飯豊連峰前衛 蒜場山(1,363.0M)

 
 12時天気図 出所 気象庁のHP  9時衛星写真 出所 気象庁のHP
   
 GPSLOG 琴沢のゲートから歩きです  琴沢のゲートで通行止め
   
 スノーシェッド手前のナデ付は重機で割られている  ダム手前のデブリ跡も割られている
   
 俎倉山 三本ヤリと赤津山
   
 岩岳からの蒜場山 古岐沢にも雪がタップリ  烏帽子岩から山頂方向
   
 登山道が一部小崩落していた  まだ、タップリのボリュームです
   
 山頂の標柱  飯豊の主稜線の大展望
   
 正面奥が大日岳 手前は蒜場から続く縦走路  雪の峰を越えて下山
   


日 時   平成22年04月25日(日)  
参加者  石井(NEN)さん、中村(NTR)さん、金井さん、LTQ(私)
行き先  飯豊連峰前衛 蒜場山
天 候   晴れ時々曇り
気 温   25日 AM06:00〜PM16:00 4.4度〜14.9度 (気象データは新潟県新潟市)
風 速  2M〜5M (気象データは新潟県新潟市)
風 向  S〜SSW〜SW〜SWS〜W
ウインドプロファイラ:25日13:00(観測地 新潟県高田)1KM SWS 5M ;2KM W 10M ;3KM W 11M
目 的   残雪期の蒜場山調査
装 備   春山日帰り
登はん用具:ピッケル・アイゼン・ロープ(使用せず)
雪山装備:Wストック・ワカン(ワカンは使用せず)
ナビ用品:GPS、Mポインター、地図、シルバコンパス
防寒具:合羽で代用・ダウン
飲み物:水 1,000ml ポカリスエット1,000ml
食料品 ハイカロリーぜリー1個 握り飯2個 調理パン2個
その他 非常食1,000Kcal分
残 量  非常食


コースタイム 事柄       備考

06:38 琴沢のゲート発(190m)   バイク1、自動車2
07:30 加治川治水ダム(300m) 
09:15 岩岳(932m)         雪多い2m位ある
10:00 烏帽子岩(1,020m)     鎖場問題ナシ 先の痩せ尾根に問題なし
11:15 山伏峰(1,320m)       数センチの積雪
11:31 蒜場山山頂(1,363.0m)  

12:31 蒜場山山頂(1,363.0m)
12:41 山伏峰(1,320m)
13:08 烏帽子岩(1,020m)
13:49 岩岳(932m)
15:22 加治川治水ダム(300m)
16:12 琴沢のゲート着(190m)



データ
TP積算距離    17.3KM
TP移動時間    5時間58分
移動平均速度    2.9KM
全体平均速度    2.0KM
総上昇量       1,463M
最高到達点     1.374M
以上GPSデータ

概略
4月21日の集会で、諏訪さんが早い時期の蒜場山にまた行きたい、と話す。しかし、まだ琴沢のゲートまで開いていないようだから、まだでしょう。と応えるが、
翌日、地元に聞いてみると琴沢のゲートまで開いているようだ。
それなら、とNTRさん、諏訪さん、NENさん、金井さんを誘うが、諏訪さんは別計画で×
4人で出かける。寒い春で様子が判らないので、一応、ロープその他を持っていくことにする。しかし、NENさんがどうせなら俎倉山から蒜場山へと、
つなごうと話す。時間もそう大幅に変わらないだろう。とのこと。ナルホドと思い同意するが、翌朝NENさんが、昨年のデータを見たら
やはりもう少し時間がかかりそう。という事となり行程時間を見積り直すとやや厳しい事もあり、せっかく好天に恵まれているので、
時間切れ途中敗退はナシ。やはり、飯豊の大展望を望みたい。


記録
6時に集合場所に行くと、二王子岳への面々が集合している。
早々に我々は出発。朝から良い天気である。
ゲートは琴沢のゲートでクローズ・・・・つまり俎倉山の夏道登山道入口でクローズである。
そうそうに準備をして出かける。
加治川治水ダムまで、ここから約1時間弱のアルバイト。気持ちの良い朝は、長めのアルバイトもあまり苦にならない。
スノーシェッド付近の雪の残り方もやはり、近年にしては多め。

NENさんと、マア1時間近いアルバイトは少し長いけれど、丸森尾根、梶川尾根の様に車から降りてイキナリ急登に耐えるのもナカナカ厳しいですね。
軽く息が上がる。とか、少し汗ばむ位、平地を歩いてから登る方が身体には良さそう。と話す。

加治川治水ダムに着いて軽食を摂り、久しぶりの蒜場に登る。
登り始めて直ぐに僅かに雪を踏むが、夏道が中心である。その後も、樹木の下は夏道、木の無い場所は雪の上という感じで交互に踏んでいく。

いつもの休憩場所で一休み。赤津山、俎倉山が綺麗に見えるポイントだ。金井さんからオレンジを分けて貰い喉を潤す。

汗を絞られて岩岳。雪が多くまだ2mはありそう。この場所はピークになって
いるのだが、雪が溜まり易い場所。気持ちの良い場所である。
雪のタップリ着いた斜面を下る。

按部から再びの急登。簡単な岩場を登り烏帽子岩。ここから先400m〜500m位が痩せ尾根で、雪が変な残り方をしていると少し、感じが悪いが問題が
無さそうである。痩せ尾根を既に下ってくる男性がいる。数年前にやはり4月に訪れた時もスライドした方の様だ。

状況が判ったので、ロープ類、ワカンもデポして登ることにする。兎戻しも問題ナシ。
1,100m付近から尾根が広がり雪がベッタリついている。山伏峰が近づくと、数センチの新雪がある。昨日朝か一昨日のものだろう。
山伏峰から先は、落とし穴の宝庫。落とし穴を新雪が覆い隠しそれぞれ、みんなで嵌りながら歩く。
山伏峰からは飯豊の主稜線の絶景が楽しめる。

毎年、雪庇の張り出す場所では、大きく積み上がりまるでエチゼンクラゲのようだ。
山頂に着いて写真を撮って、大日岳への縦走路に目を走らせる。素晴らしい光景だ。これが見たかったのだ。

雪堤の陰で風を避けて昼食タイム。概ね1時間絶景を楽しみながらの食事を楽しんだ。飯豊は勿論、二王子から飯豊への尾根、吾妻、磐梯山、御神楽岳、
浅草岳だろうか?そして守門岳、裏五頭、新潟平野、新潟東港、日本海と見飽きることがない。

静かな山頂を堪能し下山する。
加治川治水ダムが見えるのだがナカナカ遠いんだよねぇ〜と話しながら下る。烏帽子岩でデポ品を回収して重くなったザックを担いで下る。
テン場にしている按部から登り返す。再び汗を絞られて岩岳。

岩岳から下っていつもの休み場所でNENさんが登りの休憩時に雪の中に埋めておいた冷たいぜんざいを頂いて下りの力とする。
見えてもナカナカ着かない治水ダムに到着したが休まずそのまま琴沢のゲートを目指す。

ゲートが封鎖されているので小一時間のアルバイトが追加されナカナカ歩かせるルートだけど
それだけに静かな絶景を楽しんだ山行でした。


※1 花は、登山道の下部でイワウチワ・イワカガミが咲いている程度。
※2 琴沢のゲートから、加治川治水ダムまでは、概ね距離3.5KM、荷物によるが概ね1時間のアルバイト。



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