飯豊連峰 飯豊山(2,105.1m) 


さて、出発です・・・荷物重いです。 御沢キャンプ場
   
 タカツコ沢徒渉のスノーブリッジ(デブリ)  松ノ木尾根で汗を絞られた。
   
 この雪壁を越えれば小屋は指呼の間 夕方の七森、種蒔、中央奥のピークに飯豊山神社、小屋がある
   
 さて、本山目指して行きますか〜  七森を目指して進む
   
春山らしい風景だ  御秘所
   
飯豊山々頂  種蒔山へ登り返す Brother Bourbon
   
種蒔山々頂のパワフル竹爺  あっという間に下山の朝
   
 デブリはまだ大丈夫でした。ブリッジは上にもありそう。 砂防ダムをかわして、遊歩道に降りる・・・お疲れ様でした。楽しかった。
   




実施期間   平成24年04月28日(土)〜平成24年04月30日(月)
予備日    設定しない
参加者    ECB=Brother Bourbon、竹爺(小国山岳会) akiちゃん(新潟山岳会)) LTQ(下越山岳会)
行き先  飯豊連峰 飯豊山(2,105.1m)
天 候  04月28日(土) 快晴

      04月29日(日) 晴れ〜薄曇り
      04月30日(月) 薄曇り〜晴れ

目 的 冬期雪山登山
装 備  冬期雪山避難小屋泊
ナビ用品:地図・シルバコンパス・GPS
防寒具:フリース・軽ダウン・合羽


コースタイム   事柄                           備考
平成24年04月28日 
06:30分 川入集落から歩き始める(475M)       久しぶりの重荷 辛い
07:04分 御沢キャンプ場着(540M)
08:00分 タカツコ沢 徒渉(670M)            事前のkenrokuさんのから聞いていたデブリの雪橋を使う
10:07分 90°カーブ (1,130M)              90°カーブ下の細尾根は藪が出ている。重荷と暑さで足が停まること頻繁
11:10分 一服平(1,265M)                 休憩間隔が短い・・・よく言う、ダマし騙し登るっていう状態
13:07分 疣岩山からの稜線に出た(1,600M)      雪壁は左側に廻り込んで雪庇を避けた。
13:23分 三国小屋着(1,644M)              7時間近くかかって、ようやく到着。まっ、この荷物なら仕方ねぇか。あ〜重かった。


平成24年04月29日
04:00分 起床                        晴れ。気分上々。
05:52分 三国小屋発(1,644M)              気温が高く、半袖で歩き出す。
06:57分 種蒔山(1,791.0M)                 三国小屋から七森の間が、少し悪い所があった。
07:05分 切合小屋着(1,745M)              暖かいので外で休憩
07:14分 切合小屋発(1,745M)
08:05分 草履塚着(1,908M)                夏道の東側の雪の斜面を使う
08:20分 姥権現(1,815M)                 ここから先は夏道通し。クランポン、ロープをここでデポ
09:29分 本山小屋着(2,102M)              2階南側の窓破損、室内に雪が吹きこんだ形跡、1階もビショビショ。食事、ザックデポ

09:50分 本山小屋発(2,102M)
10:07分 飯豊山(三角点)着(2,105.1M)         素晴らしい景色を堪能
10:13分 飯豊山(三角点)発(2,105.1M)
10:28分 本山小屋着(2,102M)

10:45分 本山小屋発(2,102M)
11:32分 姥権現(1,815M)
11:54分 草履塚着(1,908M)
12:08分 切合小屋着(1,745M) 
12:57分 切合小屋発(1,745)              休憩・食事
13:11分 種蒔山(1,791.0M)               振り返ると素晴らしい眺めだ
14:10分 三国小屋(1,644M)               一名の単独者とスライド・単独の宿泊者到着


平成24年04月30日
04:00分 起床
07:06分 三国小屋発(1,644M)
08:05分 90°カーブ(1,127M)
09:57分
 タカツコ沢徒渉地点(670M)         下降ポイントを少し下がり過ぎて斜面が急だった。徒渉して食事。
10:34分 御沢キャンプ場着(540M)
11:07分 川入集落着(475M)              荷を解いて帰途につく。(いいでの湯、工事中?で入浴不可で、『高郷ふれあいランド』を利用



