北アルプス 西穂高岳 2,908.6m

やはり、お天気が御馳走だ・・・
登頂が丁度面白いお天気で楽しめた。
あまり、好天でも刺激が足りねぇし、大荒れ危ねぇし・・・丁度いいね。

 3日13時過ぎに西穂の入り口新穂高に着いた  ロープウエイから見えた槍ヶ岳
   
 ロープウエイからの西穂  西穂山荘目指して出発です
   
 南西に見えたのは、多分、加賀白山  西穂山荘からは快晴の八ケ岳が望めた
   
 西穂山荘前の巨大雪ダルマ  夕方まで斜面で遊ぶ方々
   
 西穂山荘 1月3日の夕食  1月4日朝、ノンビリ出発です。どうも、天気は遅めの方が歩きやすそう
 有職  
 西穂独標下から山頂方向  西穂独標・ここまでのガイド山行もあるようだ
 
 青空に山頂・・・もう、途中で止める理由はない  振り返ると雲海
   
 さあ、行こう!  ピラミッドピークから山頂
   
西穂高岳山頂   山頂から振り返る・・・・
   
 西穂山頂から奥穂方向・・・見えない  下山途中の登り返し
   
 西穂高山荘に戻りました・・・ラーメン食べよっ!  あ〜もう、正月もオシマイかぁ・・・・
   



山行日     平成2613日〜4
参加者     akiちゃん(NAC)、LTQ(KAC)
行き先      北アルプス 西穂高岳 
天候       3日 晴後曇り夜は雪  4日 曇り小雪

目的       冬季登山
装備       冬山営業小屋1泊装備
登はん用具  アックス、クランポン、ハーネス、カラビナ類、8環、スリング、ロープ
ナビ用品    GPS、地図、コンパス
防寒具     フリース 冬ジャケット ツエルト
その他     通常装備、ワカン、Wストック
飲み物     3日登山口で 500ml×1 テルモスに紅茶 4日西穂高山荘で 水500ml×1本

コースタイム  事柄     備考

3日(金)

1330分 快晴の新穂高駐車場発(1,100m)
1441分 西穂高口駅(2,156m)
15時44分 西穂高山荘着(2,365m)

14(土)
0842分 西穂高山荘発、少し遅めの方が多少お天気が良さそうなのユックリ(2,365m)
0903分 丸山(2,452m)
0956分 独標(2,701m)ハーネス、ヘルメット着用しロープを直ぐに出来る様に準備
1039分 ピラミッドピーク(2,740m)
1123分 西穂高岳 (2,908.6m


1133分 西穂高岳 (2,908.6m)
12時03分  
ピラミッドピーク(2,740m)
1218分 独標(2,701m)
12時41分  丸山(2,452m)

1250分 西穂高山荘着(2,365m)  ラーメン
1343分 西穂高山荘発
14時24分 西穂高口駅着(2,156m)

15時10分 新穂高駅着
15時15分 新穂高駐車場着(1,100m)

概要
年末年始の休みがどうも、タイミングが悪く動けるのが大晦日以降だったので天気予報の中期的な眺めからはどうも奥に突っ込み難い感じ
だし、そもそも準備不足でそうそう大きいこともできない。
そんなことをツラツラ考えて、時節柄短期の入山でも予備日は観ておきたいので4日には下山がケツ。
天気を観てギリギリまで行き先に不安があった。
で、北アルプスでも南に位置して短時間で登れる西穂をセレクト・・・ここのリスクは何よりロープウエイの荒天による運休。
その場合はヤツに転身することも考えて、ロープやらアイスアックス、ガチャ類何だか沢山車に詰め込んで3日朝4時前に出かけた



記録
1月3 日(金)
朝4時を少し過ぎた頃新潟中央ICから高速に入る。天候の都合で、できれば一番のロープウエイに乗り10時30分頃西穂山荘から

登り始めれば13時30分西穂高岳着
15時30分西穂山荘に帰着。そうすればノンビリお正月気分・・・・あるいは時間に余裕があれば下山。日帰りも視野に入る。
気も焦る・・・とにかく、始発のロープウエイに乗りたい。
順調に高速を進む。ところが、あれ?忘れ物が発覚・・・・・。
今回の山行では必須。無くては無理・・・・現在位置、妙高か・・・・。
検討した結果、松本のICIで買い物することになった。と、言うことで、別に早く松本ICを目指す理由もなく、下道に降りて一般道をノンビリ進む。

松本に着いたけれど、まだICIの開店時間までまだ時間があるので、松本市内を車でウロウロ・・・キレイな街ですねぇ・・・
ヤマ抜きでも一度訪れてみたいと感じました。

さて、ICIの開店時間。目的の商品を選んで、調整を頼んだら案外時間がかかる。どうせ、松本の時間ロスが確定した時点で、今日の行動は
西穂山荘までと決定だったので、ノンビリしたもの。これはこれでいいか。とも思う。少人数山行の融通の効くところ。

