子持山 獅子岩 (群馬県渋川市)マルチピッチフリークライミング 

アプローチの登山道を30分ほど辿る  この先危険の方向に延びる踏み跡を5分位辿る 
   
 間違って西面の方に進んで数分ロスして取り付き到着 岳ちゃん2P目 外傾したアマいホールド・スタンスに悩む 
   
 岳ちゃん4P目・このパートが難しい 高度感がでてきました 
   
 短い5P目なんか屈曲したパート。ビレイ点の下が微妙 獅子岩のTOPに出ました。終了です。ハラヘッター 
 


日 時  平成27年05月15日(金)
参加者 AXL(小国山岳会)

      LTQ
行き先  子持山 獅子岩(マルチピッチフリークライミング):群馬県渋川市
天 候   晴れ
装 備   ヘルメット・クライミング用品一式、小型ザック ロープはΦ8.5㎜をWロープで使用
ナビ用品:なし
防寒具:合羽上着
飲み物:ポカリスエット500ml
食料品:握り飯2個 アンパン 


コースタイム 事柄 備考
06:00 新発田発         
08:45 7号橋駐車場着      関越道赤城ICで降りて子持神社~登山口を目指し、7号橋駐車場に駐車。準備。
09:05 7号橋駐車場発      屏風岩の下を通り、杉林の中の登山道を登る。
09:37 分岐              この先危険の方向へ伸びる踏み跡を辿る。
09:50  取付着           基部に着いてから、西側に廻ってしまい。数分のロス。
10:05 スタート           汗をぬぐい 一休みしてスタート 奇数ピッチLTQ 登り始めたらガイドさんらしいパーティー着
12:35 獅子岩TOP        丁度、昼時、軽食を摂る
13:00 下山開始
13:35 7号橋駐車場着      杉林の中は暑い
14:00 7号橋駐車場発      
17:00 新発田着


概要
以前、会山行で『関東の山』と称した、冬季、日本海側のお天気の悪い時期に恒例の関東エリアの山行があり、妙義山を担当したことが
あった。1泊2日なのだが、初日どこかないかな?と探して目についたのが、赤城IC近くの子持山。
そうしたら、マルチピッチのクライミングルートあるらしい。その時は、それでオシマイだったのだが、気になっていた。昨年新潟のクライミング
仲間が数パーティー行ったというハナシを聞いて、登りたいという気持ちを素直に持っていた。
クライミング仲間に恵まれず、困ったもんだ・・・と思案していたのだが、小国山岳会のAXLに声を掛けたらOKとのことで、空いているであろう
平日を狙ってでかけた。


記録
朝、6時にAXLと新発田で待ち合わせ、新発田のコンビニで買い物。(赤城ICから子持山へ向かうと、途中にコンビニが無い。)以前、会山行で
行った時は、同行者に物乞いをした様な記憶がある・・・・短時間なので行動食も要らなかったし、寒い時期だったのでそれ程、水分も要らなか
ったので、実質的にはさほど施し受けなくても済んだと記憶している。

AXLと出かけるのは随分前の谷川以来かな?四方山話をしながら調子よく六日町手前で車を走らせていると、かなり後方からス~っと近づく
クラウン。嫌な予感がするので急減速して、走行車線に戻る。ここら辺は80km規制なので危ない。
走行車線に戻るとほぼ同時に、赤色灯。

ありゃ~計られたたかな?計られたなら、ボクを追い抜き停車させるが、一定距離を保つ。ボクの車はもう80kmジャスト。
そうしたら、ビタッと横に並んで並走しやがる。


並走しながら、助手席の司法警察官閣下、ウンコ座りのヤンキー並みのメンチ斬ってナカナカ先行しない。
ワシもガン飛ばしていたので、脇見運転も甚だしい・・・・サッサと行きやがれ。
もう、僅かに減速が遅れたら、メンチ斬りではなく、キップ切りだったかもしれない。
春の交通安全運動、取り締まる側も、取り締まれれる側も・・・・・
ひたすら、ご安全に。

