米子沢(巻機山)会山行

GPS LOG ようやく沢らしくなる いっぷく 綺麗な場所 明るい開放的な滝
ゴルジュ 空から落ちて来る 明るいナメ。でも滑る 巻機山頂方向 森林限界


実施日 平成17917日(前夜泊)〜平成17918
天 候 平成17918日(データ越後湯沢 H=340M) 晴れ後曇り
    気温16.5度〜28.9度  風向・風力 南東後北西ともに1〜2m 以上越後湯沢

担当 JIφHNC

C L  JIφHNC
S L
  JIφDAE

食料 石井(良)
車輌 石井(良)・JIφHNC

交通 自動車・高速利用(新発田聖籠IC〜六日町IC:高速料金片道3,500円)

参加者
JIφHNC 渡辺(し)JIφDAE JHφVXT JFφGZF 石井(良) 大河原 坂井 JJφLTQ9名)

概略行動
平成17917日(土)
19:00
五十公野公園集合 21:30テン場決定 22:00乾杯 00:00頃、就寝

平成17918日(日)
04:30起床 05:15食事 06:30入渓 10:00頃分断してしまう 10:50頃合流 12:44避難小屋到着 13:10巻機山到着 14:15巻機山頂発 14:26避難小屋着 16:30駐車場着 19:45五十公野公園着 19:55解散

平成17917
19:00
の五十公野公園集合時間より少し前に到着、既にCLをはじめ数名が到着している。到着順に荷物をCL・石井さんの車に入れさせて頂く。19:15分頃五十公野公園を出発。途中、栄サービスエリアで休憩して一路、六日町ICへ。清水集落を経て第二駐車場に到着。ここをテン場とする。テント設営。さすがに諸先輩方手馴れている。22:00まだ、どことなくロクの悪いまま喉の渇きに耐え切れず、何かにせかされるように乾杯。時間が遅いためそれ程飲めないと判断したのか皆さんペースが速い。用を足しに外へ出ると月明かりがとても明るかった。明日は十五夜。23:30分頃になると、誰かさんがウイスキーを「暴力バー」の様にじゃんじゃん注ぐ。濃いウイスキーを入れたカップの中はイソジンの様な色。日付が変わる頃、CLの「明朝は四当五落という事で04:00起床」という意味不明なれども指示明確なお言葉で就寝。酔いのせいか、ペラペラの煎餅シェラフでも暑い。酔いが廻り直ぐにウトウトする。時間は不明であるが、頻繁に自動車が道路を通過する。煩い・・。

