飯豊連峰 頼母木小屋(梶川尾根〜頼母木小屋泊〜丸森尾根)
リハビリ山行第一弾


 さて、梶川尾根にとりつく  残念で悲しい場所
   
 合同保全作業、樹林帯の施工地  丸山新道
   
上部からはこんな感じ   扇ノ地紙まであと少し 
   
 トリカブト やっと見つけたイイデリンドウ
   
右、小屋番の石川氏、左、門内の作業を終えた大野氏   エブリサシ岳
   
 丸森尾根を下山 随分前に丸森尾根で施工した場所・・手直しが必要だ 
   




期  間    平成26年09月27日(土)
参加者     竹爺、育ちゃん、秋ちゃん、LTQ
09月06日(土)
コースタイム
06:00 天狗平集合
06:09 天狗平発(420M)
07:06 楢の木曲がり(720M) 怖々足を置く場所を決めて登るので牛歩の歩み。
08:01 湯沢峰着(1,020M) 暑いので、鞍部まで降って食事。
10:23 五郎清水(1,370M) 暑さでグッタリ
10:50  三本樺(1,540M) 給水。
11:28 梶川峰着(1,700M) 食事・・・やっと着いたよ・・・はぁ
12:38 扇ノ地紙(1,869M)  上部ガリー浸食地の観察
13:33 地神山山頂(1,849.7M)
13:49 地神北峰(1,790M)  付近でイイデリンドウを発見  新発田山岳会 坂井、本間の両女史とスライド
14:22 頼母木山(1,723M) 
14:40 頼母木小屋(1,626M) 小屋番石川氏 門内神社、小屋修理を終えた大野氏がおられた。

09月07日(日)
08:40 頼母木小屋(1,626M)発
09:09 頼母木山(1,723M)
10:16  地神北峰(1,790M) 稜線から離れ、下山の丸森尾根へ
10:55 丸森峰(1,540M)
12:51 夫婦清水(1,030M)・・・・さすがに暑い
14:45 天狗平発(420M)着

概要
お盆休みに下山中に何でもないところで、足を滑らせて捻挫。2週間は大人しくしていた。お天気も良さそうな土日、竹爺、育ちゃんがヤマに誘って
くれた。飯豊の急登に足首が耐えられるのか不安は少々あったけれど、行ってみることにした。

当初は、恐れ多くもダイグラでも・・・なんて威勢のいい話が、丸森〜エブリ(泊)の予定が、竹爺が明日の下山を考慮してくれて梶川登りで
丸森下山としてくれたが、どうにもボクの歩みが牛歩の如く結局、エブリまで行かずに頼母木小屋で酒飲みの山行となりました。


記録

9月07日(土)
6時集合だけど、ホンの少し前に到着準備をして歩きだす。ケガした時以来履いていない登山靴。3週間ぶりか。どうだろうか?梶川峰まで
いや三本樺まで痛みが出ないか?弱気の虫が小声で囁く。細かくスタンスを拾い小股で歩きだす。足裏全体でベタベタ歩きをする分には、あまり
問題を感じない。これが爪先で立ちこむと、痛みやら違和感が出る。もう、三週間経過するんだが、何だかなぁ・・・

汗びっしょりで楢ノ木曲がり。いやぁ辛いなぁと心の中でつぶやく。こんな弱っているのに、よくダイグラでもいいよ。とほざいたものである。
湯沢峰を目指して進むが、湯沢峰の肩から先が以外と長い。陽あたりが良いので暑くてかなわんので、鞍部まで進んでから食事。
竹爺からスモモの塩漬けの施しを頂戴した。暑くて辛い時これが実に旨い。
少し進むと、後ろから単独の男が近づいてきた・・・・
おっ、当会所属の(仮名)田中治五郎である。先に飯豊の小屋番日記風の本を出版された高桑信一氏の書籍に登場し重要なネタを提供した
男である。書籍によれば、女性に於かれてはこの男、飯豊で観たら聞いたら用心らしい。
詳細は、書籍を購入のうえ、内用につき吟味頂きたい。


滝見場手前の崩落地で先の保全作業の下見の設置したロープの様子を確認。
滝見場から先に進と、竹爺が悲鳴を上げ戻ってくる。スワッ熊か?と思いきや、へっヘビだぁ・・・なぁんだぁ・・・
滝見場から五郎清水の区間が先の合同保全作業の梶川尾根下部の施工地であるので、拝見させて頂いた。
本来なら、自分も参加する予定であったのだが、ケガの具合が悪く参加を見合わせた。竹爺、丸さんに迷惑をかけた。
施工地の意図を感じながら眺めで感心したり、ここは惜しい。等と感想を話しながら拝見した。

