北アルプス (穂高連峰)焼岳 2,393m

 GPS軌跡 田代橋付近が300m程南にズレテいる?  田代橋より
   
 傾斜の緩い樹林帯からハシゴ場に近付いてきた。上手に架けてある  節理とブッシュ・・・やっぱり雰囲気はあるね
   
 ハシゴ場  焼岳小屋に着きました
   
 外観もカワイイ小屋  山頂を目指すと・・・・噴気が
   
 山頂が近いのか溶岩ドームっぽくなってきた  ここにも噴気口が
   
 硫化水素?の温泉独特の匂いが鼻をつく  焼岳北峰山頂とあるが、本当は違うらしい
   
 下は奥飛騨温泉郷  こっちは上高地側
   
 火山湖である正賀池  下にも噴気口
   
 焼岳小屋が見えた  中央やや右が西穂高口駅、奥は抜戸、双六方向
   
 中の湯方向に少し下り始めたところから  溶岩ドームを見上げる
   
 この穴は噴火口なのかな?  山頂方向を振り返る
   
 今頃、青空が広がってきた。  名残惜しいが先に進もう
   




山行日     平成26614
参加者     akiちゃん、LTQ(KAC)
行き先      北アルプス 穂高連峰 焼岳 
天候       14日 霧雨・ガス後晴 

目的       夏山登山
装備       夏山日帰り装備
登はん用具  なし
ナビ用品    GPS、地図、コンパス
防寒具     薄手ダウン、ツエルト
その他     通常装備、シングルストック
飲み物     水1.0L

コースタイム  事柄     備考

6月14日(土)

0540分 沢渡第二駐車場  タクシーで我々の他2名と相乗り・・・一人1,050円
0600分 帝国ホテル前(1,510m)
07時05分  合羽を脱いで軽食を摂る(1,616m)
08時40分  焼岳小屋着(2,075m)   天気悪いので、焼岳小屋に上がりこんで・・・・まったり西穂に廻る計画はアッサリ中止

09時58分  焼岳小屋発 少し明るくなってきたので焼岳山頂へ
11時16分  焼岳山頂着(2,393m・・・・でも、登山ルート上の山頂は2,430m・・・GPSデータ)

11時50分  焼岳山頂発・・・・往路下山もツマラナイので南に下るルートで釜トン近くに出る計画に変更
12時46分 下堀沢出合(2,088m)・・・ここで中の湯ルートと新中の湯ルートに別れるハズなのだが???
14時05分 中の湯温泉の上の道路にある、新中の湯登山口に下山(1,605m)
15時07分 釜トン入り口、中の湯バス停(1,315m)
15時30分 バスで沢渡第二駐車場(足湯公園)990円


概要
梅雨入りしていて、オマケに日本海の北部に寒冷渦がノンビリ
、うろうろ。翌日は県山協の岩登り講習会で一日FIXの拘束プレイ。
北はお天気が不安定で出来るだけ南に下がりたい。当初、針ノ木あるいは赤岩尾根経由で鹿島槍か爺ヶ岳も考えたけれど、やはり寒気の影響を受

けることは間違いない。穂高まで南下すれば大丈夫だろうけれど、日帰りはなぁ・・・・
ん?
焼岳があるじゃないの・・・100名山の割には奥の穂高連峰の主稜の山々に埋没している感は否めない。
100名山探訪とは縁遠いボクは、100名山であることすら知らなかった。これも良い機会である。
今回みたいなタイトな日程で、天候を考えなければ来ることもなかったかな?とも思う。しかし、下山後は1泊2日でノンビリと
当初予定の田代橋を起点に焼岳、西穂周回も悪くない・・・というよりなかなか良いのはないかな?と思う様に変わった。
山中で1泊できれば、何も考えずに涸沢に向かうところだが、今回のように日帰りでないと遠方の我々には考えもつかない。
と、いうことで、これも何かのご縁でしょうってことで、田代橋〜焼岳〜西穂〜田代橋という周回ルートを考えた。


記録
6 月14日(土)
朝5時40分沢渡の第二駐車場から相乗りタクシーで上高地入り。雨だよ・・・ヲイ。
ここまで、南下すりゃ寒冷渦の影響は避けられると思っていたが、見込みが甘かったようだ。まぁ北ア北部から転身しただけの価値はある程度の
天候ではあるが、青空がないのは悲しい。
相乗りの二人と四方山話をしながら大正池。う〜ん焼岳見えない・・・・・

帝国ホテル前でボク達は降車。
そそくさと準備して歩きだす。霧雨は止む事がなく、田代橋近くのWC前で仕方なく合羽を着る。あ〜あ・・・なんだよ〜・・・
退屈な樹林帯を歩く。途中で暑いので途中で合羽を脱いで軽食を摂る。後続が3名同じくここで合羽を脱ぐようだ。

1,800mを越える位になると、視界が開け出す。エメラルドに見える大正池が見える様になってきた。
ハシゴ場が近付くと柱状に節理の走った岩壁がでてきた。なんか穂高チックだな。
左に見える峠沢の上部は荒々しい感じで大雨で土砂崩落が続いているのだろう。
風も強く、天候も一向に回復しない・・・・つまらんなぁ〜
ハシゴ場を過ぎて2,020mを越えると小屋が近い雰囲気。峠状になってやや下ると小さな小さな小屋が見えた。
屋根も薄緑色で廻りの風景に溶け込んでいる。いい感じの小屋だ。

