脂肪腫除去・・・・

何時の頃だったか。記憶もない。
誰に指摘頂いたのかも記憶にない。
右肩、鎖骨先端あたりが腫れていると、下山後の入浴時に指摘されたが、多分荷物が重いから浮腫んでいるんだろう。程度の意識だったのだろう。

どの位経過したのか記憶が定かではないものの、平成26年夏前だと思うが、寝ていてふと、右肩にシコリがある事に気がついた。
そういえば、何時だったか、誰かに指摘されたよなぁ・・・
それでも、何か不都合がある訳でなし・・・肩関節が近いため動かすと目立つポジションもあれば、目立たないポジションもある
痛くも、痒くもないので放置プレイ

そんで、11月のある日、山から降りて、温泉に入って何気なく鏡を観ると、やはり・・・・おや?
という感じ・・・


平成26年11月12日(水曜日)
整形外科のかかりつけ医の新発田市の木島整形外科医院を受診。
触診、X線撮影、エコーによる診察の結果、多分脂肪の塊で脂肪腫と云われるものではないだろうか?という見立て。
お正月明けの2カ月後に再診して下さい。とのことで経過観察。

何だか、こういうの好きじゃないんだよねぇ・・・・
そんで、ネットで脂肪腫を検索すると、ワラワラ出てくる。
・・・なんだ、自然治癒もないし、徐々に大きくなる代物。よく似た腫瘍で悪性のモノもあるらしい・・・・

そもそも、腫れている場所が、右肩のザックのショルダーパッドがまともにあたる部分。
こんな場所にいくら良性でも腫瘍があり、大きくなってから切除したら、術創が大きくなりかなわん。
そんなら、早く切っちまおう。これが、発端で早めに切ろうかな。という気になる。


平成26年12月1日(月曜日)
岳友の小国山岳会の政信くんから、日本登山医学会のファーストエイド講習が富山の国立登山研修所が開催されるが、一緒に
申し込まないか?と誘われて申し込む事に。ところで、脂肪腫の手術との日程的な問題が生じないといいのだけど・・・・


12月某日、かかりつけ医の木島先生にネットで見たら、脂肪腫は徐々に大きくなりこそすれ、自然治癒はないこと。ザックのショルダー
パッドにまともに当たる部分で術創が大きくなるのは好ましくないので、切除を希望する旨のメールを送ったところ、次回、来院の際、手術をしてくれる
病院を紹介する。とのこと。
翌日、医院に伺うと、新潟県立がんセンター病院を紹介する。とのこと。
がんセンター病院か・・・見舞いには行った事があるものの、受診は初めて。
そもそも、名前が恐ろしい。
木島医院では、脂肪腫等の手術についてはガンセンターに紹介して診て貰っているので、遠くて悪いが、紹介状を持って、がんセンターを受診して
下さい。とのこと。まぁ、症例数が多い方が安心ということだろうか?
木島医院で、がんセンター病院の予約を入れて頂き、看護師さんから説明を受けて紹介状を頂く。


さて、
12月9日(火)
10時予約なので、早めに新発田を出る。
受付で手続きをして、整形外科の外来で受診時間を待つ。ほどなく、呼ばれて畠野先生の診察。
痛みはないか?肩関節の動きに変化はないか?何時頃から気づいた?急に最近大きくなったか?等問診。
上着を抜いで、腫れを観て頂く。サイズを計測して触診。かかりつけ医の木島医師からの情報を照合して、畠野医師も「脂肪腫」だと思われます。
とのこと。
脂肪腫は稀に、筋肉中に深く潜り込んでいる場合があるので、MRIで検査してから考えましょう。とのこと。
え~と、直近で24日かな?と云うので、24日に切るのですか?と聞き返すと、イヤイヤ、MRIの予約ダヨ。とのこと。
そして、結果は年明けの1月8日に説明しますので、予約を入れます。とのこと。
不急の手術の様で、何だかノンビリしたスケジュールの様子。


12月19日(金)
日本登山医学会事務局から受講決定のメール。受講定員は18名程度なので受講を申し込んでも受講できないことが多いそうなので
本当に良かった。問題は手術日程との兼ね合い。


