南アルプス 仙丈ケ岳&甲斐駒ヶ岳   平成27年12月31日~平成28年1月2日


戸台から甲斐駒ケ岳方向を眺める  鋸岳方向 
   
前日、雪がサラッと降った様だ  川原沿いの樹林帯を進む 
   
 渡渉カ所には橋が渡してあった 丹渓荘跡地 
   
標高1,800mくらい   こもれび山荘
   
1月1日出発前   今年の初日の出
   
 仙丈ケ岳六合目から甲斐駒ケ岳 ピラミダルな北岳 
   
 富士山、北岳、間ノ岳 小仙丈ケ岳・背景が仙丈ケ岳 
   
山頂到着  中央アルプスの山並み 
   
 甲斐駒ケ岳左奥は八ヶ岳 遠く左は御岳?右に連なるのは北ア 
   
 摩利支天は異形の相 テン場テン場帰着 
   
 1月2日、岩だらけの面白い地質 駒津峰への登りから 
   
 駒津峰からの山頂  振り返れば昨日登った仙丈ケ岳
   
 敗退してしてテン場に戻ると多くの方は撤収済み 戸台が近づくと甲斐駒ケ岳に夕日があたっていた 
   
 おまけ・・・・昨年生まれた子ども  ロンくん
   


期 間   平成27年12月31日(木)~平成28年1月2日(土)
参加者    akiちゃん、LTQ
行き先   南アルプス 仙丈ケ岳、甲斐駒ケ岳
天 候   31日(木) 曇り後晴れ
       01日(金) 曇りのち晴れ 強風

       02日(土) 晴れ時々曇り 強風
     


目 的   冬山登山
装 備   テント泊、一般冬山登山
登攀具  なし。
ナビ用品:GPS・地図・シルバコンパス・マップポインター
防寒具: フリース、軽量ダウン、ダウンパンツ
宿 泊   北沢峠 長衛小屋テン場

コースタイム        事 柄

12月31日(木)
07:30分  戸台の駐車場発(1,008m)・・・・丹渓荘近くまで延々と戸台川の川原、平坦な道を辿る。かなり苦痛
10:05分   丹渓荘跡(1,455m)
12:30分   大平山荘(1,955m)
12:55分   こもれび山荘(2,035m)
14:55分  長衛小屋・テン場着(1,985m)疲れました・・・

01月1日(金)・・・・仙丈ケ岳
05:00分  起床
06:45分  テンバ発(1,985m)・・・・・こもれび荘側に少し戻りすぎた
07:38分  二合目(2,167m)・・・・・・北寄りの風が時折吹いてくる
08:41分  大滝ノ頭(2,520m)・・・・・風が当たりだす。秋ちゃん体調がイマイチ優れない様子
09:47分  小仙丈ケ岳(2,864m)・・身体がフラつく強風で時折立ち止まる。低温でなかったので助かる
10:48分  仙丈ケ岳(3,032.6m)・・・絶景です
11:10分  下山開始
12:11分  小仙丈ケ岳(2,864m)
12:36分  大滝ノ頭(2,520m)
13:09分  二合目(2,167m)
13:34分  テン場着(1,985m)

01月02日(土)
05:00分  起床
06:45分  テン場発(1,985m)
07:25分  仙水小屋(2,139m)・・秋ちゃんここでテン場に戻る
08:00分  仙水峠(2,264m)・・・・風が今日も今日で強いが妙に暖かい
09:33分  駒津峰(2,750m)・・・・甲斐駒方向に雪がほとんどなく、強風、高い気温、中アにかかる滝雲、時間を勘案して敗退することに。
09:45分  駒津峰で下山
10:50分  仙水峠(2,264m)
11:09分  仙水小屋(2.139m)
11:25分  テン場着(1,985m)・・・・時間が早いので相談のうえ、下山することに。

12:40分  テン場発(1,985m)
12:54分  こもれび荘山(2,035m)
14:12分  丹渓荘跡(1,455m)
16:35分  戸台の駐車場(1.008m)・・・・・すげー疲れた。  近くの仙流荘で暖まり戸台を後にした。


