飯豊連峰 杁差岳(1,636.4M)
冬期荷下げ山行

コース全体 朝の梅花皮荘P ミズバショウ 西俣ノ峰・だいちゃん 雪庇・・・小さいです 枯松峰を振り返る
三匹穴のテン場適地 三匹穴から山頂方向 桃ぱぱさん 頼母木山・だいちゃん 頼母木から北部稜線 管理棟・吹込が凄い
ご馳走になりました。 「フィエスタの谷」の方々 鉾立峰・杁差岳 鉾立峰・大石山 深い峰々を眺める 杁差岳からの二王子岳
杁差岳の標柱 杁差岳避難小屋 大石分岐から地神山 デポ品回収! さてと・・・・重いずら 西俣から稜線を振り返る


日 時   平成21年04月11日(土)〜12日(日)  
参加者  大ちゃん、LTQ(私)
行き先  飯豊連峰 頼母木山〜杁差岳
天 候   04月11日 晴れ
      04月12日 晴れ
気 温   11日 10.9度〜22.0度 
      12日 10.7度〜22.8度(気象データ観測ポイントは山形県小国町)
登はん用具:ピッケル・アイゼン
雪山装備:Wストック・ワカン
ナビ用品:GPS、Mポインター、地図、シルバコンパス
防寒具:合羽で代用・フリース 、ダウンジャケット(薄物)


コースタイム 事柄 備考
11日
05:30分 自宅発
06:45分 梅花皮荘P着
07:10分 梅花皮荘P発(295m)
08:03分 大まがり(522m)
08:45分 十文字池
10:00分 西俣ノ峰(1,023.2m)
10:24分 デポ地点着 デポ品から必要品を回収
10:45分 デポ地点発
11:29分 枯松峰(1,184m)
12:08分 オオドミ         三匹穴への登りで単独者とスライド、余りに人に会わないので驚いていた
12:56分 三匹穴(1,460m)   三匹穴から頼母木に向かう桃パパさんとスライド
14:05分 頼母木山着(1,715m)
14:22分 頼母木小屋着(1,620m)

6日
07:10分 頼母木小屋着(1,620m)
07:33分 大石山(1,576m)
09:35分 杁差岳着(1,636.4m)  妙に疲れた。時間展望を楽しむ。風は少しあるけど寒くない。
10:20分 杁差小屋発   10時にLTKと交信 
10:44分 鉾立峰(1,573m)
11:18分 大石山分岐(1,552m)
11:54分 頼母木小屋着(1,620m)  単独のスキーヤー
13:06分 頼母木小屋発
13:36分 三匹穴(1,460m)
13:56分 オオドミ 
14:14分 枯松峰(1,184m)
14:41分 デポ地着        デポ品(1斗缶2缶回収)
15:08分 デポ地発        ザックが重っ!
15:19分 西俣ノ峰(1,023.2m)
15:43分 十文字池
16:02分 大まがり(522m)
17:00分 梅花皮荘駐車場着

入浴後解散

概略
1月の半ばの3連休で頼母木山を計画したが悪天候でテン場で泊り下山した。デポ品があるワリに皆で結構食べ物を持ち上げたので、相当量が余った。3月も天気に恵まれず何となく、今日まで来てしてまった。
11日は会山行もあったのだが、第四土曜日も予定があり泊り入れるのは今月は今週のみ。
登りのデポ地で食料品等を必要量回収して登り、下山時に缶ごと回収することにした。

当初計画は、頼母木小屋に泊り、門内方向へ向かうつもりが、前日、HZUさん達が門内を通っているので大ちゃんと協議して頼母木小屋から無線でLTKへ門内から杁差へ変更の連絡をつけたうえで行き先の変更を決めた。

2月の半ばに蒜場山へ行ったキリでヤマには近づいていない。先週タメシに走ったら、酷く状態が悪く、これは時間がかかると踏んで、大ちゃんにノンビリ山行に付き合ってもらったが、こんなことでボクの身体大丈夫なのかな?