12月24日(木)
MRI検査・・・・とんだクリスマスプレゼントになりました。
15時の予約なので14:30過ぎにがんセンター病院に到着。
放射線科の11番受付を探して廊下を奥に進むと、クンックンックンックンッ・・・ゴガガガガガ~ドックンドックン~ンガガガガガ
と凄い音が聞こえる。これが噂に聞いた音なのか。すげ~
何せ、厚さ20センチはあろうかという、鉄の扉の外にいてもこの音だ・・・
検査着に着替えて順番待ち。MRIが2台あるので、オイラの前のおっちゃんは右の検査室へ入室。ほどなくオイラが呼ばれて左の検査室へ。
技師さんは美人のおねーさん。殿方にはおねーさん、ご婦人方にはイケメン男子が良いと思う。相当にストレスフルな検査なので天邪鬼が
顔を出しやすいので、やはり美人のおねーさんがよろしい。これが脂ギッシュなスパイシー加齢臭を振り撒くオイリー禿頭だったら、オイラだって
天邪鬼にタマシイ売っちゃうね。美人技師さんなら協力しちゃう。
これが、もし、技師さんが山形屋バーボンだったら・・・・
肩を写すので腕が動くとダメとのことで、砂袋で腕を固定。説明を受けてヘッドホンを着けてもらい筒の中に挿入される。始まった・・・
クンックンックンックンッ・・・ゴガガガガガ~ドックンドックン~ンガガガガガ・・・ひえ~

これを30分か・・・・
暫くすると慣れてきたのもあるし、造影剤も打っていないのに、身体が暖かくなってきてホンワカする。この大音響の中で
ホンワカするのもオカシイと思うだが、ウトウトする。時々足がぴくっとして眼が覚める。
一端静かになり筒から出されて、技師さんと看護師さんが来て、造影剤を打ってまた筒の中へ。この後は比較的短時間で検査終了
検査が終わり起き上がるとフラフラする。検査着から着替えて会計
9,620円也。あ~疲れた。


年が改まり平成27年1月8日(木曜日)
今日はMRI検査の説明を受ける日。ラッシュ時と重なるので高速で新潟中央ICへ。新潟中央ICから和合線に入と病院は近い。
時間どおりに到着。今日は少し待つ・・・ソロソロ、ボクの番という所で、救急搬送された方が先に入る。こりゃ遅れるね。

実は、MRI画像が悪性を示唆していれば、予定を切り上げて早く来い。とかというハナシなるだろうが、その連絡もないので、大丈夫なんだろうと
思っていた。
呼ばれて診察室に入ると、ディスプレイにMRI画像が映されて、ボクには何のことやらわからないが、信号が皮下脂肪と同じなので、脂肪腫で良いかと
思います。骨も絡まないし、筋肉の奥まで入り込んでいることもないですね。とのこと。
内心、外来でシュッと切れるのかな?と思う・・・・ん  が・・・・

で・・・・手術で取る。となると、全身麻酔で入院は1週間位。との事。ガッカリですな。
日取りは2月2日月曜日に入院、2月4日水曜日に手術・・・・・で、いいですか?
ハ、ハハイ・・・お任せします。

そんじゃ、今日、術前の検査色々しちゃいましょう。時間いいですかね?
ハ、ハハイ・・・お任せします。

そんじゃ~担当から説明して貰いますね。ニッコリ
紙を渡されて順番に廻ろうと思うが、採血が混んでいるし、WCに行ったばかりで尿がでそうもないので、他を先に廻る。

胸部X線撮影、2Fに上がり心電図、肺活量3種、下に戻り、採血、尿はまだしたくないので、外来に戻り尿は会計前に採尿して行くと伝える。
診察に呼ばれ、血液検査の肝機能数字が悪いよ。と言われたので、ハイいつも引っ掛かります。アルコール由来です。ついでに白状すると
完全右脚ブロックも子どもの頃からあります。これは健康診断で自覚症状なければ異常なし。と云われていますが、特段異常は感じていません。
というと、ドレドレとディスプレイを開くともう、出ています。
ん~違和感ないの?と云われたが、特にありません・・・・
あとは~肺活量、胸部X線はいいな~
笹川さん、実は術前検査で、他の疾患が見つかる事も案外多いので、来週内科の先生の診察を受けて下さい。
全身麻酔なので、いずれにしても全身状態の良い状態で手術したいので、お酒控えて下さい・・・・もっとも恐ろしい一言。