寒いし天気も悪いので西穂に廻るのは止める。そそくさと焼岳小屋に入ると、小さな雰囲気のいい小屋である。
小屋の方に聞くと、定員25名だそうで、カーテンで見えない2階に上がる階段を上がるとワンフロアの屋根裏部屋の寝床のようだ。
マッタリと小一時間、ストーブの前で暖まりいい気持。

外を眺めるとガスが薄くなり多少は風も収まりつつあり取りあえず、焼岳山頂へ。
ゴロゴロした火山を感じさせる不思議な色の石。噴気の上がる場所には黄色い析出物。硫黄だろうか・・・
よくいう、温泉の匂い・・・硫化水素臭なのかな・・・

山頂近くなると、溶岩ドームがそそり立つ。凄い迫力で立ち上がる。
残雪を少し廻り込んで急な岩石帯を登る。途中でも噴気があがる。登りきると山頂(一応・・・)下方にも噴気が上がっていて
まだ、まだ、生きとるぞ!!そんな雰囲気である。

寒いし下山しようかなと、思うと一瞬青空が見えて、それじゃ〜もう少し待とう・・・この繰り返しで30分以上山頂に滞在したけれど
山頂部までは見えないものの、錫杖岳、笠ヶ岳、双六岳、西穂のロープウエイ駅が望めた。
登ってきた方角を観ると小さな焼岳小屋がさらに小さく見えた。
そして、眼の前には、立ち入りが禁止されている、焼岳南峰、火山湖の正賀池が見えるし、北峰の下にクレーター状の噴火口?なのか

大きな穴状の深いくぼみが見えた。
やっと、いやぁ・・・来てよかったな〜という気分になった。
ところで、下山はどうすんべ?というハナシなのだが・・・・
2010年の地図(地形図ではなく昭文社のもの)には、釜トンめがけて下る。中の湯ルートというルートがある。これなら
釜トンまで近いし・・・・いいんじゃないか。と衆議一致で下山開始。北側から登った登りとは異なり南に下る下山ルートパッタリ風が当たらなくなり
暑くなる・・・振り返るとこちら側からの溶岩ドームと基部の少し上の噴気もなかなかの迫力である。

下堀沢の出合に着いたが、あるはずの分岐がない。行きたい方角にテープで下れない様になっている。
まぁここまで下ったので歩を進める・・・・どうも、南過ぎるなぁ・・・もう少し東に寄ってもいいのだが・・・・・
それにしても、ぬかるむ登山道である。なぜこのようにぬかるむのか?地形なのか、土質なのか?ずっと・・・・ぬかるみ
展望もないし・・・・おまけにブヨもでてきた。
あ〜嫌いな道だなぁ・・・休みたいけれど、ザックを降ろす様な感じじゃな〜い。ぬかるみで・・・・・

いよいよ嫌になってきた頃・・・・標高1,700m位の所で車の音が聞こえる・・・・・あの〜釜トン1300m位なんですケド・・・・
400mも上で車の音が聞こえるって・・・・やっぱり新中の湯コースだったのか・・・・でも、分岐無かったよなぁ・・・

中の湯温泉ってバス停あったよねぇ????等と考えながら下り続けると、道路に出た。カーブ10・・・・
あ〜やっちまった。予想通り・・・・
中の湯にバス停があることを期待して道路を下る。
つづら折りの道を歩く・・・・歩く・・・ショートカットルートはないのか?

30分近く下って中の湯温泉・・・・バス停ありましぇ〜ん
秋ちゃんにゴメン、ゴメンといいつつ下る。
脇を走り去る車に、小声でヤイ!乗せてイケ!!と二人で毒づく・・・・

更に30分歩き続けていよいよ嫌になった頃、カーブ1・・・・
釜トンが近付いてきた。釜トンの警備のおっちゃんに沢渡へ行くバス停はあれで良いのか?と尋ねる。
やれやれ、と腰を下ろす間もなく、バスが来た。
料金をバスの運転手さんがどこかに無線で確認している・・・「中の湯から沢渡第二までハイハイ」
おいらが「いや、中の湯じゃなくて、釜トン」と云っても・・・・「ハイ、中の湯ですね」と、運転手氏

さうか・・・・釜トン脇のバス停は中の湯だったか・・・・
そういや、上高地までバスでほとんど行ったことないもんな・・・
概ねタクシーで相乗りが多いからなぁ

てんで、ようやく沢渡第二駐車場。
いあ〜歩いたな〜(車道を・・・・)

少し松本方向に車で下がってお食事処『しもまき』へ。
ここは、食堂なんだけれど、温泉がある。温泉という文字が外にあるのだが、やはり蕎麦のイメージが強いのかな〜

500円でかけ流しのお風呂に入り汗を流し、風呂上りにノンアルコールビールを飲んで、もり蕎麦を所望。
いやいや、最高ですな。この頃には外は完全に青空です。

小国の育ちゃんからは、天気悪〜いというメールが来ていた。
蕎麦を食べてから寝不足の運転なので、ユックリ、休憩もいつもより多めに取って新潟を目指した。

帰宅後寝たと思ったら
直ぐに朝で、地元の杉滝岩へ・・・・
県山協の岩登り講習会へ・・・
ま〜自分ではほとんど登らず、安全確認と講釈のお仕事なので、丁度よかった。

2日間よく動きました。

※ 帰宅後ネットで調べたら、中の湯コースは流失だか、落石工事だかで使えない状態で、現在は新中の湯ルートを使うとのこと・・・・
   下調べもチャンとしない計画変更でありがちな、オハナシでございました。ハイ。





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