冬山予備山行 三国岳〜本山小屋 (2005年11月12日〜13日)

GPSログ 地蔵山方向を振り返る 三国小屋付近から七森

切合付近から草履塚と本山方向

草履塚と本山 寒くなり楽しそう? フル装備のLTK 寒そうな姥様

参加者    JGφOPLJEφPJYJIφDAEJHφWJUJIφHNCJIφOII、渡辺(し)
       石井(修)、坂井、JJφLTK、JJφLTQ11名)

行き先    飯豊連峰 飯豊山

気象データは、喜多方を参照

天 候    曇り時々雨(1213日共に)

気 温    122.3度〜13.0

131.5度〜12.1
湿 度 湿度データ無し
風 速 12日 西6M
    13日 東北東2M

風 向 上記参照 三国小屋上とは、全く異なり参考にならない。

目 的    冬山合宿偵察

装 備    小屋泊まり冬山フル装備

登はん用具:ピッケル・アイゼン

ナビ用品:地図、シルバ、GPS

防寒具:カッパで代用、ダウンジャケット(小屋内)
飲み物   500ML×1(その他は水場補給+融雪による水)
食料品    おにぎり3個 いなり寿司3個 ハイカロリーぜリー2個 
    インスタントラーメン2個 調理パン1

残 量 インスタントラーメン2個
その他 なし
コースタイム& 事柄 & 備考                                                                     

11月12日
05:35分 五十公野出発
08:10分 駐車場着 (740m)
08:40分 駐車場出発。
09:26分 水場着(1,045m)
09:35分 水場発
10:05分 御沢コースとの分岐着(1,310m)
10:17分 分岐出発
11:00分 地蔵山との分岐
11:57分 三国小屋着(1,644m)ここから、ボールペンがストライキ記憶とGPSデータで時間記録をとる。
12:30分 三国小屋発
14:17分 種蒔山
14:57分 切合小屋着
16:00分 乾杯
20:00分 就寝

11月13日
04:30分 起床
06:10分 出発
06:52分 草履塚
07:42分 御前坂
08:21分 本山小屋着
08:50分 本山小屋発
09:08分 御前坂
09:51分 草履塚
10:16分 切合小屋着
11:00
分 切合小屋発
12:40分 三国小屋着
13:00分 三国小屋発
14:17分 御沢コースとの分岐
14:57分 駐車場着
       飯豊温泉
18:40分 五十公野着

データ
TP積算距離  18.8KM
TP移動時間  07時間35
移動平均速度  2.5KM
全体平均速度  1.4KM
総上昇量    4,404M
最高高度    2,134M2,105.1M;地図データ)

以上GPSデータ
GPSデータは、水平距離は比較的正確に捉えるが、垂直方向(高度)に関しては、誤差が大きい事が多い。

概要

平成18年正月からの下越山岳会冬山合宿(1/11/4 松の木尾根〜三国岳〜本山方向状況次第)の準備山行として1112日〜13日に飯豊本山を目指し偵察を行った。

参加者は、本隊メンバーの内、石井(良)氏が所用で欠席されたが、その他は揃う。本隊メンバー以外では、OPLさんOLLさんWJUさん、渡辺(し)さんが参加され、合計11名の大所帯のメンバーとなった。五十公野公園集合時間530分。5403台に分乗し川入を目指す。 810分 駐車場着 (770m)準備をして、共同装備をザックに詰めて840分に駐車場を出発。天気は小雨。1週間で随分、落葉が進んだ。登山道は、落ち葉で覆われてそれが、濡れていて歩き難い。926分 水場着(1,045m)ハイカロリーゼリーでカロリーの補給。この辺りから雪がでてきた。935分に水場を発つ。1005分に御沢コースとの分岐に着く。(1,310m)1017分に分岐を出発する。傾斜は緩くなり1040分地蔵山下の水場で休憩。この前は寄らなかったが、良い水だ。104011:00分に地蔵山から下りてくる分岐に合さる。雪の量が少しづつ増えてくる。剣ヶ峰は、雪が乗って嫌な感じだ。登りはとにかく、下りは嫌な感じだ。1157分三国小屋着。いなり寿司を3つ口に放りこむ。結果的にこれが間違い。放り込むべきは、お握り。明日、カチカチのお握りに往生することになる。分かっていたが、ついつい食べやすい方を食べてしまった。12:30分三国小屋発。ここからが、本番の為の重要なところだ。三国小屋から最初の目標点まで、DAEさんの指示方向を確認する。順次ポイントで確認しながら、GPSでポイントを採りながら付近の積雪時、雪庇の張出し、ダケカンバの位置等を確認する。