そんじゃ、来週の木曜日ね。内科の外来に行って下さい。

その後、入院について、看護師さんから細々説明を受ける。
ん~肩の瘤を取るだけなんだ。と簡単に考えていたら、大ごとになってきたな・・・
15日(木)に内科の外来、22日(木)に家族誰でもいいから同意書を書いて貰うので誰か一緒に来て欲しいとのこと。
誰でも良いらしいので、母親が一番時間が取り易いので、母親に頼むことするか・・・・

手術の時も誰か一応居て欲しいと言うが、麻酔が醒めきらない時に有らぬ事をうわ言で言う可能性は否定できない。
恨みごと、悪口、その他諸々・・・・これは万難を排し、独りで手術室から出てこないといけない。
なにせ、どこに居ても疎外感が強いボクはあらぬ事うわ言で言う可能性は低くはない。
それも、無意識であることから、潜在的に本当に思っている事を言いかねない。

母親の知人のダンナは術後、ホンダ(自動車)の営業を呼んでくれ。と言ったらしいので、当然、御内儀との確執は生じたであろうし
御内儀の知らない性癖があったものと御内儀が邪推したやもしれぬ。
危ない危ない。
これは、平素アルコールでマヒした脳神経で鉄の意思でコントロールしている私にとってもかなり難易度の高いものと予想される。

慣れない、検査でヘトヘトになり、代金5,020円也を支払い、病院を出たら13時を過ぎていた。
お腹がとても空いたので、和合線の孔明女池上山店でラーメンを食べて会社に戻った。

本当はつけ麺が有名なお店だけど、寒いから、ラーメン


ところで、脂肪腫ですが、こんな感じです。(右肩 胸側、鎖骨末端の上部 平成27年1月9日撮影)


肩関節は可動域が大きいので腕のポジションを変えると脂肪腫が目立たなくなったり
強調されたりするみたいですね。
そんなんで、この大きさまで目立たなかったんですね。
普段、家でシャワー浴びる時そんなに自分の身体眺めないしな~
これが、1、2センチの大きさなら外来で簡単に処置できるんでしょうけれど、1、2センチの時にはなかなか
気がつかないと思います。

1月9日(金曜日)
日本登山医学会ファーストエイド講習と手術、術後に被らないことがハッキりしたので
講習料33,000円也を振込期限ギリギリだったけれど振込んだ。

1月11日(土)
お天気がいいので、俎倉山へ北側の壁を観に行った。遠くからでも目立つ白ハゲであるが
見える所まで行ってみたものの、傾斜があまり立っていないので、ムリムリ行ってみる価値もないか・・・と意気消沈
スキーで降りるなら、一興かもしれないが、登攀という範疇ではイマサン・・・・




1月12日(日)
五頭山
        

結構、吹きだまりになっていて、三ノ峰の小屋もスッポリ埋まっていた。



1月15日(木)
内科の先生に心電図について確認を受けるために内科を受診。
いつも予約を入れて診察を受ける整形外科とは異なり、待っても待っても順番が巡ってこない。
結局、2時間半位待ってようやく、呼ばれる・・・・
観て下さる、内科の高山医師は若い女性医師で循環器の専門医のようだ。まぁ、それはいいのだけれど、先週の8日に取った心電図の波形を観て
「整形の畠野先生からのお手紙では、今回。右肩の腫瘍切除の手術を受けられるにあたって、ということで・・・・
子どもの頃からの完全右脚ブロックと書かれていますけど・・・」と云うので・・・・


「ハイ、その当時再検査で観て頂いた医師からは、自覚症状がなければ、異常なし。まぁ眼で云えば、近視みたいなもので、正常ではないけれど
病気、という程のものではない。と言われました。」
と話すと、高山医師は、「そうそう、そういう感じで良いと思いますよ~ 一応、心臓の音を聞かせて貰いますね。」
と言い、聴診器で心音を確認。へ~若い医師で聴診器って最近あまり使わないのにな~ と感心。やっぱり循環器の先生なんだな。
んで、「最近、始まった右脚ブロックではないこと、特に胸に違和感がないこと。心音に雑音が特にないこと。これらかして、特に手術に際して問題には
ならないと思われますので、手術は予定通りでよろしいかと思います。と畠野先生にお手紙を書きます。」