五郎清水で先行パーティーに追いついた。
ボクも舌が出ていたけれど、先行パーティーのおと〜さん約1名も随分と疲労が疲れている様子。
給水、食事を摂って三本樺に向かう。三本樺が近付くと時折涼風が吹いて生気が戻る。
三本樺から先、トットバノ頭の少し上、今年出現した崩落地がある。真砂土が流れた様で広島の土砂災害を連想させる。

梶川峰に着くと先ずは一安心。オラの足首よく頑張った(本当は降りで痛む事をまだ、そこまで気が付かなかった)
これから扇ノ地紙の間は合同保全作業地(上部)の施工地。ここも施工意図が観て判る。こうするつもりでこの様にしたのだな。
そんな事が読み取れるのが嬉しい。ヤシポットを利用した側壁養生は何か期待できるものを感じた。

そんなこんなで随分時間がかかって扇ノ地紙。いつもならここから左に進むところだが、今日は反対の北へ進む。
地神山を越えて地神北峰が近付いてくる。この辺りは飯豊固有種のイイデリンドウがあるはずだ。まだ、花があるかな?
みんなで、眼を皿にして皆で探す。あった!!小さい可憐でスッキリとした飯豊の華。

皆で写真を撮りながら降る。少ないけれどまだまだ、小さい花が咲いていた。
下から登って来る二人の女性登山者。タダならぬ気配・殺気を
振り撒き、威風堂々と登ってきた。何やらただただならぬ妖気を感じ
眼を合わさない様にコソコソと通り過ぎようとしたものの、呼び止められ直立不動から角度75°のお辞儀。
顔を上げると、そこには新発田山岳会の坂井、本間のご両名。頼母木小屋まで小屋番さんの閲兵をされてきた由。
ボクも「やい!しっかりヤレ」とご指導を賜り、最敬礼でお見送り申し上げ、頭を垂れ下を向いて赤目を出してベロを出して踵を返し
頼母木山に向かった。

頼母木小屋に着くと、小屋番の石川氏、門内神社、門内小屋の板金工事をされて下山途中で小屋に泊まる大野氏がおられた。
四方山話をしながら、ビールをぷしゅ〜
それを観た育ちゃんは、コラ、エブリまで行くよ。いやいや許して下さい。と懇願して頼母木小屋泊まり。
楽しい夕食後、時間も経過したので、管理棟で飲み直しの2次会。


9月07(日)
朝起きて、少し身の回りの整理をしてから、管理棟へ行くとそのままズルズルっと
・・・・
オイ、ヘロTQ帰るぞ!という竹爺にさかされて下山の途につく。
地神北峰までヘロヘロ登り・・・・本当に辛いのはここからの降りだった。
ボクは腰と膝は爆弾持ちで粗製乱造ではないだろうが、膝関節は元々緩い、腰は坐骨神経痛で10代後半から20代は苦労した。
ところが、足首は丈夫でこれまで足首のねん挫にはほとんど無縁。
いや、参りました。

地神北峰で稜線に別れを告げて降る。足首のねん挫、これほど降りが辛いとは思わなかった。
出来るだけ高低差の少ない所を選んで右足を置く。いつもなら何も気にしないでドカドカ足を置くのだが、そうもいかず
足の置き場所を探すので、とても眼が疲れる。降りで汗を滲ませ降るがなかなか高度が下がらない。
ところで、地神北峰から丸森峰までの登山道は特に上部は尾根上を通らず南東側の斜面をトラバース気味に付けられている。
どうしてなんだろう?これが残雪期ガスられると案外判り難い所だ。夏道で降る。南東のトラバースで残雪に乗り、丸森峰への降る方向が取れずに
文覚沢方向に入り込みやすい。
同様に残雪期、ガスられると、梶川尾根、梶川峰から滝見場付近、特に
三本樺付近は恐ろしい。トットバ沢側、梶川側どちらにも迷い込むと
かなりややこしいことになるハズである。ボクが残雪期、門内に泊まり下山時ガスられたら、門内沢を降る。小屋前から降ると上部標高差200m位は
急だが、後は傾斜も落ちるし石転ビ沢よりは落石が少ない様に思う。そして漏斗の様に石転ビの出合いに吐き出されるので、ガスられてもルートを外すことは考えにくい。ただしこれが梅雨時になると、雪渓もクラックが入り安定度が落ちてくるので何とも言えない。

大分話が横道にずれた。夫婦清水で顔を洗い下山を続ける。歩みの遅いボクを見かねたのかお昼時に竹爺がラーメン休憩をとってくれた。
なんとも旨かった。
やがて急な岩場が出てきて、天狗平ロッジの屋根が見える。案外ここからも時間がかかるけれど、長い下山も終わりが近い。
足首が辛くてもう、降りたくない。平らな所を歩きたい。そう思って暫くして天狗平に着いた。

飯豊山荘でお風呂に入り帰途についた。
同行メンバーの皆さんありがとうございました・・・・・来週、穂高歩けるんかいな?








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