谷川岳SAでWCタイム、赤城ICでOUT。子持山登山口7号橋を目指す。
7号橋駐車場には、駐車車両が1台。
準備して、登山道に入る。数分歩くと屏風岩・・・・凄い迫力だ。
一汗かいて、分岐。『この先危険』の→に伸びる踏み跡を進む。

僅かに進んで大きな岩場の基部に着いた。本来はやや右上する踏み跡が正しいのだが、直進して西面に向かって踏み跡が
薄くなり、方位が違う事から戻ると直ぐに判った。
正直なところ、それ程の大きさを感じなかった。印象は、傾斜が弱いこと、予想通り逆層で簡単ではなさそう・・・という2点

一休みしながら、装備を身に着けて、スタート
オリジナルは7Pなので、まぁオリジナル通りに登る事にする。
先発LTQ、次発AXL以降、つるべで登る。

1P LTQ
出だしは階段状で傾斜も緩く平易。ボルトのラインに対し身体を併せて直上すると行き詰る感じだけど、少し遠い・・・・
バランスを取れるホールド判らずバランスを崩して・・・あらっ!でA0・・・イキナリがっくし。ま~落ちるよりいいか・・・・・
スタンスを観るのに股の間から下を観ると、後続Pが到着したようである。A0にガッカリしながらビレー点

2P AXL
1P上部と似た感じだけれど、1か所左のハイステップのムーブがあるのだが、左のホールドが甘目でなかなか左足に立ち込めない。

AXLはアルパイン用のクライミングシューズを履いていたのでどうにも、細かいエッジング、立ち込みに不安があるようで、かなり慎重な
登りをしていた。

3P LTQ
上部右側に顕著なフレークがあるパート。
チョイと直上してから、小さなフレークでレイバック気味に1手、2手登ってから巨大フレークを右手で掴んで、足が決まらないものの
ステミングで足を停めて、左手をフレークを抑え、ズリズリ上がってから無理やり右手を飛ばしてガバ。
少し右に廻り込んで土付きのテラスでビレー。

4P AXL
下から眺めても傾斜が強くなっているけれど、見える範囲は逆層で厳しそうだ。
AXL、シューズが信頼できずに苦しんでいる。
後続のガイドさんが、ビレー点に着いた。少しお話をお聞きする。
「ホールドが判らないと難しく感じると思いますが、探すとありますよ。岩は硬いので良いホールドがあったら思い切って行くと良いと思います」
なるほど・・・・ソロソロこの岩の質、クセが判り始めてきた。
頼りないシューズに緊張している様子が観てとれる・・・・
フォローで登るとムズかっただろうな~と思いながら登る。最後に左に数メールのトラバースがなかなかセンカンド的には怖い。

5P LTQ
左に出て右に戻る屈曲したパート。特に難しい所はないけれど、ビレーポイント直下が細かい。高度感、露出感が出るね。

6P AXL
これも、左にトラバースから始まるが足元が見え難く足が送り難い。トラバースから直上する場所は傾斜が落ちる。最後に傾斜が増す。
最後の最後は少し登り難かった。何だかアルパインチックな抜け口。
これで登山道に出られる。

7P LTQ
登山道に出る道をとらずに、オマケの凹角を登って獅子岩のTOPに出た。


AXLと握手して終了。
装備を外し、軽食、水分補給。
靄がかかって遠方まで視界は効かない。
それでも、下の市街地まで見える。食事を終えて下山開始。
クサリ、ハシゴを使って登山道、間違って6P終了点に行ってしまったのはご愛敬。

どんどん降って、この先危険の分岐に戻る。
往路下山として降っていく。屏風岩の下でAXLと眺めると、古いスリング、残置、比較的新しい残置もあるね~

それにしても、この岩、凄い迫力だ。

ほどなく、7号橋駐車場に戻る。
片づけをして、赤城IC目指しす。携帯の電波が安定したところで、下山連絡をして赤城ICに乗り帰途についた。


グレードより厳し目に感じた。ワンピッチ、ワンピッチはジックリ行けば、グレード通りかもしれないが、初見でアマいホールド、スタンスは難しく
感じた。A0も安売り状態だったけれど、クライミングは楽しいなぁ~と感じる一日でした。
ここ、1週間色々あったけれど、気分転換、次の一手のための休養になった。

AXLありがとうございました。



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