で、この間、約3分未満。
美人看護師さんが、申し訳なさそうに、お待たせしてホントすみませんでしたね。と気遣ってくれた。

それはいいけれど、ハラヘッター
連絡をして、遅めの昼飯を食べて事務所に戻った。


1月22日(木)
家族の同意書、血液検査の再検のための採血。
全身麻酔下での手術に関しての家族の同意書を書くために、母の代わりに好奇心の強い妹が来てくれた。
もちろん、彼女は、年老いた母を気遣い・・・あるいは、兄を気遣い・・・・
と、いうものでは・・・・なく・・・好奇心を充足したい。そういう事であろう。

手術内容を聞いて、妹が署名した後で、先生は、全身麻酔下での手術なので、お酒は入院まで控えて下さい。とのこと。
実は、前回の検査でGOT、γ‐GTPが高値なので今日再検査。
GOTは基準以下だけど、γ‐GTPは高値のまま。多分、日曜日の大酒が効いているのだろう。

肝機能の他、1件の理由から、同意書を書き終えてから、畠野医師から手術の延期はどうか?と言われた。
もう、これ以上、待ちたくないので、早く終わらせてしまいたい。というボク。

医師は、命に関わる緊急性のある手術ではないので、リスクを冒してする手術でもないと思う。
オイラは、続行。

で、妥協案として
先生から、ま~局部麻酔で出来ないワケでないから、局部麻酔でしますか?
局部麻酔なら炎症も、肝機能の数字もあまり問題ではない。
ただ、少し痛いよ。それに、嫌がっている、家族の待機も不要だしね・・・・・

え~いっ、ここまで切る気になっているので、それで結構ですお願いします。
てんで、ゴロリと事情変更があり、人生初の全身麻酔はお流れとなり、ガマンの手術となるようです。
手術前は健康管理に留意しましょう。

これで、術前の検査診察等は終えた。
次回は2月3日(火)10:00~10:30に東病棟6階に出頭し入院となり、翌日、手術を受ける予定で、術後は数日経過観察で問題なければ退院の運び。
早ければ、2月7日(土)~10日(火)退院かな。
抜糸?抜鉤?は12日か17日頃かな?
抜糸?抜鉤?後になれば、少しづつクライミングしてみよう。

22日は空身程度で散歩、28日(土)・3月1日(日)には少しチャンと歩きたいなぁ・・・・ただ、術創部分の痛み、違和感は当分残るだろうなぁ~



1月24日(土)~15日(日)
本当は、飯豊の保全で行事があったけれど、今シーズンは肩の手術で2月以降ロクなヤマに行けない事が判っているので、ワガママ決め込んで
蔵王に行った。24日は刈田岳、夜は長井の「やじろべえ」で飲んだくれて、25日は仙人沢でアイスクライミングを楽しんだ。
あとは、富山に講習会に行くと手術前の山行、行事は全てオシマイ。

 

スカ氷で悪かった・・・・・



1月30日(金)~2月1日(日)
日本登山医学会主催、後援 日山協、国立登山研修所で場所は、富山県は立山駅近くの国立登山研修所で行われた。
参加者は、救助ヘリの乗員である航空隊の隊員さん、消防さん、警視庁の特殊救難隊の方、看護師さん、医師
山小屋関係者、山屋はマイノリティー・・・・政信くんと、アウエイ感あるねぇ~と話す。
2泊3日で夜も、20時~21時近くまで酒も飲まずにお勉強。
実に有意義な講習だった。


2月2日(月)
普通に仕事して、夕方から入院準備。
ナニが要る訳ではないが、時間があるであろうから、書籍は大量に持ち込む。おっと、老眼鏡は忘れずに・・・・
明日、電車で、がんセンター病院に行くつもりが、父が送ってくれるという。
別にいいんだけど・・・・


2月3日(火)
10時00分~10時30分の間に6階東病棟に出頭せよ。とのお達しでであるので、父が早めに出よう。という
確かに、平日の日中であれば自宅から40分もあれば着くのだが、事故等で渋滞があると何時に着くか判らないのでどうしてもそうなる。
8時25分に会社を出て9時20分には病棟に入った・・・・・電車の方がユックリ出かけられた。というよくある顛末。


逮捕、収監されました。


送ってくれた父が、また明日来る。と云うが、正直なところ、痛い時に来られて嫌だなぁ・・・
と思っていたので、「痛いハズなので来ないで欲しい。」
と、言った。
午前中は、アッチコッチをキョロキョロ・・・・

お昼ごはんを観て、ご飯が少ない事に驚く・・・・これが大盛りか?