三国小屋からの出だしは、ダケカンバの数メートル上、キワドイ所は、ダケカンバの枝より右にはでられない。七森までが核心部である。右に落ちると致命的な状況がある。その後も右側に落ちると、際どい状況がある。種蒔山までくると、山容が穏やかになるが、逆に切合小屋への下降点が判りにくくなる。バリエーションは、際どい場所は迷い難いが、歩きやすい場所は迷い易い。薮をかき分け、種蒔山の三角点でGPSポイントを採ってくる。積雪時は、真っ直ぐこのピークを上がり切合小屋へ直線的に下ることになるそうだ。14:57分切合小屋着。天候は雲が切れまずまずである。飯豊本山も見える。陽が少し西に傾いて柔らかな光に包まれている。切合小屋でもポイントを採り二階の冬季入口から小屋に入る。荷物を置いて雪採りに出る。風上から雪採り、風下で用便。と話していたら、非水洗の1穴が使用出来る、とのこと。ラッキーである。共同装備をだして、荷物を解いて雪を溶かしながら16:00分乾杯。旨い。共同装備の荷物の他、隠し酒、ツマミが出てくる。楽しい話、面倒な話、硬軟織り交ぜ話と酒は進む。20:00分就寝、04:30分起床、起床後90分で出発として飯豊本山への計画が担当のHNCさんから説明。なお、下山の予定から09:00を行動限度とする。外のトイレに出ると、米沢の街の明かりが良く見える。20:00分に就寝。直ぐに眠りにつく。薄いダウンを着て冬用のシェラフに包まりとても暖かくグッスリ眠る。

夜中か朝方に風の音で一度目が覚めた。今日は風が強いから、ピッケルを出そう。と思いながらまた眠る。誰かがモソモソする気配を感じて時計を見ると、
04:25分だ。まだ真っ暗なのでヘッデンを探す。早速、お湯を沸かして朝食のラーメン。昨夜の夕食、遡って昼食の総カロリーでは少し足りなかったのだろう。直ぐに足の動きに変調をきたすことになる。06:15分起床より、105分で出発。06:52分草履塚。風強い。ここから先は衝風地帯となり風当たりの強い場所であり、雪がついていない場所も多い。歩くどころか、立っているのも厳しい場所もある突風ではないので、よほど良いのだがそれでも少し危険を感じた。姥権現も雪の中。吹き溜まりの中である。WJUさんが姥様の乳房は下向きに作られているんだ。と教えてくれた。その時は、ナルホド・・・と感心したが、考えてみればツンと上向きのDカップの姥様もないだろうから下向きの乳房が普通だろう。御秘所の岩場は、そのまま通過した。風が強く基部の薮が雪で覆われた場合は基部を巻く。とのこと。御前坂強風とシャリ切れのためか足が思うように動かない。どうも、ガス欠をおこしているようだ。筋肉を無理やり動かすのだから心肺機能にも負担が大きい。ゆっくり歩いて、御前坂を登るが風が強くなり、雪も混じる。吹雪とガスで見通しが悪くなる。ようやくボンヤリと本山小屋が見える。08:21分本山小屋着二階の冬季入口から入る。二階の窓が少し開いていた。WJUさんが二階の窓は閉め、吹き込んでいた雪を集め外に出した。本山まで往復で1時間近くかかると思われるので、ここで本日の進行行動を終えて下山することにした。お握りを頬張るが、カチカチでどうにも不味い。昨日お握りを食べて、今日にいなり寿司をとっておけばよかった。と後悔。08:50分本山小屋発09:08分御前坂、09:51分草履塚と通過するが、天候は回復予報とは裏腹にドンドン荒れてきた。本山に向かわずに正解だった。10:16分切合小屋着パッキングをしなおして、残しておいた調理パンを食べる。これで、随分元気になった。11:00分切合小屋発。LTKさんワカンを装着。種蒔山の登りで薮で足を取られ難渋している。これで、彼は相当に消耗したようだ。種蒔山を過ぎると風が弱まり暑く感じる。暑く感じるが、もう、水がないので雪を食べながら下る。パンとカロリーメイトで脚が元気だ。12:40分三国小屋着お握りを3個何とか飲み込む。噛んでも噛んでも、どうにもボサボサして不味い。オマケに余りに冷たく具の味が不明。視覚で、鱈子・塩鮭・筋子と認識するが、味覚は反応しない。それでも、これで相当に元気になった。これで、モウマンタイのことあるよ。三国小屋からの問題は剣ヶ峰の下りだ。WJUさんはカッパズボンを脱いでいる。さすがだと思う。私もズボンを脱ぎ万が一に備える。13:00分三国小屋発。予想通り剣ヶ峰は神経を使う。一度シリモチをついた。平らな場所だったので何事もなかったが非常に危険だったと思う。単に偶然シリモチをついた場所が平らだっただけである。傾斜があり、カッパズボンを履いていれば、当然滑落する。やはり用心は怠り無くするべきである。心したいと思う。剣ヶ峰を下りおえるとホッとした。地蔵山の分岐を送り水場についた。水を充分に補給。14:17分御沢コースとの分岐で小休止。急坂を下り落ち葉が足を滑らせ歩き難い。14:57分駐車場着。
着替えて飯豊温泉に向かい、汗を流し新そばを食べて帰途につき、
1840分五十公野着。充実した2日間だった。


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