートシルトの醸造技術責任者:チャールズ・シュヴァリエ氏
シャトー デュアール ミロン畑位置: シャトー ラフィット・ロートシルトの西側、カリュアド台地の延長線上にあるミロンの丘に位置しています。

1962年にシャトーラフィットのロートシルト家が購入するまでは、低下の一途をたどっていました。ブドウの植え替えや拡張、排水設備の整備、近接した区画を購入し区画の交換を行うなど、大規模な改良が施されました。ブドウ畑は1973年から2001年の間に、42ヘクタールから71ヘクタールに増え、今では新しく植えたブドウは全て成熟しました。また、醸造・貯蔵設備を近代化する一方、霜の降りやすい場所は除草せずに栽培するという伝統法も継承。こうしてシャトー デュアール・ミロンの品質は向上していきました。
発酵はステンレスのタンクで行われます。品質を見極めるため、ぶどうはそれぞれの区画ごとに分けられます。その後、上質のワインを厳しく選別するため、12月に数回、それぞれのタンクのテイスティングが行われます。セラーは畑から離れたポーイヤックの中心部に位置しています。

各ヴィンテージはオークの小樽で熟成されます。樽は全てドメーヌ内の樽工房で作られたものです。樽での熟成期間は、ヴィンテージにより異なりますが、10~18ヵ月で、この間、ワインは定期的にデキャンタージュされ、卵白で清澄処理が施されます。


№03 1997 Chateau Latourシャトー ラトゥール

【赤・フルボディ】 生産地域:ポイヤック メドック格付け第一級
生産者:フランソワ・ピノー
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン(75%)メルロー(20%)カベルネ・フラン(4%)プティ・ヴェルド(1%)

著名なワイン評論家ロバート・パーカーに「世界で最も凝縮感のある豊かでタニックなフルボディのワインの1つ」と形容されるラトゥール。ヴィンテージを問わず表現される濃い色調、濃厚なタンニン、スギやヒノキといった特徴的なアロマがラトゥールらしさを印象づけています。プリムールにおいても五大シャトーのなかで頭一つ抜き出た価格を提示し、不変・不動と思われた一級シャトーの平穏と序列に揺さぶりをかけています。


№04 1996 SENAセーニャ

【赤・フルボディ】 生産地域:チリ アコンカグア・ヴァレー
生産者:チリのエラスリスとカリフォルニアのロバート・モンダヴィによるジョイントベンチャー
葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン(91%)、カルメネール(9%)

5大シャトーを上回る評価を得たロバート・モンダヴィとエデュアルド・チャドウィックの情熱が融合したスーパープレミアムチリワイン。平均樹齢15年のぶどうを使い、26~30℃でステンレスタンクで一次発酵を行った後、フレンチオークに移してマロラクティック発酵を施すとともに、14~18カ月かけて熟成し、フィルタリングも最低限にとどめています。濃い色調を湛え、リッチで凝縮感のある複雑で豊かな香りとエレガントな味わいです。アコンカグア・ヴァレーの単一畑ドン・マキシアーノで育てたぶどうのみを使用。2005年からは栽培コンサルタントにヴィオ・ディナミの第一人者アラン・ヨークを起用するなどチリを代表するワインとして他の追随を許しません。ちなみに1995年が初ヴィンテージ。ワインスペクナイター誌では92点を獲得している。



第185回

スペインのセパージュ対決!

平成21年03月11日

Durius Magister ドリュウス    マギストロ・Terra d‘Hom テッラ ドーム・Ándalus Petit Verdot プティ ベルド$$DSCN4202.jpg$$DSCN4211.jpg

№01 2002 Durius Magister ドリュウス    マギストロ

【赤・フルボディ】 生産地域:D.O.アリベス デル ドゥエロ  生産者:アシエンダ ゾリタ
葡萄品種:テンプラニーリョ40%、カベルネ・ソーヴィニヨン、マルベック、メルロー各20%
熟成:ミディアムローストのアリエ産新樽で18ヶ月間