これが、入院初日のお昼ごはん・・・・・ん~普段が食べ過ぎなんだろうか?

午後から本を読んだりして過ごすものの、やはり老眼には辛い
夕食前に秋ちゃんが時間つぶしに手芸道具を持ってきてくれたけれど、クリエイティブというか、造形というセンスがまるでない
ボクには難しい・・・やる気はあるけれど、形にならないというのは些か辛い・・・・



そんで、これが晩御飯で、節分なんで、落花生がついています。でも、酒なしで夕方落花生食べたことないかなぁ~

食後同室の方と病気について話す。向かいのベッドの方は、Kさんでボクと同じ脂肪腫、脂肪腫が脇腹に出来た大物なので、全身麻酔で
明日、一番手、ボクは三番手・・・
窓側のお二人は新潟のSさん、三条のSさんでお二人とも悪性リンパ腫で化学療法の4クール目とか。お二人とも、治療成績が良いらしいので
とても明るい。

21時45分就寝


2月4日(水)
夜中に何度も眼が覚めた・・・・やはり緊張しているのだろう。
今日一番手のKさんも何度か目覚めてWCにいったりしてしている様子が判る。彼は昨晩20時から禁飲食となっている。
このがんセンター病院の看護師さん達は皆さん明るく、判り易く、ハキハキした語り口で何か元気が出る様な気がする。

06時00分 起床
07時30分 食事
08時30分 執刀医の畠野先生が来られて、手術部位にマジックでマークしていく。
09時25分 看守(看護師さん)が来て、一番手のKさんを刑場(手術室)に連行していく。
11時10分 Kさん看守に連行され帰還。弱い声で「あっという間でした」と一言。その後も脚の血流を滞らない様にするマッサージ機を装着してカーテンの中
いくら、局部麻酔のボクでも、流石にお昼から禁飲食・・・・
12時50分 看守(ホントは美人な看護師さん)が来てオイラに点滴用のラインをとって、生食ポタポタと点滴、手術中もこのままこの点滴使うからね~
この頃から、オイラも何度もWCに小用に通う・・・・緊張してきたのが自分でも判る。
13時25分 看守が連行に来た。オイラが「来たな!」と云うと、看守は「来たぞ!そんじゃ~行くかぁ~」と明るく応える。
13時30分 3Fの手術部に入る。あまりに手術室が多いので驚く。整形外科の病棟の美人看守から刑場の♂の看守に引き渡される。整形の看守「ささがわさん、また後で迎えに来るからね~」と言って、いよいよボクの緊張感MAX・・・心拍、血圧アゲアゲ

さて
手術台に上がり寝て、上半身裸で右肩が少し上がる様に発砲ウレタンみたいなモノを入れて、ボクがラクでなお且つ、先生が作業し易い体位を作る。
顔の上に鉄の棒で空間を作りグリーンの厚手のシーツを掛けて、目隠し左側からは刑場の看守がボクの顔を観ながら話が出来る。
温めてある厚手の布で手術部位以外を覆って、テープでマスキングしているみたいだ。
そして、術部をアルコールで消毒・・・もの凄いアルコール臭がする。そのあとイソジンで消毒しているみたいで、これも匂いがする。
その後、術部付近がチクチクする・・・・来た~麻酔か~と思ったら先生が、ささがわさん、まだ印付けているだけだからね~
怖いよ怖いよ・・・・

そして・・・それじゃ~麻酔しますね。少しチクチクするけれどガマンしてね~
かなりの回数チクチク刺す。刺し終わって直ぐに、これ痛いかな?と聞かれた。
触られている感覚はありますけれど、痛くはないです。と答えると・・・・
ハイ。と声が聞こえてた。続いて先生のメス・・・・ハイ、電気メス・・・・
右耳の15センチ位の場所でパチパチ電気メスの音がする。そのあと、もう一度・・・メスの声
何だか判らない器具の指示と返事の声。

