八ヶ岳 阿弥陀岳(2,805m) 北稜
平成25年01月12日(土)〜14日(月・祝)

 大同心が大きく見えると、赤岳鉱泉もすぐそこ  赤岳鉱泉のアイスキャンディ
   
 13日中山乗越から・・・最高のお天気  阿弥陀岳 北稜には沢山の人が見えた・・・時差出勤で正解
   
 樹林帯上部になると傾斜も急になってくる  この短いリッジ通過で登攀自体はおしまい。
   
 阿弥陀岳山頂に到着  阿弥陀岳から観る赤岳
   
 北アまでよく見えたし、低気圧が接近してきているので気温も高め  阿弥陀岳山頂
   
 赤岳から富士山 赤岳山頂
   
1月12日・・・こうだった  下山したらこうなっていた。高速封鎖を知らず、この後のん気に温泉に。
   



日  時     平成25年01月12日(土)〜14日(月・祝)
参加者     hodakaさん、horigutiさん、aneちゃん、 akiちゃん以上、新潟山岳会。
LTQ(下越山岳会)・・・ボク
行き先     八ヶ岳  阿弥陀岳 北陵
天 候      12日(土)快晴 13日(日)快晴後曇り 14日(月・祝)大雪
装 備     冬山テント泊基本装備+登攀用品
通信用具   無し
ナビ用品   地図 コンパス 

防寒具    冬ジャケット・ダウン上下
その他     Wストック
飲み物    水 1L・紅茶
食料品    握り飯(初日行動食)調理パン
その他    

コースタイム 事柄 備考
01月12日
11時48分 美濃戸口発 (1,500m)
12時44分 美濃戸 美濃戸山荘着(1,715m)
14時02分 堰堤広場発(1,949m)
15時12分 赤岳鉱泉着(2,220m)・・・・快晴
テント設営、夜、赤岳鉱泉でイエティの遠藤ガイドさんに会う。明日は各ルート混雑が予想されるので注意した方がいいとアドバイス頂く。


01月13日
06時30分 起床
07時30分 食事
09時00分 赤岳鉱泉発(2,220m)
09時25分 中山乗越(2,370m)
09時40分 行者小屋着(2,345m)
09時45分 行者小屋発
10時57分 ジャンクションピーク(2,520m)
11時20分 第一岩峰取付   少し待つ・・・上部渋滞中
12時54分 登攀終了
13時08分 阿弥陀岳山頂着(2,805m)

13時30分 阿弥陀岳山頂発 赤岳へ向かう   中岳への下り韓国?の大グループで渋滞
14時24分 文三郎道分岐
14時57分 赤岳山頂(2,899.2m)
15時10分 赤岳発
15時37分 地蔵尾根分岐より下山
16時16分 行者小屋
16時25分 中山乗越(2,370m)
16時42分 赤岳鉱泉着

01月14日
05時00分 起床
07時50分 出発  裏同心ルンゼで少し遊ぶ、酷い雪
11時30分 撤収
12時15分 赤岳鉱泉出発(2,220m)
12時54分 堰堤広場(1,949m)・・・雪かなり強い
13時26分 美濃戸山荘着(1,690m) 大休憩   赤岳山荘で野沢菜購入
14時33分 美濃戸口発 (1,500m)  なんてこったいこの雪  脱出まで少々時間を要する。樅の湯でノンビリ

16時30分 南諏訪ICに入ろうとするが、高速閉鎖・・・関東方面南岸低気圧で酷い様子
20時37分 所属会の会員家族から、家人が帰宅しない旨の相談を受けるが、まだ県外で動けないので対応を副会長にお願いする旨伝えた。
21時00分 松本  諏訪から松本市内を抜けるまでずっと大渋滞。  三才山トンネルから上田方面へ向かう。石井副会長宅で協議中の様子。
23時30分 上信越道、坂城ICからようやく、高速に乗る。

01月15日 
02時00分 米山SA・・・・疲れた
04時20分 自宅着


概要
1月の3連休どうしようか?と直前になり相方くんと相談。正月も別にどこへ行くワケでもなく過ごしてしまい、どうも気分もスッキリではない。
今時期のヤツ寒いしなぁ・・・でも晴天率は高いよなぁ。どうしようか?
と考えていたら、新潟山岳会のaneちゃんが仲間にフラれてヤツが没になりかけているとのことで、一緒に行くことにしてメンバーが5人となりでかけた。


