北アルプス 燕岳 2,763m

 第二ベンチで小休止 合戦小屋についた 
   
合戦小屋前は混雑  合戦小屋のメニューの一部
   
 槍の穂先が見えてきました  先のピークの上に燕山荘が建っている
   
 燕山荘に着きました  燕岳山頂
   
 強風の中、山頂に着きました  燕山荘の直ぐ南にあるイルカ岩
   
 奥の双耳峰は鹿島槍で手前が爺ヶ岳  夕食時間まで談話室で乾杯
   
 「静岡安倍っこ山の会」の方と談話室で盛り上がりました  6日朝、朝食後、蛙岩まで散歩
   
 さて、下山します  グチャグチャになって中房温泉に下山しました
   



山行日     平成2455日〜6
参加者     akiちゃん、noriちゃん、LTQ
行き先      北アルプス 燕岳 
天候       5日 晴後曇り夜は雷を伴って霰、雪 西風強い  6日 曇り時々雪、時折吹雪き雷を伴う

目的       春山登山
装備       春山営業小屋1泊装備
登はん用具  ピッケル アイゼン 
ナビ用品    GPS 
防寒具     フリース その他はカッパで代用
その他     通常装備・ストック
飲み物     5日登山口で ポカリスエット500ml×1・水500ml×1 6日出発時燕山荘で 水500ml×1本
食料品     お握り2調理パン5個、菓子類、ミカン6個
残量      菓子類、ミカン3個

コースタイム  事柄     備考
5
5日(土)

0510分 新潟中央ICから高速に入る。風雨強い
0900分 中房温泉・有明荘P着。暖かくいいお天気
0920分 中房温泉・有明荘P発。何だか手際が悪い。
0932分 中房登山口発(1460m)暖かい陽射しの中、ボクは半袖でノンビリ歩きだす
1006分 第一ベンチ着(1670m)スルーです。
1031分 第二ベンチ着(1820m)風もなく暑い。かなり汗をかく。軽食
1110分 第三ベンチ着(2000m)スルーです。
1145分 富士見ベンチ着(2200m
1220分 合戦小屋着(2368m)凄い人だな。食事を摂りクランポンを付ける。
1245分 合戦小屋発
1347分 燕山荘着(2700m)素晴らしい風景。
1430分 燕山荘発 写真を撮りながら燕岳山頂へ
1453分 燕岳山頂着(2763m)穂高〜槍〜立山方面まで見えるけれど、寒気の影響を感じさせる怪しい雲が槍穂にかかる
1557分 燕岳山頂発
1523分 燕山荘着 
2100分 就寝・・・・夕食時から盛んに発雷

54
0615分 食事ノンビリと2回戦目
0710分 燕山荘発。蛙岩まで散歩に行く。
0732分 蛙岩着(2650m)寒い。
0825分 燕山荘着 燕山荘は既に閑散としている。
0900分 燕山荘発 (2700m・・・・発雷
0927分 合戦小屋通過(2368m)
0943分 富士見ベンチ(2200m)
09時54分  第三ベンチ着(2000m)
アイゼンを外す。
1015分 第二ベンチ着(1820m)
1048分 登山口着(1460m) ずぶ濡れで到着
有明荘で入浴、有明山神社前の「くるまや」で蕎麦を食べて、noriちゃんの希望でわさび園に廻って帰途についた。

概要
今年のGWは4月中の前半は天候に恵まれ飯豊山をノンビリ行程で楽しんだ。
んが〜後半は低気圧、寒気の影響で長時間荒れ模様の天候が続いて、北アルプスでは連休後半で
白馬山域で6名、
爺ヶ岳で1名、穂高山域では涸沢岳で1名、奥穂で2名の合計10名の命が奪われた。

そんな後半は、当初県外へ夏仕様に切り替えクライミングに行きたいと考えていたものの、この不安定なお天気では動き難い。
akiちゃんにnoriちゃんは?と聞いたら、前半も法事等の所用で遠出がままならず・・・・後半は他の友人メンバーと休みが合わずに実家に行こうか?
とのこと。折角のGW、どこかのヤマには行きたいもんだ・・・
てんで、日帰りか1泊2日でどこかへ行きましょうと計画。
でも、最低でも1日は晴れで、連休明け前日、前々日なので、下山遅れ、停滞等と云うことが起きない場所を選定する必要があり、かなり細かく検討したら・・・・

・・・・・・燕岳・・・しかも面倒くちゃいので、燕山荘の小屋泊まりの贅沢です。
noriちゃんは行ったことがないそうなので、行先決定!で久々のタメ歳山行です。



記録
5月5日(土)
新潟中央ICから高速に入るけれど風雨が強く、ホントに大丈夫かな?そんな気になるお天気だけど妙高が近づく頃には山々もハッキリ見える様に
なり、休憩した小布施SAでは青空が広がり外で朝食を摂ることができた。
豊科ICで高速を降りて、途中、コンビニで買い物をして中房温泉を目指す。
中房温泉下の駐車場では第一、第二駐車場は満車で、第三駐車場に車を停めて準備を整え歩きだす。

ボクは燕岳は2回目で前回は、7年前だと思う。このヤマは、登山道のある尾根が東側にあり標高2500mの合戦の頭までは樹林帯で森林限界から小屋まで
は約200mの標高差で吹き曝しになる区間は短く危険個所もなく安全な登山道として知られている。
そのため、というワケでもないだろうけれど、案外、ご高齢と思われる方、子ども連れの方、頭の先から足先まで新しい用具に身を包んだ若い方。など
平易な登山道ということがこんな所からも感じられる。
また、ボク達は出来るだけクランポンは付けたくないと思うのだが、関東圏、近畿圏等雪のない所の方々は、どうも早目にクランポンを直ぐに付けたくなる様で
第二ベンチあたりで既に付けている方も案外多い。キックステップでも充分だと思うのだけど・・・・・