暑い・・・かなり暑い・・・・胸、背中に汗が流れるのが判る。
痛くはないけれど、引っ張られている感覚はある。奥まで操作する様になると、ズキンと響く時があり
そんな時は、先生、痛いです。と情けない声をだすと、奥まで来たからね~麻酔の追加するね。とのお言葉
そんな事を3~4回繰り返した・・・・・ささがわさん、なんか離れたくないみたいダヨ。とのこと。

要は癒着がキツイということの様だ。
かなり、剥離に時間がかかっている様に感じる。当初は手術の正味時間は30分~40分位かな。と仰っていたけれど
30~40分は過ぎているんじゃないかな~
刑場の♂看守が、順調に進んでいますから。という・・・・
なんだ・・・オイラはもう直ぐですから。そういう言葉を期待していたのに・・・ってことはまだ、少し時間がかかるのだろう。

癒着が強くて剥離が大変だということは、今晩、熱がでたり、痛みが出やすいだろうなぁ・・・と心配になる。

先生のヨシ、洗いましょう。という声が聞こえると、術部に暖かいお湯みたいなものを感じる。そしてバキュームする音
終わったか・・・・


少しツンツン引っ張られる感覚を覚える。どうやら、縫合しているのだろう。
そうすると、こんどは、パチン、パチンという音と押しつけ感。

術部内部を縫合して、皮膚はステープラーで留めたのか・・・・

起きていいよ。の声で、♂看守の介助で起き上がる。
凄い汗かいてますね~暑かったかな~全身麻酔は身体が冷えるので室温上げるけど
局部麻酔だと暑かったかもね~・・・・
ぼ~っとしたアタマで居ると、いつの間にか病棟の看護師さんが来ていた。看守が身体を拭いていてくれた。
「さ~帰るよっ!」という病棟の看護師さんの声に促され手術台から降りる。
「折角持ってきたから、車いすに乗せてあげるっ。」てんで、6階エレベーターまで乗せて貰った。どうせならもう少し病室まで乗せてくれれば
よかったのに・・・・・

病室に戻ると、父がいた。「ま~無事終了か。痛むと辛いだろうから帰るわ。」と言い残して帰った。
本当に心配なのか、オイラが泣きべそかいているのか、確認したかったのか?本意は不明である。

めでたく、手術は修了したものの、病棟の看護師さんに、[あのさ~凄く癒着が酷かったみたいで、剥すのに先生も苦労したみたいで
時間かかったんだよね~だから、多分、これから痛みが出てくると思うのでヨロシクね。んで、痛みが酷くならないうちに少し腹に何か入れたいので、売店行ってくるわ・・・・」
「ウン、そうしなよ」と美人看守


これは、手術後、病室に戻った時

術後、病室から売店に行ってブッカケ蕎麦とカットフルーツを買って、談話スペースで食べた。ヤレヤレ・・・ヒトゴチがついたワイ。でも何だが食べ足りない・・・
痛みが来るまで、一寝入りしようかな?そう思った頃、秋ちゃんが、ピザ1片とヒマつぶし道具を持って持って様子を見に来てくれた。
談話スペースに移動する時、美人看護師さんとすれ違い「笹川さん、イイ知らせダヨ。先生が前もってロキソニン出してくれたよ。あとで届けるねー」お~有難い。

秋ちゃん、案外元気そ~だな・・・との感想。



手術後の晩御飯。お向かいさんは全身麻酔のため、まだ禁飲食・・・・頂いた漬物を飯の上に乗せてワシワシ



2月5日(木)・・・朝回診
05:00 起床・・・昨晩は何度も、眼が覚めた。
美人看護師さんが持ってきてくれた痛み止めも飲むほどではないものの、鈍痛が続く。僧坊筋・鎖骨あたりがズ~ンと重い。
同室の方と話していたり、TV見ているとあまり感じないけれど、夜静かになって暗くなると、注意が術部に行くようで気になるものだ。

06:00 ニュースを観て過ごす。
07:45 待ってました。朝ご飯。お向かいさんはまだ、禁飲食・・・・全身麻酔は大変なんだ・・・感覚があっても局部でよかったワイ。
    それにしても、ご飯足りないな~。それとも普段が食べ過ぎ?
08:30 回診 今日午前中、抗生剤の点滴して、夕方、術創を観て状態が良ければ明日退院でもいいかな?とのこと。
    内心、月曜がか火曜日と思っていたので、嬉しさ半分、もう少し居たかったのが半分。
10:00 看護師さんが来て、蒸しタオルで清拭。気持よい。
11:40 クライミング仲間の掘さん、上妻さんが見舞に来て頂いた。まだ、少し入院期間があると考え、ジュースとハイカロリーゼリーを沢山頂いた