記録
1月12日(土)
上天気の中、新潟から南諏訪ICを目指す。南諏訪IC近くのコンビニで買い物(諏訪ICと思い違いをして、一度、まだ先にコンビニがあると思い込んで戻った。)八ヶ岳山荘下の駐車場に車を停めて、八ヶ岳山荘のWCに行く、轟さんにバッタリ。ガイドさん手伝いとかで元気そう。
四駆でない我々の車なので、赤岳山荘(美濃戸)まで1時間ほど歩くが、道路がテロテロに凍っていて歩き難い。日中の陽で融けて、夜間凍結という事を毎日繰り返してテロテロの氷になるのだろう。

気持のよいアプローチを楽しみながら進むと、シンボリックな大同心が大きく見えると、目的地の赤岳鉱泉キャンプ場はもうすぐ。
多くのクライマーがアイスキャンディでアイスクライミングを楽しんでいる・・・・ん?アックス2本刺さったまま残置?

あははは・・・手ぶらでロワーダウン中の人アリ・・・今はリューシュレスだから、パンプしてどうにもならないとこうなるんだろうね。
もっとも、一杯イッパイでアックス落とすよりは、キャンディなら刺さりっぱなしの方がいいかもしれない。

込み合ったテン場でhodakaさんが場所を選んで整地してテント設営。女性2名は中山乗越近くの展望台へ夕陽に映える赤岳を眺めに行った。
女性2名が戻ったら、夕食準備してボチボチ飲み始める。
食担はaneちゃんで、鶏鍋、旨かったね。

夜、水を貰いに赤岳鉱泉に行くと、遠藤ガイドさん、水野ガイドさんらが飲んでいた。
明日は主稜かなぁ?と話すと、明日はベラボウに混みそう。短いルートで時差出勤がいいかも?とアドバイスを頂く。
そういえば、夕方、久野ガイドと水野ガイドが三叉峰ルンゼの下部の難しい滝は埋まっているので案外イージーとのこと、適当な所から
石尊稜に上がるか?と考えたものの、基本アイスだし、aneちゃんシングルアックスだしなぁ・・・
そんで、テントに戻り飲みながらルートの相談の結果、まあ、阿弥陀北稜に時差出勤しましょうと相成り就寝。


1月13日(日)
ノンビリ起きて、ノンビリ朝食。ユックリでかける。最高のお天気に気温も高めで最高の登攀日。
中山乗越を越えて行者小屋。aneちゃんが体調の不調を訴えるのでペースを落として登る。
高度による体調不良が出る標高ではないが、どういうワケかヤツに来ると朝、歩きだしで不調を訴える人が時々いる。
ボクのシロウト想像だけど、高度障害じゃないけれど、朝一で動き出すにはルートを目の前にすると、どうしても歩くペースが速まる。
歩きだしの高度が比較的高いのに、ペースが速いために少し体調が悪く感じるのではないだろうか?
低い気温、若干高い標高、早い歩行ペース。これが原因じゃないかいと思う。
実際、JP付近では非常に気分がヨロシイとのことだったのでユックリ歩くことで解決していくところを観るとそんな原因かと思う。

JPから上部を眺めると、JP上の灌木帯の急斜面、下の岩峰の取り付きで人が溜まっている。赤岳主稜方向を観ると、これまた日陰で渋滞。

時差出勤&短めのルート選択は正解だったようだ。

上部樹林帯で若い女性が単独で来た。声を掛けるがイマイチ要領を得ない?
少し遅れて、韓国人と思われるグループが到着。登攀具は持たずに、北稜の岩峰の巻き道をストックでワシワシ登っていく。
不安定な積雪層があるのだが、細かいことは気にせず、ワシワシって感じ。