ドゥエロ渓谷のドゥリウスの最良の葡萄から造られたワインです。‘02年ヴィンテージは11,500本のみ生産さ、’05年に販売されました。アリベス デル ドゥエロのアシエンダ ウマムノからの、手摘みで注意深く選別された葡萄から造られています。ミディアムローストしたフランス アリエ産に新樽で18ヶ月間熟成しています。フィルターは通していません。特別なヴィンテージにのみ造られます。洗練され複雑な並外れたワインです。豊かで良く熟した果実味に、フレンチオークの風味があります。ソフトなタンニンにバランスのとれた酸、長い余韻と構成が感じられます。2005 コンクール モンディアル ド ブリュッセル(ブリュッセル世界ワインコンクール)で金賞を、ジャパン ワイン チャレンジで銀賞を受賞しています。

№02 2005 Terra d‘Hom テッラ ドーム

【赤・フルボディ】 生産地域:D.O.Q.プリオラト    生産者:アルデボル  
葡萄品種:カリニェナ〔カリニャン〕(40%)、メルロ(30%)、シラー(30%)
熟成:アリエ産バリック(新樽、1年樽)16ヶ月間
アルデボルの最上キュベ。アリエ産のバリック(新樽)で16ヶ月間熟成させます。生産本数は1,900本です。カカオやコーヒー、樽熟成による複雑なバニラを思わせる風味は、高級なショコラを思い起こさせます。このボリュームとエレガントな余韻は、まさにプリオラトのならではと言えるでしょう。05年が「ワインアドヴォケイト176」にて92点。

プリオラートの土壌は、もともと岩から生じたもので、リコレリアと呼ばれる粘板岩が多く含まれ、黒っぽい灰色や茶色をしています。葡萄の根は、この粘板岩の間を縫うように深く伸びていき、ミネラル分が豊富に得られます。アルデボルは、合わせて12haの畑を所有しています。収穫量はなんと16hl/haにすぎません。畑での作業はビオロジックが基本で、除草剤や殺虫剤、化学肥料は一切使いません。ワイン造りでは、長時間のマセラシオンを行ないます。やさしくプレスし、軽くローストしたきめの細かいフレンチオークで熟成します。これらの過程は全て、ワインの純粋で自然な風味を際立たせるもので、樽のフレイヴァーが強すぎないようにします。樽のフレイヴァーは、熟成することにより生まれる変化や複雑さとは異なると考えているからです。

№03 2001 Ándalus Petit Verdot プティ ベルド

【赤・フルボディ】 等級:ビノ デ メーサ デ アンダルシア  
生産者:プリンシペ アルフォンソ デ ホーエンローエ
葡萄品種:プティ べルド100%  平均樹齢:15年   
熟成:フランス産オークの新樽12ヶ月間

畑はロンダ山系の中央の標高700mにあり、熟成した赤ワインを造るのに最適な気象条件を備えています。豊富な太陽の光と水、並外れた個性を持ったワインのための土壌があります。15年樹齢のプティ ベルドを使い、手で収穫・選別をしています。12ヶ月間フランス産オークの新樽で熟成しています。葡萄品種によるスミレやベリー フルーツを思わせる香りと味わいが、樽を使った熟成により充分にまとまっています。とても濃い色合い、滑らかな口当たり、長い余韻、豊かなタンニンがあります。メタリックゴールドの地に「Á」の文字のラベルが目を引きます。‘01年が、ジャパンワインチャレンジ銅賞受賞。

第184回

イタリアワイン革新vs保守!

