燕岳

GPS LOG 合戦小屋 合戦の頭付近から槍 燕山荘 燕山荘から槍
花崗岩の芸術 燕岳山頂から燕山荘 山頂にて 夕方が近い北鎌 夕方の蛙岩と槍ヶ岳
夜明け 早朝の燕山荘前 蛙岩と中岳・南岳奥穂 奇岩蛙岩 早朝のパノラマ

日時       平成1753日〜5   
参加者    LTQ単独
行き先    燕岳 27630m             
天候       3日快晴 無風  4日快晴 北後西の風やや強い
気温       2.9度〜24.9度(穂高町)       2.5度〜26.0度(穂高町)概算値
目的       春山登山
装備     積雪期(春)営業小屋1泊装備
登はん用具 ピッケル アイゼン 
通信用具  アマチュア無線機
ナビ用品  GPS 地図        シルバコンパス
防寒具   アウタージャケット    フリース その他はカッパで代用
その他      通常装備・Wストック
飲み物      3日登山口で ポカリスエット500ml×1・水500ml×2 4日出発時燕山荘で 水500ml×2本
食料品      カロリーメイト(ブロック)・チャルメラ・魚肉ソーセージ・お握り3ハイカロリーゼリー2
残量    緊急食の他ラーメン

コースタイム               事柄               備考
5
3日(火)憲法記念日

0250分 起床起きてはみたものの何だかあまり体調は良くない。
0340分 自宅出発まだ暗いなか出かける。
0511分 柿崎通過    妙高山が綺麗。
0630分 姨捨サービス着 食事。食欲なし。
0650分 姨捨サービス発 大きなサービスだ
0710分 豊科ICを出る
0800分 中房温泉・有明荘P着。道中の常念・大天井の山容が美しい
0836分 中房温泉・有明荘P発。何だか手際が悪い。また、GPSの日付が変だ。
0850分 中房登山口発(1460m)体調も良くない。ペース配分に留意。      
0925分 第一ベンチ着(1670m)足ノ松のような感じ。・燕山荘の登山教室をパス
0958分 第二ベンチ着(1820m)風もなく暑い。半袖Tシャツでも汗をかく。
1005分 第二ベンチ発                                                                                                               
1035分 第三ベンチ着(2000m)ハイカロリーゼリー。休みすぎだ。
1046分 第三ベンチ発  アイゼンを装着。
1123分 富士見ベンチ着(2200m
1130分 富士見ベンチ発
1205分 合戦小屋着(2368m)お握りの残2個を食べる。暑い。
1230分 合戦小屋発 身体が重いし眠い。
1245分 合戦の頭(2489m)展望開けてくる。槍ヶ岳の穂先が見える。      
1357分 燕山荘着(2700m)素晴らしい風景だ。
1430分 燕山荘発 写真を撮りながら燕岳山頂へ             
1500分 燕岳山頂着(2763m)穂高〜槍〜立山方面まで大パノラマだ。   
1505分 燕岳山頂発
1530分 燕山荘着 生ビール700円也
1745分 夕方の風景を撮影
1800分 夕食。すごい人数。
2100分 消灯・・・咳がでる。

54
0415分 起床鼻づまり等で睡眠不足気味。
0430分 ご来光。
0650分 食事3回戦目でようやくありつく。
0716分 燕山荘発。蛙岩まで散歩に行く。
0750分 蛙岩着(2650m)寒い。
0755分 蛙岩発 縦走者が通り過ぎる。             
0825分 燕山荘着 既に、相部屋の方は出発していた。
0847分 燕山荘発 目の前に、山荘主催の教室グループがいる。(2700m
0915分 合戦小屋通過(2368m)
0938分 第三ベンチ着(2000m)アイゼンを外す。
0930分 第三ベンチ発             
1005分 第二ベンチ着(1820m)相部屋だったお二人と会う。
1010分 第二ベンチ発 お二人に先行する。
1024分 第一ベンチ通過(1670m)今日は風がある。
1042分 登山口着(1460m)最後の下りで、左膝が少し痛む。
1055分 中房温泉・有明荘P着下でも今日は風が強い。
1110分 中房温泉・有明荘で入浴600円の入浴料。気持ちがいい。
1135分 中房温泉・有明荘Pに戻る
1140分 中房温泉・有明荘P
1600分 新発田着