記録

ここのところ、初夏の様な天気が続いていてこの週末も好天予報は動かない。安定したお天気で気象に関する問題は感じられない。日の出も早くなり明るくなった道路を梅花皮荘へ向かう。
国道113号線から梅花皮荘へ向かうが、暫くは田畑にも雪が無い。

集合時間少し前に現着。大ちゃんと準備をしてほぼ予定通りの時間に出発。準備をしていると単独の方が先行していく。西俣ノ峰までとのこと。
横山さんの奥川入荘の先の小川沿いの湿地にはミズバショウが咲いていた。いつもの年はGWの頃でもデブリの下なんだけれど・・・既に。農道の雪も融けている。

取付の尾根近くの杉林で3名のパーティーの方が着衣の調整をしていた。我々も暑いので上着を脱いでボクは半袖で登りだす。いきなりの急登だ。急がずジックリと登る。イワウチワ・イワカガミ・カタクリが咲いている。

大まがりで一息入れ、十文字池を目指す。十文字池の少し手前から登山道としては廃道である夏道と、雪を繋げて登る。
十文字池の少し上で食事をとる。どうも、先行者が1名か2名居るようだ。桃ぱぱさんも日帰りで入っているようだが、駐車場では車を見つけなかったのでどうなのか?

西俣ノ峰ピークの僅か下で、樹上で猛禽の様な声を聞いたがその姿を見つけることはできなかった。西俣ノ峰でこれから進む進行方向を眺める。来て良かったと思う上天気だ。振り返ると低い峰々は黒々としている。朝日連峰は、春霞に煙りその姿は見えない。
デポ地で、必要な食料品などをザックに詰めて登る。

枯松峰で進行方向を見ると、三匹穴の上の斜面を登っていく人が一人確認できた。
一旦下り、登り返してオオドミ。少し下った所に長い標識が数束。三匹穴への急な斜面を登りながら大きなダケカンバを眺める。

三匹穴の少し下で、単独の方とスライド。この好天に誰にも遭わないので何だか少し不安だったとのこと・・・今日は何かあるのか?と思ったそうだ。途中で、単独の人とすれ違ったけれど日帰りの様だった。とのことなので、頼母木小屋での泊りは少ない様だ。

三匹穴で食事をして登りだす。今日は視界が良いので雪原の右よりのトレースに従う。偽頼母木の少し下で桃パパさんとスライド。偽頼母木からひと登りで頼母木山。
頼母木山で風景を楽しんで頼母木山避難小屋に向かって下る。

頼母木小屋着。
先ずは、ビニール袋に雪を取り込みビールを冷やす。雪訓をするつもりが、小屋の廻りの適当な斜面はキジ場の心配があり、キジ場の心配のないところは、少し傾斜の急な斜面が長すぎて嫌なので取りやめ。

雪を溶かして、水を作りながら乾杯!「ひゃぁ〜うみゃあ〜」と悶絶。
LTKに行き先を杁差岳に変更したいので、LTKから会長に連絡するように頼んだ。

暫くすると朝、杉林でお会いした3名のパーティーの方々が到着。どうやら、彼ら3人パーティと我々の2パーティー5名で頼母木小屋を利用することになるようだ。飲みながら時折、会話に入れて頂いているうち、熱々のピザを頂く。ヤマで熱々のピザは驚きだ。自分のバリエーションが少ないことに改めて気が付く。そうしているうちに、今度は、鰻のワイン蒸を頂く。とても美味しかったです。その後も色々な会話から、この方々は『フィエスタの谷』という福島の山岳会の方とのこと。お話をお聞きすると、オールラウンドにヤマを楽しまれている山岳会さんのようである。
なんやら、かんやらで酔っ払って就寝。

6時頃まで惰眠を貪り、朝食は行動しながら食べる事にして泊り用具を小屋に置いて軽装で出かけた。7時10分に「フィエスタの谷」の方々に挨拶をして小屋を後にする。

小屋から北西に向けて雪面を下る。大石山付近から大石の分岐を東側へトラバースしていくがあまり、効率的ではなかった。それにしても、ヤケに疲れる。鉾立峰へ向かい登る。いや〜効くねぇ・・・・
鉾立峰でバッタリ。飲み過ぎか・・・考えれば昨晩はアルコールは多いものの炭水化物が少なく、朝メシ抜きだから、少々シャリが切れているのか?