また、車だ・・本来、羊を数える眠りの呪文も、ここでは、「車が1台・車が2台・・云々」と数え眠りに入る。

平成17918
04:30誰かの「四時半だどお〜」の声でようやく起きる。やや寝不足で、ぼ〜っとしているが、天気は良さそうである。夜明け前の暗い中をドンドン車が通り過ぎる。05:15頃から朝食を食べて、早々にテントを撤収し車で上の駐車場へ行くが、既にものすごい車の数。06:30駐車場脇の草むらから、いよいよ入渓。JHφVXTさんは、先日行われた準備会の時から足の指の怪我を理由に尾根コースでの参加を希望していた。CLの大丈夫〜大丈夫。との励ましも甲斐なく、「沢道具持ってきていないモン。」とつれない。独り尾根コースに向かうJHφVXTさん。CL9時を交信時間として駐車場で尾根・沢に別れた。さて、駐車場脇から沢に降りたが、すぐに砂防ダムを巻くために薮に入る。巻いてみたら次々と砂防ダムが現れる。左岸沿いを進むと、草薮の先に舗装された工事用道路がある。思わず「なにね?」。桜坂駐車場へ渡る橋の手前にある小さな駐車場前から分岐する通行止めの道路があったが多分これがその道路だと思う。工事用道路を右に送り砂利道を進み河原に下りる。沢は伏流水となっていて水は全く無い。真ん中の開いた砂防ダムを超え、河原に下りてから、かれこれ30分程歩くとようやく水がでてきた。
 私は、身長が年齢平均より若干低い。入会前ゲストとして以東岳山行に同行させて頂いた際、時々靴先を石にぶつける私にJIφOLLさんは「小まめに足を運び、足捌に気をつけるように。」とご指導を頂いた。先般、五頭の大沢への予備山行の際にも「スタンスを小さく歩くように。」とJIφDAEさんからご指導を頂いた。大ベテランお2人から共通の指摘があるのは私が明らかに変な歩き方をしているからだろう。それでも、ついつい大股で歩いてしまう。さすがと思うのがJFφGZFさん、渡辺さん。失礼ながらご両名とも身体は小さい。しかし、河原の大石・小石のミックスした歩き難い所をサッサと上手に小股ながら足運びの回転でスピードを上げる。私といえば、足の置く場所を小まめに確認するが目が追いついていかない。つい面倒で大股歩行になってしまう。まだまだ、勉強が足りない。歩く事が勉強不足なのだから話にならない。娑婆で言えば3歳児程度か。 08:35滝の登りでロープを出して頂く。CLSLがするすると滝を登り、CLは木から・SLはハーケンで支点をとりロープを出す。人数が多いので2本のロープを使う。先行パーティーの内1名が難渋している左岸寄りを避け我々は右岸寄りを進む。皆さん楽々と通過。09:00JHφVXTさんとCL交信。こちらは1,100M付近だがVXTさんは既に1,500M付近とのこと。随分早い。その後、休憩していた先行パーティーに追いつきパスさせていただき先を進む。10:00頃ゴルジュ(1,365M付近)を高巻きする際、大河原さん、石井さん、JFφGZFさん、渡辺さん、私、SL、坂井さん、CLの順で進んでいたが、後方のSLより先頭方向に向かいさかんに、「お〜い、降りられるか?」と何度も声をかけるが、先頭付近は聞こえないようだ。沢音がするのでどうしても声が通らず聞き取り難い。SLは私に少し戻りバンド伝いに行くように指示する。指示通り進むと難なくゴルジュを抜けた。その先は、滝があるが高巻でかわしたメンバーは、30M位を懸垂で降りて貰う事にしてロープを持つCLが下から登る。しかし、懸垂下降の後再び滝を登り返すよりこの滝をこのまま高巻く事としたが結果的にこれが厳しい薮漕ぎとなる。この先予想外に滝がいくつか連続して降りる場所も無くどんどん高度が上がってしまったのである。巻かずに進んだ坂井さん、SL、私は30分程でいくつかの滝場を通過して1,450M付近の滝上の広場に着いた。ここで高巻したメンバーを待つ事にした。暫くすると薮が動くのが見える。高巻したメンバーは標高差約85Mを巻くのに約50分程要して、滝の上で合流した。皆さん相当に消耗したようだ。帰宅後GPSLOGを検討し、インターネットで高巻した挙句にビバークした方の記録を見つけたので検討してみた。高巻きした峰はおそらく、米子頭山から巻機山に通じる稜線上に米子頭山頂の北側・距離約1.KM地点で合わさるが、インターネットに記されていた記録では巻機山に通じる稜線上はハイマツ帯があり移動は激しく疲労した事が記されていた。