よい
選択メニューのカレー・・・・旨いね。

病室の先輩から聞いたら、お昼は30円?増額しても選択メニューがイイよ。とのこと・・・納得。一応、入院は1週間位なので
今週分は選択メニューを記載して出しておいたのだ。

明日は何かな? 楽しみ・楽しみ・・・・
14:15~ヒマなので、1階~6階までの階段を3往復の散歩
16:15 先生が来られて、創の確認。「出血もないし、キレイなので、明日退院でいいよ。」とのこと。
「次回、2月13日に抜糸しますから、予約入れておくね。」

なんだか少し拍子抜け・・・・
夕食を食べて、各所に明日退院とメール。

秋ちゃんが明日隣町まで仕事に行くとのことで、送ってくれるとのこと。ありがたや・ありがたや。

2月6日(金)
06:00 起床テレビでニュースを眺めて過ごす。外は雨アラレ。ヌクヌクしてここはいいなぁ~
07:45 朝食を食べて、脱出準備。
08:45 ナースステーションにお世話になりました。と一声かけてお会計。
秋ちゃんを待って、がんセンター病院を後にした。

実家に送って貰い、母に終わったよ。と声をかけて、お茶を飲んで一休みしてから、事務所まで歩いて不在期間の急ぎの用事を片づけていたら
昼飯忘れていた・・・

夕方、帰宅してビール(発泡酒)を飲んでみたけれど、美味しくなかった(術後暫くは飲むなと言われていた)
あ~寒いな~病院快適だったな~


帰宅してビールを飲みつつ・・・ま~一枚

術創がある右肩を下にすると、やや痛む。ので寝る時少しのコツが要るようだ。
何せ、ボクは何年も、畳の上に、山用の薄いマットを敷いてその上に布団かけて寝ているので体重が
ストレートに下の体躯にかかるようである。
この、鈍痛はステープラを抜くまで続いた。
気になるのは、病理の結果。MRIで脂肪組織と同じシグナルなので、ま~脂肪腫でいいと思う。とのことだったけれど
確定診断は、病理検査による。

2月13日(金)
術後、9日だ。ステープラ抜けると思うとやはり、最終段階って感じがする。
外来の部屋で、抜鈎してもらうが、痛みも何もない。抜糸よりストレスないね。


抜鈎した日の夜・・・まだ、絆創膏の痕が強いね。

抜鈎後、執刀医の畠野先生から、細胞診断の結果、良性の脂肪腫で確定とのこと。
予想通りの検査結果とはいえ、安心しました。


2月15日(日)
抜鈎して貰うとウソみたいに眠り易くなったし、寝返りの時に眼が覚める回数が激減して、実に快適。シャワーで肩をザブザブ洗えるのも
嬉しい。
軽い荷物で、少し歩きたくて、前から行ってみたいものの、遠方であるため、それだけの為にはなかなか行く気にならない、南魚沼市
六日町の坂戸山に出かけた。

六日町は雪まつりらしく、魚野川の河川敷には何やら準備の方々の姿。



登山口近くは、大量の雪で停める場所がなく、体育施設ディスポート南魚沼に停めて、歩きだすと、登山口に向かう道路脇から、鴨がワラワラ
湧いてでてきた。どうしたんたべ????

登山口の脇にある、お堂の雪降ろしを集落の方々と思われる方が作業していた。
薄いトレースはあるけれど、先行者は居ないようだ。
少し登るとトレースも深くなる。風が抜ける所では、トレースを失う。トレース上であれば、膝程度で止まるけれど、トレースを外すと腰まで潜る。
トレースを探りながら登る。山頂からの尾根に出た所で風が強くなる。風が強ければ雪が薄くても良さそうなものだけど、だんだん深くなる。
お腹が空いたものの、風を遮る場所がなく、小さな山なので、スコップも置いて来た。
・・・やはり雪山装備はチャンと持たないとダメなものである。
残念だけど、此処でシオとして下山。ラーメンを食べてすごすご引き返した。