鉾立峰から少し夏道を辿下り鞍部手前から、夏道の東側の雪と薮のコンタクトライン近くを辿る。ザックを避難小屋前に置いて先行するだいちゃんを追いかける。
ようやく、たどり着いた感じだ。疲れたなぁ・・・でもいいお天気でやっぱり杁差もいいなぁ・・・と、だいちゃんと絶景を楽しむ。

小屋に戻り、軽食を摂り、無線でLTKを呼び次回13時交信とした。
春霞が少なければよりいいのに・・・まあ贅沢はいえないか?

帰りは、ほぼ夏道通しに戻る。大石山を過ぎる頃、頼母木山付近に動く点を見る。どうやら登山者の様だ。ドンドン進むだいちゃんを、何とか追いかけるがナンとも歩が進まない。小屋に着くと単独のスキーヤーが休まれていた。
この方と暫し飯豊山塊のハナシをしながら、ラーメンを食べたりした。スキーの方が先に出発した。

13時少し過ぎにLTKにこれから下山、梅花皮荘に17時位だろうと伝えた。荷物が軽ければもう少し早いだろうけど、残置デポ品
を回収するため重荷であり、大曲がりから下が急なので時間がかかるので多少、余裕を観たがそんなものだろうし雪も柔らかいので、それほどバンバン下れないと考えたからだ。

下りは、頼母木山直下を横断し偽頼母木の薮を東に巻いた。晴天で視界が効くからできるルート取りだ。視界がなければ冬ルートの尾根の薮伝いが正解だろう。

三匹穴でまた上着を脱いで半袖で下る。昨日より風がない。ドンドン下るが昨日の登りより雪が悪い。結構埋まる雪だ。
デポ地でデポ品を回収するが、これが重いし嵩張る。コッフェルとか硬い物の都合で片側に一斗缶が偏った。これが後々、辛くなる一要因。

Ryoちゃん風に云えば、『何とかなるべし』って感じのザックになっちまった。片膝に乗せないととても担ぐのは無理で。雪の割れ目にハマった時は、ザックから肩を外さないと動けない。
年配の登山者が下りで荷重を支えきれずに転倒するということが少し判った。杁差まで往復してくたびれた脚に下りの重荷はキツイ。
大まがりで一休み。だいちゃんと荷物が重いので、ユックリと下ろうと話すが、だいちゃんは順調に下る。ボクは左に曲がったザックのバランスの悪さが背中と肩に痛みを与える。何とか取付に下山するが、ザックを下ろすと、また持ち上げるのが面倒なので、そのまま梅花皮荘のPを目指す。

梅花皮荘の前では、頼母木小屋でお会いした、単独のスキーの方が風呂から出て帰宅の途に着くところだった。
だいちゃんと、ヘロヘロになりながら、車についた。(だいちゃんはまだ余力があったかもしれない?)

梅花皮荘の温泉に入り、カラスの行水のボクは、トマトジュース2本を一気飲み。だいちゃんと梅花皮荘を出て現地解散。


本当に、今回の山行は体力的な問題を事前に感じて、計画を大雑把に時間を作ったがほぼドンピシャ。
だいちゃんにはテンポの鈍い山行に付き合わせてしまった。
今までは、『襲われない限り走らない。』とナマイキ云っていたが、どうやらそんなレベルでなくなった様だ。
脚部の筋力の衰えより心肺機能の衰えが顕著だった。
ただ、オーバーペースで前半壊すと、回復は難しいので、とにかくユックリと歩幅を小さく歩いた。

この歳でバテると回復が難しい。
バテない為には、『心拍を上げない。』
心拍を上げないためには・・・・
@ 荷物を軽くする
A ユックリ歩く
この2方法しかない。荷物は軽く出来ないので、ユックリ歩くしかない。山行だった。

良くも悪くも
現状の身体機能を実感できた・・・・・
再来週のデカイ山行は体力的にもつのかな?????

そんな不安的を暗示させるとともに
12分走の予想どうりの結果に納得した次第。

だいちゃん、ローペース山行に付き合わせてスイマセンでした。
それにしても、人に会う人数の少ない土日でした。みんな高速でどこか遠くに行ったのかな?




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