また、この巻道は以前に救助活動の際に切られたものらしい。とも書いていた。ゴルジュ部分では、ヘリで吊るにも悪い場所なので、稜線まで上げたのだろうか。いずれにしても、ここは要注意の場所だ。10:50頃合流し休憩をとっていただく。CLは、銀マットを回収してくる。余裕である。「飯豊はモノ落ちていないけど、ここは色々あるねえ。」とのこと。その後もいくつかの滝を超え進む。CLVXTさんと交信が取れない。場所が悪いのか?そのうち一気に空が広がり明るい開放的な渓流となる。綺麗なナメの連続である。石井さんがペースを作っていく。あれ程時間のかかる薮を漕いできたのに、石井さん、GZFさんはスタスタ進む。スタミナの元は何だろう?私たちは薮を漕いでいないので充分に休んでいたのだが疲れてきた。ナメの途中で「もったいないから、VXTさんには悪いが、休み休みゆっくり楽しみながら進もう。」とSL。でも、きっとSLは疲労がでてきたこの時点での転倒・滑落を心配していての配慮と思う。12:00避難小屋方面と本峰方面の分岐で休憩。休憩時間を利用し、乾杯用の飲物を冷やす。本峰方面は植生の保護保全の点から入渓禁止となっている。避難小屋の水場に通じる左の沢に進む。流れは小沢となり、避難小屋から水を汲みに降りてくる人に出合う。若い女性とガイジンがいる。さすがメジャーな山である。CLが準備会の際、「メジャーな山なので、少し良い身なりで来るように。」と言った理由が分かる。12:44避難小屋到着。大河原さんは、山頂へはオレは・・言葉を濁すが尾根から登ってきた女性から「米子沢ですかあ〜・・・すっご〜い〜」で、山頂へいく事に。リポビタンDより女性(若い)の励まし。13:10巻機山到着。約3時間、首を長くして待ちに待って、待ちくたびれたVXTさんの首が伸びていた。車座になり無事到着に乾杯すれば疲れも忘れる。ガスが出てきたが、大源太山、茂倉山・万太郎山・仙ノ倉山などの上越国境の山々が見える。360°の展望はガスで遮られたが、また来いということなのだろう。広くたおやかな稜線がうねる様に美しく続く。半面、雪のある時期にガスられたら怖いだろうなと想像する。「沢、良かったですよお〜」の声にVXTさん、ヤッパリ俺も・・・と残念そう。多くの人が、思い思いに寛いでいる。首都圏に近い有名山だけに人も多い。帰宅後GPSLOGを確認したら、元々、巻機山の山頂は我々が今回山頂としていた場所より東南東へ約380m程のところのようで、今回山頂とした場所は、従来、御機屋と呼ばれていたところの様である。巻機山は三角点が無いので、植生・環境保護のため、ずらしたのではないか?と想像している。14:15下山開始。14:26避難小屋着。トイレを見学し、通称ニセ巻機への登り返しへ。ここで、ガイジンを含む若い男女のグループが何かを採っていた。草の種を採っているとのこと。植生回復のためだろう。頭が下がる思いである。登り返した後はほぼ、下り一本調子。先頭の石井さん快調に降りる。登山道の上部は復元されてきたとはいえ、ガレている。木で階段を作りオーバーユースによるダメージを極力軽減させているようだ。生意気に言えば、百名山の功罪かと思う。私は、この井戸尾根コースは登ってみたいという意欲が湧かない。広くガレた登山道が痛々しいからだろうか。将来、充分な訓練・準備で残雪期に登るか、紅葉の米子沢もいいだろうなあ。と想像する。ボンヤリそんな事を考えながら、下山の足を進めていると、後ろから歌声が聞こえる。・・・・そうか・・昨夜は到着が遅かったので、歌が残っていたのか・・・。私の後ろは、VXTさん・CLSL。VXTさんは持参の怪しげな杖の鈴を伴奏にして歌い続ける。北国シリーズから山の歌を経て、そろそろ、「蛍の光」あるいは、布施明の「そっとオヤスミ」が出てもよいのではないか?という頃、駐車場にひょっこりでた。後は車道を歩き、16:30駐車場着。着替えているとSLが朝、沢に仕込んでおいた冷えたジュースで喉を潤す。さすが段取りをつけている。どこかで風呂に入るつもりが、六日町温泉が概ね1,000円程度するので、たまげて遠慮し帰途に着く。川口サービスエリアで軽食。ここで今回の山行精算して一路新発田へ。
19:45
五十公野公園に無事到着。各自荷物を積み替えお疲れ様の声で19:55解散。

最後になりましたが、食料担当の労をお取いただきました石井さんありがとうございました。また、CL・石井さん往復の運転お疲れのところ、ありがとうございました。重ねて御礼申し上げます。


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