各ベンチを一つ飛ばしで小休止しながら、ノンビリと登る。合戦小屋が近くなりようやく、稜線、安曇野平野が見えてくる。
合戦小屋は観光地という雰囲気があるくらい大勢の人が休んでいた。
合戦小屋前で食事、ミカンを食べて、クランポンを着ける。
燕山荘の春山講習会の方々が相当数おられるようで、大賑わい。

ここから燕山荘まで標高差350m弱。森林限界を超えるものの一本尾根で東面、問題の起きにくいロケだ。
合戦小屋を僅かに登り合戦ノ頭が近くなると槍ヶ岳の穂先が見えてくる。槍穂方向は雲が多いものの、頭上の空はまだ、高く青い。
合戦ノ頭まで一登り。いい気分だ。風景を楽しむにはいい場所。写真を撮りながらユックリ登る。春霞の安曇野平野も良い感じだし
前衛の有明山もなかなかの存在感だ。

木段の下でクランポンを外して燕山荘玄関に向かう。燕山荘にチェックイン。荷物を置いて空身で燕岳まで往復。時間を追って西風が強くなっている。
時折、立ち止り風をやり過ごす。風が強まると花崗岩の砂粒が巻きあげられて顔に当り痛い。

山頂で写真を撮って、強風に煽られながらも後立山連峰の風景を楽しむ。剱岳は見えないけれど、立山から続く立山連峰は素晴らしい。
後立山連峰は鹿島槍ヶ岳から南部が一望できた。その東には妙高からの頚城の山々、南西〜南側は西鎌尾根越に笠ヶ岳、穂高は雲の中。
大キレット以北は一望できた。
少し、萎えた登行意欲、登攀意欲をかき立てるには充分な風景だ。
北鎌もカッコいいけれど、硫黄岳から続く尾根も魅力的だ。

燕山荘に戻り、談話室で今日のお天気に乾杯。相席となった、静岡の労山所属の「静岡安倍っこ山の会」の方3名と意気投合。一番年配の方は、新潟の
粟ヶ岳、白山の山開きに行ったことがあり、加茂山岳会の方にお世話になったと、話しておられた。
夕食時、赤沼燕山荘オーナーのホルンを聞いたが、同時にこのGWの事故多発のニュースを聞いた。楽しい夕食を頂き、消灯まで四方山話。

夕食の頃から時折発雷していたし、霰の音も聞いた。風も更に出ているようだ。
あ〜営業小屋は楽ですなぁ。財布には厳しいものの・・・・・
寝付きはよかったものの、通路のドアのパッタン、タン。という音が気になり時折目が覚める。みんな、こんな時間にナニを歩きまわっているんだろう?


5月6日(日)
朝起きて外を観に行くけれど小雪が舞っていて風が強い。急いで下山する予定もないので、2回戦目の朝食。
ノンビリ食事を摂って、蛙岩(げえろいわ)まで散歩に出かける。前方には縦走と思われるパーティーが歩いている。随分遅い時間の縦走。大天井までかな?
話を聞くと、常念まで。とのこと・・・・?(゜o゜)
noriちゃんは、どこをどう見たらこの岩が蛙なのか?と怪訝な顔。
寒いし風も強いので早々に燕山荘に戻る。
時折、雷の音が聞こえる。燕山荘で下山準備を整え、500円のコーヒーを頂いて、さて下山という時、件の蛙岩で会ったパーティーが引き返してきた。
妥当な判断だろうと思う。

下山を開始すると、湿雪がクランポンにくっつく、いわゆるアイゼン団子となり数歩、歩いてはアックスで靴を叩いて団子落とし。

気温は真冬の温度とは違うものの、風は強い。合戦小屋まで降りると風も弱くなり楽になる。

樹林帯をドンドン下り、富士見ベンチでクランポンを外す。この辺りからは雨に変わる。第三ベンチ下で我々3名共通の知人とスライド。
ボクは何年振りに会っただろうか?元気そうでナニヨリ。

第二ベンチで大勢の団体さんをパスして、雨でグジャグジャになりながら、中房に下山して有明荘で燕山荘で貰った割引券を使って速効で入浴。
丁度、お昼になったので、帰り道の有明山神社前の『くるまや』でノンアルコールで乾杯。キノコとモツ煮をつまむがどちらもリーズナブルでとても美味しい。
蕎麦も香り良く蕎麦ツユも新潟・東北の蕎麦ツユとは違う。蕎麦もリーズナブル。どうりで、お客さんが並ぶワケだ。と納得。
でも、妙に柔らかく薄いモツは豚でも牛でもなく・・・?何だろうと思い、レジでお姉さんに聞くと、ニッコリ笑って、「馬ですよ。」
馬モツは初めて食べたけどイケます。

その後、nori姫様がワサビ園を所望されたので、近くて有名な、大王ワサビ農園へ。
少々買い物をして、帰途に着く。


まっ、シビアな山行も刺激的で魅力的だけど、お天気が不安定な時はこんな、お気楽山行もたまにはいいのでは・・・・・

番外編
小布施の下りSAの「栗おこわ」は美味しい。








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