概略
正月休みに天気の良さそうなヤマに行きたいと甲斐駒、千丈を提案して行ってみた。新潟からだとなんといっても、南アは遠く、あまり行く機会がない。
それでも、南ア北部なのでよほどよい。お天気も良さそうで出かけてみた。



記録
12月30日夜新潟を出て、梓川SAで仮眠。

12月31日
早朝、梓川SAから戸台の駐車場を目指す。
戸台の駐車場で身支度を整え、早朝から登山指導をしている方と少し話してかなりの少雪との情報を頂き、登山届を提出して長い平坦な道のりを歩きだす。

工事用道路をしばらく歩き堰堤を越して進んでいくと、川原を歩くようになる。(下山時は左岸側に登山道があった。)凍った対岸の崩れやすそうな斜面に陽が
当たると、氷が解けるせいか、頻繁に落石の音がした。
2時間ほど歩くと鋸岳の険しい山容が見えて鋸岳へのルートを示す標識がある。戸台川を渡り角兵衛沢方向、熊の穴沢から向かうようだが、勉強不足で全然
判らないし地形図を観てもイメージがつかめない。
40分ほど進むと丹渓荘跡地。食事を摂る。ここからようやく標高差を稼ぐ登りとなる。

短い急斜面を登りトラバース道を少し高度を上げながら辿る。沢を一本渡り、つづら折りの八丁坂、急な斜面ではあるが、上手にジグを切ってあって苦痛ではない。
つづら折りを過ぎると傾斜が落ちる。大きなシラビソの林の中の登山道を辿る。西側には南アルプス林道が見える。
標高は1,700m位。でも雪は無いものの登山道の土は凍結している。

1,800mを過ぎる位から雪が出てきた。緩い登りを進み傾斜が少し増したのをガマンして進むとポンと大平山荘
もう一段、斜面を登り切ると北沢峠だ。
北沢峠のこもれび山荘を通り過ぎて、やや下り長衛小屋に着く。

受付を済ませてテントの設営。
雪ペグ用に割りばしを持ってきたけれど、少雪のため、テン場にある玉石を張り綱のアンカーにした。
水が豊富に出ていたのは助かった。

入山祝いでサクッと飲んで早々に寝る。
大きいザックが壊れてしまい一回り小さいザックにしたので、3シーズンシュラフ。ダウンジャケット、ダウンパンツなどありったけのものを全て
着込んでシュラフに入る。FA講習でヒントを得て試しているのが、ダウンジャケットの下に着ているフリースの胸ポケットにホッカイロを入れるというもの。
これはかなり暖かい。それと、汗濡れしている靴下を乾かしたいので、足先に足用のホッカイロを使って休む。
朝まで寒くてツライということはなかった。


1月1日
5時に起床してノソノソ準備を始める。昨晩から僅かに雪が降った様だが支障はない。
軽い朝食をとり準備してでかける。
千丈へ向かう尾根の最寄りの登山口を見過ごして、こもれび山荘の近くまで戻ってしまった。
雲の間から、薄日が射すものの、北側からの風が冷たい。しばらく、東面に付けられたトラバースしている登山道を辿る。
2,170m位の鞍部から尾根上に作られた登山道を登るが、やはり北からの風を常に右側受けながら登る。
体感温度も一気に下がる。

大滝ノ頭で手の指がジンジンしてきたのでグローブを交換して少しの食事と給水。
秋ちゃん、体調がイマイチの様子。
少し登った六合目付近からは、樹林帯を抜けて一層風が強まる。
摩利支天を従えた甲斐駒の姿が実に堂々としている。北岳、富士山どれも美しい。