概要
昨年の年末から今年の厳冬期〜残雪期の私案として、八ヶ岳周辺を何ルートか。3月に谷川岳東尾根、GWに白馬岳主稜と考えていた。

3月の谷川岳東尾根は天候が不順で雪が不安定で延ばし伸ばしのうちに、登山禁止措置期間へ。
akiちゃん、当会のDAEさんに白馬主稜の話を早い頃からしていたものの、今年は雪が遅くなり増えていて落ち着いていない印象が強く、どうしようか?
逡巡しているうちにGWが近づいてきた。また、天候も不順な傾向が変わらないので、標高を下げて別場所の検討を始めた。

大日杉〜地蔵岳〜大又沢を渡って直線的に本山に突きあげるルートを考えた。しかし、大日杉まで除雪はされておらず、概ね8キロのアルバイト。
これは、チト厳しい・・・・てんで、松ノ木尾根〜三国岳〜本山(飯豊山)という、古典的な飯豊山への冬ルートを辿ることとして、akiちゃん、小国山岳会
のBrother Bourbonに声をかけた。そしてBrother Bourbonが竹爺(小国山岳会)を誘ってくれたので合計4名で春の飯豊詣に出かけることにした。


記録

4月28日
いいでの湯のPで待ち合わせたが、予定より早く到着、集合したので早々に川入集落に移動する。すると、見覚えのある車。

あっ、やっぱり、リョウちゃんだ。リョウちゃんと、しみけんさんは栂峰から入り、飯森山、大塚山、谷地平の方を廻って川入集落に下山。
それで車一台をデポするために川入に来たとのこと。これは飯豊と吾妻のジョイント部分を辿るロングコース。

久々の重荷で背中がビックリ。どうして、夏シュラフで避難小屋泊まり2泊程度で100Lザックがカンカンになるんだ(笑

ヨロヨロしながら、これで三国まで着くのかね?

川入集落から奥に行くと直ぐに雪を踏む。日当たりの良い場所では道路が露出していて法面にはフキノトウがでている。
御沢のキャンプ場で一息いれて長坂の登山道入口を送ってタカツコ沢出合いを目指す。大沢への遊歩道を進んで行くのだか、途中で大きな砂防堰堤が
あるので、このわずか手前で段丘を一段上がる。
タカツコ沢へは、沢沿いに進んで、行き詰ったら一段上がる位のイメージで良い。何となくあるくとやや山側へ外れていくので沢からあまり離れない方がよい。

kenrokuさんからの事前情報で出合いから上流に少し登った場所にデブリの雪橋があると聞いていたので雪橋を探す。

松ノ木尾根の末端から水平距離約400m弱遡った所にデブリの立派な雪橋があった。ヤレヤレこれで一安心。

やや傾斜のある雪の斜面を登り最後は藪に捉まり815mのピークに出た。
ここから90°カーブまでは細い尾根なので、薄いものの藪がでていた。少し広い部分では雪があるものの、変な残り方の部分もあり歩き難かった。
90°カーブで大休止というか、暑さと重荷でヘロヘロなのだ。そしてヨロヨロと立ちあがり一服平。またしても昼休み。
こうなると、もういわゆる、騙し騙し登るというヤツですな。

気温も高く、大汗を絞られる。4月1週に枯松峰で雪で一晩中テントの除雪していたことがウソの様だ。
気温が高いので、さ〜てやるか!と雪崩の大合唱。そこここで、ド〜ン、ゴロゴロゴ〜ンという音が響く。春だねぇ


そして、急登を登り切り1,500m。見えている雪壁を登ると疣岩からの稜線だ。ここでようやく涼しい風を感じた。
雪壁は左から廻り込んで行くと何のことはない。稜線に出ると大日岳がドンと見える。そして三国への雪壁は直登してあとは平坦な一部夏道が露出している
コースを辿って、三国小屋着。
着いた着いた。やっと着いた。後は、飲んで寝るだけ。