移動データ

標高 スタート場所 中房温泉       1,460          
到達地点   燕岳 山頂 2,763             
標高差 1,303
TP距離  総移動距離(GPSデータ)12.7km             
時間       移動時間(GPSデータ)       4:53
移動平均速 2.6km/h

概要

以前から、春の燕岳へ行きたいと思っていた。春の山はきもちがいいけれど、防寒着がかさ張るのが、難点だ。いくら、登り易い山とはいえ、標高が2700mを越える場所であるので、荒れた場合は、相当に気温・風は厳しいものがあるだろう。準備をしたら、また過剰荷物だ。この過剰な荷物はナントカ改めなければならない。と毎度そう思う。250分起床。寝起きは良いものの、体調はイマイチ。食事もしないくせに、出かけるまでに、50分を要する。どこかのサービスエリアで食事をとる予定で、特にコンビニにも寄らず出かける。新潟西ICから高速道路へ、明るくなってきた。高速でもあまり飛ばさず、黒崎でWCに寄ろうと思うが、あまりに混んでいるので、通過した。511分に柿崎を通過。かなり明るくなり、もうライトも要らない。妙高山も綺麗だ。上越ジャンクションから、上信越道に入る。直ぐにハイウエイオアシスに寄りWCとペットボトルを買った。体調は依然良くない。更埴ジャンクションでそのまま進み、姨捨サービスエリアで、てんぷら蕎麦を食べるが、食欲なし。WCに寄るが、野球の少年が山ほどいる。やはり連休だ。まもなく、豊科ICだ。豊科ICを下り、穂高町を目指す。穂高町のセブンイレブンで、おにぎりとペットボルを購入する。。常念・大天井岳が美しい。有明山も印象的だ。カーナビの指示通り、中房温泉を目指す。大糸線を超えて山を目指す。ドンドン山中に入る。標高500m位の穂高町から1400mに近くなると、穂高町の施設、有明荘である。上部にも駐車場があるが、有明荘の少し上の町立第三駐車場に止める。後に、燕山荘で相部屋になった方に聞いたところ、第一第二の駐車場は車上荒しがあったりするので、第三の方が良いでしょう。とのこと。着替えて準備をする。ここでも、何だか手順が悪い。GPSに電源を入れ、コンパス補正を行うが、また、本体の日付が変である。やはり故障かと思う。(後日ICIで修理に出すが、不良品の様で交換となる)軌跡は採れているので、今日はとりあえずこのまま使用する。綺麗な水洗WCがある。850登山口のポストに登山計画書を投函して、とりかかる。(1460m)最初からイキナリの急登だ。Tシャツ姿であるが、汗を搾られる。体調も良くないし、左膝の不安もあるのでゆっくり進む。第一ベンチ(1660m)歩きやすい。足ノ松尾根のような感じだ。それにしても、よく整備された登山道だ。メジャーな山はさすがに違う。(良くも悪くも)燕山荘主催の登山教室と思われる集団を追い抜く。風も無風で暑いが、樹林帯の中を進んでいるので、木陰が気持ちよい。第二ベンチ(1820m)水分補給。まだ、アイゼンは必要なし。第三ベンチ(2000m)ハイカロリーゼリーと水分の補給。第三ベンチでアイゼンを着用しピッケルをだす。まだ、キックステップで進めそうな気もするが、ザラメ雪の下がまだ固く、蹴り込みにくい。適当な間隔でベンチがあるので、体調の悪い今日みたいな時はついついノンビリしてしまう。富士見ベンチに向かい歩を進める。樹林帯の中を進むので、眺望には恵まれない。しかし、逆にエスケープルートとすれば、危険は、かなり回避できるだろう。(2200m)富士見ベンチまだ、眺望は開けないが、大天井岳が大きく見える。そのまま進むが、少し空腹感があるので、途中で、お握り1個と梅干、と水を飲む。南方向の稜線に小屋が見えるので、何処の小屋でしょうか?と居合わせた方に聞くと、大天荘とのこと。お礼を言い先に進むと、いくらもしないうちに、(2368m)合戦小屋に着く。しばし、大休止として、残ったお握りの2個を食べ、水分と梅干で塩分チャージ。大賑わいで、ここが標高2300mを超えたところとは思えない。