時折、強風で身体がグラついて立ち止まりながら、小千丈ヶ岳
珍しく、秋ちゃんの調子が悪く、少し辛そう。
風が強いものの、空は青く晴れてきたので、様子観ながら進む。

富士山、北岳、間ノ岳と日本の標高1,2,3のそろい踏み。
千丈小屋の分岐を送り、尾根上を少し回り込んで、山頂に到着。

スバラシイお天気に恵まれたが、この暖冬で身体が寒さ慣れしておらず
寒くて仕方ない。

中央アルプス、南アルプス南部、富士山、甲斐駒ケ岳、八ヶ岳までぐるっと見渡せるスバラシイ風景である。
まだまだ、観ていたいところだが、寒くて仕方ないので早々に下山。

降りは早い。東側の岩陰で風を避けて食事と給水。
直ぐに小仙丈ケ岳を過ぎて樹林帯に入る。
樹林帯に入ると先ほどまでの寒さがウソの様だ。
穏やかな陽射しと、風を遮ってくれるトラバース道は汗ばむほどになった。

降りは間違わないで、最寄りの登山口目がけて降る。
そしてツルツルに凍った道路に気を付けてテン場到着。

明るいうちにビールで練習。
風が強く体感温度が低くチト寒かったが、まあ考えてみれば、いくら南でも
3,000mだから風も吹けば気温も下がるわね。





1月2日
昨日と同じ時間に起床して、同じ時間に出発。
天気の急変はないだろうけれど、相変わらず風が強い予想。ただし今日は高気圧の後面に入り
南西風が強くなるだろう。

沢沿いの道を昨日とは反対方向に進む。仙水小屋で体調に優れない秋ちゃんは降ることに。テンに戻ると云う。
ボクはそのまま登っていく。仙水峠が近づくと、岩だらけの斜面の底を歩くようになる。
仙水峠に近づくと、テン場の方向からの風が気になるようになってきた。そして今日の風は暖かい。

仙水峠に到着。一休みして駒津峰へ向かう。ここまで、クランポンは付けづに歩いてきたが、雪が少ないので
駒津峰への登りも微妙なところ。滑落するような場所でもないので、そのままツボ足で歩く。

駒津峰の少し下でクランポンを付ける。昨日同様、強風で時折歩を止める。
駒津峰到着。

駒津峰で少し休みながら、ルートを眺める。
風が収まらないかな~
雪が少なく、ほとんど岩の上をクランポンを付けて歩くのは時間がかかりそう・・・
中央アルプスの西側から滝雲が稜線を越える様子が見える・・・・かなり風が吹くね。
食事を摂りながら、どうするか考える・・・・・
テン場が谷の底の日陰に見える・・・・まだ、陽が当たらないのか。
こりゃ、寒いだろうなぁ

ここから山頂へは雪の上をサクサクという条件ではなく、かなりの部分を岩の上を歩くことになる。
そうかといって、凍っているので、クランポンを外すということは考えられない。
登りもさることながら、降りに予想外、予定外に時間がかかることは、考えないといけないし
風が強く、時折、ドンと来るので・・・・ど~すっかな~
で、考えても仕方ないので降ることにした。

とっとこ降ってテン場に戻り、秋ちゃんと相談。
1時間前後で、撤収して下山。4時間プラスで駐車場・・・・
天気がいいのでヘッデンなんて感じではなく下山できそう。
そうすっぺ・・・・

で、一気に後片付け、撤収して下山開始。
重荷が肩に食い込む降り。
丹渓荘跡地の下で一休み。
まだ、ここから2時間プラスかかる。
標高差の少ない川原沿いの道をモクモクと歩く。

ま~だ~?という位歩いてやっと工事用道路・・・・
登りの記憶ではそれほど、工事用道路が長かった記憶はないのだが、非常に長い。とても長い・・・・
あのカーブを過ぎれば、駐車場だろう・・・
あら?違った・・・・
そんなことを何度繰り返したか・・・・

振り返ると、夕日が甲斐駒を赤くしてた。
何とか暗くなる前に戸台へ到着した。

気温も下がってきて、寒くなった身体を仙流荘のお風呂でジックリ暖まり戸台を後にした。













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