2月22日(日)
秋ちゃんにつきあって貰い、弥彦山へ。三合目あたりから上はテカテカの圧雪。
弥彦は角田と近いものの、角度が変わると見え方も違うし、山頂からはぐるっと眺望が効くのが嬉しいね。

登山道を登り切ると雪ダルマがお迎え


北北東側には、飯豊連峰が光っていた


2月28日(土)~3月1日(日)
長井葉山に行くつもりが、気持が折れて・・・・・米沢の羽山、愛宕山荘にお世話になる。
飲んだ、飲んだ・・・・・


3月4日(水)
術後1ヶ月経過


大分、キレイになってきました。


3月5日(木)
がんセンター病院で術後、1カ月の診察。
執刀医の畠野先生から、肩の術創を確認頂いて、問題ないので脂肪腫の切除治療はこれで終了と、卒業のお墨付きを頂いた。


3月8日(日)
角田山
少し早いかもしれないけれど、角田山に花見に行った。
まだ、少し寒いので、遅めにでかけた・・・・雪割草は朝寝坊。


桜尾根からノンビリ登った。



山頂の雪もまもなく消える。
下山に向かうと、秋ちゃん達、昨晩の女子会メンバーも山頂でお昼ご飯を食べている所にバッタリ。


3月15日(日)
秋ちゃんと二王子岳、中尾根へ。村の駐車スペースでSIZに声をかけるが、中尾根は雪が深そうだから・・・・と一般道へ
尾根に取付けば、雪も少なかろうという甘い見立ては、バッサリ外れた。
ワカンを付けても膝位に潜る、クラストした、重い湿雪。最悪の雪質だ・・・・早々に惨敗宣言して、大休止して下山した。


この春、初めてマンサクの花を観た。(ニシキマンサク)




クラスト+沈む湿雪で難渋する


3月21日(土)
お彼岸・・・・天気予報も良いので、2月15日に惨敗した、六日町の坂戸山にリベンジに
一度訪れているので、要領よく車を停めて歩きだすと、ウロウロしている車アリ。
運転席のオヤジは新潟悠峰会の小林氏だった。
トレースに導かれトントン登ると、1時間位で山頂に着いた。眺望の良い山だ。


特に八海山の眺望がイイ。

軽食を食べて下山。

小出で『そば処 薬師』に寄って天ざる大盛蕎麦を食べて帰途に就く・・・・・
ん~時間が早いので、巻潟東ICで降りて、角田山の五ヶ峠から、花見に少し歩いた。


目当ての場所は盛りだった。


3月28日(土)
秋ちゃんと二王子岳へ。術後初めて15kgに荷物を調整しての登り。
肩への負担がどうなのか?弱り切った体力は?
荷物なりのペースで登るが、4合目付近からはボクの遅いペースに業を煮やした秋ちゃんが先行する。
ひ~ひ~言いながら必死で付いていく。油こぼしの下で、パンを齧っていると、SIZと彼の友人が来た。
SIZは単独でスキー場から南に進み独標に至る尾根で登ってきたという。車の回収の都合で、三光山からスキー場に降る。
南俣まで送るから、一緒に下山しないか?とお誘い頂く。
有難く、三光山経由で下山した。




車の回収の都合があるので、三光山方向にはあまり行くことがない。
SIZのおかげで、楽しめた。感謝。


3月29日(日)
角田山の雪割草・・・・多分、最もよいだろうという日
個人的には多分、今年の角田山の花見は最終の日だ。
秋ちゃんと桜尾根から登る。
雨に当たらない限りなるべく、遅い時間で登り始めた。



カタクリの群生地



とても、大きいカタクリの花

今回は、雪割草も見事であったが、カタクリは圧巻であった。


山頂に着いて、小屋でパンを齧って、下山しようしたら、知り合いのグループが小屋に到着。
今日なら、みんな花を目当てに上がってくるだろうなぁ~


4月4日(土)
術後2ヶ月が経過しました。


ま~術後2ヶ月を経過して、特にシビレとか痛みとか不都合は全くない。
そりゃ~手術したので、術創部位にザックの肩パットが当たるので、何ともないなんてことはない。
違和感はまだまだある。
とはいえ、あとは、時間と山行回数が、違和感と落ちた体力を少しづつ戻してくれると思います。

これで、脂肪腫の切除に関する記録を終えたいと思います。

さぁ~ヤマ、クライミングを楽しむよっ。
4月13日(月)



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