乾杯して、飲みながら水を作ってツマミながら鴨肉のブロックを切って一部は葱と焼いて、甘辛いタレでつまむ。あとは鴨汁になる。
ツイッターで知り合ったアラサワさんが小屋に来られたが、川入から入り三国、本山、門内、二王子から新発田へ下山というロングコースで初日で
先に進む必要があり、残念ながら切合まで進まれた。またどこかでお会いしたいと思う。

陽が西に傾く頃には、 Bourbon、竹爺劇場の開演。笑った笑った、腹筋が攣るかと思った。



4月29日
今日も晴天。サッサと朝食を摂って出発準備。予定より10分位早めの出発。
暖かく風も無いので半袖で歩きだす。雪も柔らかく、クランポンも必要なし。ツボ足で進む。
小屋から出てワリと近い場所で一か所悪い所があった。少し左に巻けば巻けたようだったが、60°位の斜面を短いので直登。
あとは、さほど問題なく種蒔山。絶景。

種蒔山から切合小屋に下り、暖かいので外で休憩して草履塚を目指して広い雪の斜面を登る。草履塚までは結構登る何度か足が停まる。
草履塚から姥権現を目指して下る。姥権現から先は夏道通しで雪もないので、クランポン等不要なものはデポしていく。
御秘所を通って御前坂の標柱。ここから、一王子まで概ね200mの標高差だけど案外辛いところ。
一王子からは本山小屋、神社までは僅かだ。

本山小屋に近づくと、2Fの窓が破損している。中に入ると1階2階ともに南半分がグチャグチャに濡れている。写真を撮っておく。
小屋で一休みして、空身で三角点まで往復。写真を撮って絶景を楽しむ。黄砂なのか少し霞みがかっている。

小屋に戻って軽く食べて下山開始。
草履塚の登り返しイヤだな〜等と言いながら登り返す。
草履塚から切合小屋までは気持ちいい雪の斜面の下り。切合小屋で昼食食べてノンビリして三国小屋へ戻る。Brother Bourbonがしみけんさんと
交信中、LFDが入ってきたようで、本山小屋の件報告。

朝、悪かった短い傾斜の強い所、そのまま靴スキーで降りようと企んだけれど、滑り落ちた。(笑

三国小屋に無事到着。
さて、飲みましょう〜

雪に埋めておいたキュウリとセロリで浅漬けを作って、これまた昨日から雪で冷やしておいた冷たい冷たいBEERで乾杯。
こりゃ、ひっくり返る旨さです。竹爺持参の村上の鮭のトバこれまた、んまい
ご飯は麻婆豆腐だよ〜。豆腐持参なんだなぁこれが。辣油と花椒フリフリして刺激的。
そんなこんなでいい気持ち。


4月30日
今日もお天気の心配はありません。
暖かい朝。あっという間の宴会山旅ももう、終盤。
あとは降りるだけ。
名残惜しいなぁ〜
帰りたくないなぁ・・・ここに風呂とBEERがあれば(笑

登りはシンドイけれど、下りは悲しくなるくらい早い。
あっという間に一服平。
90°カーブから観る沢の様相は登る時から一変している。随分雪崩れた様だ。
ここから下は、痩せている所なので藪に突っ込んだり、雪を拾ったり。
800m付近のピークで一休みして、雪橋を目指して130m程下る。

登りは10m位の藪で尾根に出たので懸垂で1ピッチ降りればあとは、雪伝いだったハズのでボクとakiちゃんは懸垂で降りて、Brother Bourbon、竹爺は藪に捉まり降りる。しかし、下降ポイントが少し下だったようで、藪の斜面が続く。支点になりそうな樹も無い。芝を束ねるスリング、捨て縄が足りない。
仕方ないので
藪の急斜面ひ〜ひ〜言いながら降りる。

下に降りて雪橋を渡るとBrother Bourbonと竹爺がコッフェルにお湯を沸かしていた。
食事を摂ってあとは川入集落を目指すのみ。
暑い、暑いと言いながら、ようやく川入り集落。
いいでの湯のお風呂が試験運転とかで風呂のみオヤスミなので、ここで共同装備の返却を受けて、精算して解散。
高郷ふれあいランドで汗を流して帰途についた。


※ 同行メンバーの記録
宵待草・・・Brother Bourbon
それゆけとーちゃん・・・竹爺



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