岩峰取り付きでロープを結ぶ。hodakaさん、aneちゃんパーティー
LTQ、akiちゃん、堀口さんで後続パーティーとした。

先行のhodakaさんとaneちゃん、どうも息が合わない?
行くだの?待つだの?なんやら、カンやらどうもシックリいかいない。
面倒くちゃいから隣のラインから行こうか?と思うが、後続で来て欲しいとのことなので、大人しく続く。

ボクは
、最初から短く切って、堀口さんにリードを渡して、上の岩峰を再びボクがリード。
簡単に登攀部分を終えて阿弥陀岳山頂へ。近くは硫黄岳、横岳、赤岳、権現岳、そして富士山が存在感をもって聳えている。

甲斐駒方面の山々、北アルプス、までどこまでも見える感じだ。

十分に景色を堪能したら、aneちゃんが赤岳まで廻れますよね?
と、いうことで、赤岳を目指す。
阿弥陀岳降りで、
例の特攻野郎の韓国チーム、阿弥陀岳の下りでひとり滑落寸前・・・というか、3m位滑落して同じグループの人に
停めてもらい事なきを得たが、何もしなければ数十メートル滑って運が悪ければ?露岩にHIT!タダじゃ済まない。

アブねえナぁ・・・

中岳を越えて文三郎道に合流して急な赤岳への登り。赤岳山頂では、大きな富士山が存在感タップリにお出迎え。
しかし、南西側には南岸低気圧の到来をイメージさせる、レンズ雲が南アルプスの山並みに被りはじめている。
早ければ、数時間、遅くても明日の朝は雪降り。金曜日の夕方の予想ではそれ程発達すると思われなかったが、土曜日には月曜日は
爆弾低気圧の接近に注意と変わっていたようだが、赤岳鉱泉の近場という、何の根拠もない安心感からラジオを携行しないテント泊
のん気なものです。

地蔵尾根に廻って下山。骨折の影響が残るakiちゃんのペースに合わせてユックリと降りる。
インドアクライミング以外の登りは問題はあまり感じないけれど、下山はやはり足首の硬さでバランスが悪い様だ。

テン場に戻るが、小インシデントで心配するが、何のこともなく、よかった、よかった・・・
美味しい夕食。明日は近場のアイスで少し遊んで下山。
夜、冷え込みも弱く暖かい夜を過ごす。


1月14日(月)
ノンビリ起きて朝食を摂るけれど、やはり雪降り。
準備をしてでかける。

どうやら、一本手前に入った様だ。
こんなF1遠い記憶がない。F1こんな小さくないでしょ・・・でも降雪量で何とも断言できんが
間違えた・・・・
でも、どのみちこの雪じゃね〜
側壁からチリ雪崩がバサバサ落ちてきて早々に切り上げてテン場に戻り撤収。

バサバサ降る雪の中をトボトボ下山。
八ヶ岳山荘下の駐車場まで来て驚いた。
@車、ほとんどありましぇ〜ん・・・・後で考えれば、天気予報を観てよい子の皆さん、早々に帰ったのねん。
A車、40〜50センチの雪に覆われています・・・・地元ならあまり驚かないけれど・・・・

車を車道になんとか出して、樅の湯でお風呂・・・・首都圏、関東エリアの人がど〜する?で
あ〜酷いみたいだなぁ〜関東、東海は・・・・この時は本当のことを知らず、のん気にノンアルコールのビールみたいなものを飲んで
シュウマイを食べていた。

さて、南諏訪ICに乗る前にガソリンを入れにGSに入ったら、飯山あたりまで大雪で高速がアヤシイ。目の前の南諏訪ICはもちろん、閉鎖。
とりあえず、松本を目指す。高速から弾かれた車が国道に溢れ大渋滞。

5時間位かかって松本市に近付くと、携帯電話が鳴る・・・・
所属会の会員さんの奥様からだ。
ダンナさん、今日、日帰りで山に行ってまだ帰らない・・・20時30分頃なので心配だ。と云う。
ボクの現状を話して、副会長と連絡を取るので、少し待って欲しいと言って電話を切り、直ぐに石井副会長に連絡し対応をお願いする。

0時少し前にようやく、坂城ICから高速へ。


1月15日(火)
2時に米山SAで休憩
帰宅したら4時30分だった。

2時間ほど寝て、遭難対応に出向いた。





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