平成21年02月04日

コスタリパ スプマンテ・ディ・クオリタ・ブリュット・ロゼ,アウトサイダー,ペルカルロDSCN3911.JPGDSCN3916.JPG

№01 Costaripa NV Brut Roseコスタリパ スプマンテ・ディ・クオリタ・ブリュット・ロゼ

【白・辛口】生産者:カスタリパ
葡萄品種:シャルドネ80%、ピノ・ネロ20%
ベッラヴィスタ(ワイナリー)の醸造家と知られているマッティア・ヴェッツォーラ氏が自らのカンティーナで造るスプマンテ。フランチャコルタ(スプマンテ)で有名なベラヴィスタのエノロゴで活躍されていますが、フランチャコルタとはまた違った、ガルダの個性ある、スプマンテです。

北イタリアの中心都市ミラノから東側のヴェネトに向かう途中、観光地と知られるガルダ湖の湖畔にある、モニガ・デル・カルダと呼ばれる小さな村にコスタリパはあります。1986年、ヴェネチアのヴェッツォーラ家によってボルドーから醸造家と農耕学者を招いてこの地でのワイン造りが始められ、1940年代、現在の後継者であるマッティアとイメル兄弟の祖父にあたるマリアによって、モニガ・デル・カルダの基礎が確立されました。2005年春、スプマンテ最上の作り手、マッティア・ヴェッツォーラ氏が手掛けるコスタリパ・ブリュットと、ロゼがリリースされました。「自然であること、繊細であること、認識できる個性を保っていること」、この3つのPhyrosopyに基づき、ガルダの個性を失うことなく、繊細な優雅さを表現したハイ・クオリティーなスプマンテが生まれました。

№02 2005 OUTSIDERアウトサイダー 

生産地:イタリア ウンブリア州
生産者:アルナルド・カプライ
《赤》【フルボディ】   葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー
トリュフの特産地であり、聖フランシスコで有名な街「アッシジ」を擁す州であるウンブリア。DOCGは、赤はサンジョヴェーゼ主体の「トルジャーノ・ロッソ・リゼルヴァ」、サグランティーノから造られる「サグランティーノ・モンテファルコ」、そして白は トレッビアーノ・トスカーノから造られる「オルヴィエート」が有名です。 
アルナルド・カプライ氏は、この「サグランティーノ・モンテファルコ」の凄腕生産者として知られており、代表的な作品として、「サグランティーノ・モンテファルコ・25(ヴェンティ・チンクエ)アンニ」という、醸造所25周年を記念して造られた素晴らしいワインなどが世に送られています。
しかしながら「アウトサイダー」は、アルナルド・カプライ氏があえて勝負球のサグランティーノではなく、カベルネ・ソーヴィニヨンとメルローを使って造り上げた「番外編」的な作品なのです。そんな意味が、「部外者」というワイン名に表れているのです。

2000年がファーストヴィンテージとなり、セパージュはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルローが半々。フレンチオーク樽で18ヶ月間寝かされた後リリースされるワインは、驚くほどアロマティックな性質を備え、ソフトな側面と、情熱的でパワフルな表情を併せ持つということです。
公式サイトによると、合わせたい料理としては、炙った肉や野禽類、スパイシーなチーズ(クミンシードなどが入ったチーズのことでしょうか?)などが挙げられています。ちなみにアルナルド・カプライ氏は、ピノ・ネロから成る「ネロ・アウトサイダー」という別バージョンの「アウトサイダー」も手がけており、 今後、一時も目を離せない造り手としてワインファンを魅了し続けています!

№03 1999 PERCARLOペルカルロ

生産者:サン ジュストロ ア レンテンナーノSAN GIUSTO A RENTENNANO
《赤》【ミディアムボディ】   葡萄品種:サンジョヴェーゼ
この傑作ワインを飲まずしてトスカーナは語れない「ペルカルロ」! メルロー100%で造られる「リコルマ」も勿論有名ですが、サンジョヴェーゼ100%から成り、レンテンナーノを代表するもう一つのワインがこの「ペルカルロ」です。

レンテンナーノが所有する畑のうち、ベストな数箇所の畑が選り抜かれ、そこから「ペルカルロ」のブドウが生み出されるとのこと。樹齢30年を超えるブドウの樹から収穫されたサンジョヴェーゼは、より凝縮したワインを造るために通常よりも熟度が上がってから収穫されるので、高いアルコール度数と圧倒的なまでの凝縮感に溢れた作品が姿を現すこととなるのです。 1998年はパーカーポイント91点、そして1997年ヴィンテージにいたっては、パーカーポイント98点!