新発田藩の出城に熟成された元禄文化

国指定名勝 清水園 旧新発田藩下屋敷庭園

新発田藩6万石(のちに10万石)溝口家12代、274年間にわたり統治されてきた新発田。新発田城を居城に、周囲他藩の力をおそれて主要街道筋におかれた出城が、現在の「清水園」の場所でした。3代宜直による下屋敷「清水谷御殿」の造営から、やがて藩主は4代重雄の世となり、江戸から縣宗知が招かれて築庭したのは元禄年間のことである。遠州流の茶人であった宗智は四度も新発田を訪れたと古記録は伝えている。

池泉廻遊式庭園

近江八景をとり入れた京風の庭の中央に、草書体の「水」の字をえがいた大地泉を配した回遊式庭園は、春には萌える緑、初夏にはあやめ、やがて秋の紅葉、冬には静寂の白雪と四季折々にその装いを変えて、十万石大名の下屋敷にふさわしく越後路から東北にかけて他に比を見ない名園といわれる

  • 休館日 年末 12月28日~12月31日、1月~2月の月曜日(祝祭日の場合は開館、翌日休館
  • ※イベント・お茶会は除く
  • 開館時間<4月~10月>AM9:00~PM5:00、<11月~3月>AM9:00~PM4:30