さて、松本を出発して沢渡を目指し、新島々駅近くのコンビニで行動食を購入。沢渡から安房トンネルを通って新穂高へ。
快晴の新穂高で車を置いて、ロープウエイを乗り継いで・・・・西穂高口へ。
途中では、槍ヶ岳が大喰岳の肩からちょこんと観ることができた。
西穂岳口で登山届を投函してでかける。

クランポンは付けないで歩きだす。クランポン=アイゼン。アイゼンはドイツ語から変じた和製の登山用語だそうで、英語表記ではCrampons。
クランポンと表記します。日本の登山用語はドイツ語と英語が混在しているが、現在は英語表記へと向かいつつある。
例えば、よく云う『ザイル・パートナー』でも、ザイルはドイツ語でパートナーは英語・・・というオカシナ事になっている。
『ロープパートナー』と云うべき・・・・脱線しました。

廻りを観るとほとんどの方が、クランポンを着用している。雪と観ればクランポンを付けたくなる様だ。
しかしながら、こいつは疲れるし、歩くスピードは遅くなる。なのでクランポンなしで歩けるなら着用しない方が望ましい。
キックステップという、雪上歩行の基本的な技術を知らない、学ぶ機会がないものと思う。
山岳会に所属せず、ヤマに単独で入る方が増加している現状をよく示しているものと思う。

途中で南西方向を観ると神々しい雰囲気のヤマが遠くに見える。
方向からすると多分、加賀白山だろうと思う。
キレイだなぁ・・・
ガスの下、信州側にヘリの音が聞こえる。
ヤマのヘリのエンジン、ローター音・・・嫌なもんです・・・帰宅後ネットで見たらやはり捜索活動の様でした。



西穂山荘に着いてすることもないので、早々に飲み始める。
夕食は17:30〜夕食は山賊焼とのこと。山賊焼・・・・竜田揚げみたいですけど・・・・・
帰宅後ネットで調べたら、どうも大きさの違い程度みたい。まっ、旨いんだけどね。

あとは、毎度おなじみの寝るまでダラダラ飲み。
明日の天気は早出はNGっぽかったからノンビリと決め込む。



1月4 日(土)
6時30分から、飲み過ぎの頭フリフリしながら、朝ご飯。外を観ればこりゃ〜行ける所までかな?なんて思う視界の悪さ。
気分は二度寝したいところだが、ダラダラ準備して、デポ品を置いてクランポンを着けて出かける。

視界が悪いのでしょっちゅう振り返り下山の時の見えるであろう特徴を確認し、ハイマツ等に着いた樹氷をタタキ落として目立つ様にしていく。
丸山までは標識ベタ打ちしてあるものの1本先も探す程度の視界、風もあるからトレースはそのうち消えるだろう。
丸山で少々方向を失いかける。後で思い出した・・・丸山で方向が変わるんだった。

独標に近付くと、山頂方向の空が何となく青い。天候が少し回復してきたようだ。
独標でハーネス、ヘルメットを着用。ロープも直ぐに出せる様に準備しておく。風はやや強いものの見下ろすと雲海が広がり空は青く上機嫌。
もう、山頂を諦める理由は何もない。

ここから、岩稜の登下降が始まるけれど、クランポンでのクライミングを体験したことがある方なら技術的な問題はないだろう。
心配していた変な付き方をした雪の岩稜もなく、順調に進む。ただ、一人悪い所を探して歩いているトレースがあった。
ピラミッドピークから山頂を観ると雪煙が舞っているようだ。息を切らせて山頂直下の雪壁はクランポンのフロントポイントを使い
アックスはタガーポジション使いとして問題なく登り程なく山頂に着いた。

奥穂方向は雲の中で何も見えない。少しの間待ってみたけれど、その姿を見せてくれなかった。
振り返るとボンヤリとしたガスのなかに浮かぶ岩峰・・・雰囲気はあるねぇ

この西穂から先、奥穂方向にはキビシイ登山となることだろう。
さて、後続も着いたことだし、奥穂方向の視界も晴れないので下山を開始する。
降りも問題なく進んで行くが、途中、ピラミッドピーク付近から風が強くなり小雪が叩きつける顔が痛い。
それでも、ボクは目出帽を出さずにウールのニット帽にヘルメットで居られるからそれ程の低温とは思わない。
心配していた視界もそれほど悪化することもなく、西穂山荘に着いた。
所属会々長へ、西穂山荘下山メールして、デポ品を回収してバックパックを整理してから
西穂山荘でボクは醤油ラーメン、akiちゃんはカレーを食べて下山開始。
西穂口で下山届を投函してロープウエイで下山。

何となく、いい日帰り温泉の見当がつかず、松本市のせせらぎの湯で風呂に入り後は一路新潟を目指す。
信州中野から反対車線の事故の影響か?渋滞。渋滞は新井まで続いて、概ね1時間のロス。
予定より概ね1時間遅れで帰宅した。

年初めの1本目としては、軽めのサクッという感じで楽しかった。



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