架線が引かれていて、物資をここまで上げてきている。多分ちょっとした、生鮮品の類はここから、歩荷するのではないだろうか?勿論、主力の輸送はヘリであることは間違いない。上部を見ると、ヒノキ・ヒメコマツ・ブナは、少なくなり、ダケカンバの樹林帯に変わっている。森林限界が近いことを感じさせる。少しづつ歩を進める。休まずゆっくりと登る。斜面が緩んできたら槍の穂先が見えてきて程なく、(2489m)合戦の頭。遠く、槍ヶ岳も見えれば、これから向かう燕山荘・燕岳、北には、針の木まで見える。しばし、歩を安め、水分補給。随分汗をかいている。左膝に痛みがあるが傷めているので仕方ない。ゆっくり歩くが時々立ち止まり、呼吸を整え歩を進める。燕山荘直下の冬道は、燕山荘南側(玄関裏側)から上がる。東側の夏道は、雪渓をトラバースするため、具合が悪いのだろう。燕山荘直下でアイゼンを外し木道・階段を上がり、(2700m)燕山荘に到着。5時間7分だった。ゆっくり・ゆっくり来たので、こんなものか。玄関先は大混雑。早速、宿泊の申し込みをして、8,800円を支払い部屋へ案内される。新館の中ほど。窓はまだ、雪で閉ざされ雪囲いがされており、室内は暗くは寒いので、カッターシャツを着込み、必要なものだけ持ち、空身で燕岳山頂へ。膝と喉の調子は余り良くない。空身で抜けるような青空に吸い込まれるように山頂に向かう。なんと言う光景だろう。写真で見るものと、実物は全く異なる。本当に、エレガントな感じの山だ。沢山の人とスライドしながら燕岳山頂(2763m)に着く。振り返ると、槍ヶ岳北鎌尾根がこれ見ようがしに、その取り付くシマのない姿を圧倒的な迫力を見せている。西正面方向に硫黄岳から野口五郎岳まで大きくその姿を見せている。北側には、立山連山・剣・針の木まで大きく見えるが、槍ヶ岳が近く、迫力はやはり槍ヶ岳に遠く及ばない。針ノ木・白馬方面へ行けば、当然逆に剣に目を奪われるのだろう。山頂に居合わせた方にシャッターを押してもらい、山頂を後にする。燕山荘に戻り、生ビールを一杯購入し、玄関先で飲むが、余り旨くない。風邪で喉でも荒れているのか?ビールを飲み干し部屋に戻ると、寒くなってきた。この部屋はいったい何度なのか?シャツの上にフリースを着て、その上に合羽を羽織る。汗が冷えてきたのか?そうこうしているうちに、相部屋の方がもどってきた。しばし色々話をする。どうやら、3畳の部屋に3人のようだ。食事は、18:00からなので、まだ時間に余裕があるので、横になっているのだがそれにしても、寒い。熱でも出なきゃ良いが?と思うほどだ。17時を過ぎてようやく、客が途絶えた。めちゃくちゃというほどではないが、凄い人数が宿泊している。布団を敷き、布団のような、シェラフのような妙な布団と毛布に包まり少しウトウトしてしまった。夕方17:40頃になり夕焼けを見に行く。写真をとり、食事へ行く。メニューは、ハンバーグと煮秋刀魚、キャベツの千切りに、カリフラワーの煮たもの。漬物と肉ジャガが大皿で盛られていた。味噌汁とご飯は自由。なかなか贅沢なものだ。

食後、直ぐに横になる。遅く着いた連中が煩いが、ウトウトしていた。同室の方々は、既に眠った。眠くなった頃から、急に鼻が詰まりだして、苦しくなる。クシャミもでる。何かの花粉が(多分杉)が舞っているのだろう。新発田で杉花粉ピークを過ぎたので、安心して、薬を持参しなかった。一晩中眠っては、目覚めの繰り返し。また、一晩中なにやら、ゴシャゴシャしている奴らが何処かにいて、煩い。そうこうしているうちに、430分になる。廊下の電気が点く。冬のイデタチで表に出る。穂高町の明かりがまだ残る薄明かりのなか、ご来光を待つ。午前452分聖山方向から日の出だ。噴煙のように見えるのは浅間か。多くの人が外に出ていたが、今日は昨日と違い、北からの冷たい風が吹いている。風速も10m前後吹いている。まあ、ゴルフは出来ないな。という風だ。多分気温はマイナス5〜7度くらい。そこに風が吹いているので、体感的にはマイナス10度位には感じる。写真を撮り、少しパッキングをする。食事は5時と6時と650分の3回戦。燕山荘は朝の戦闘状態。メシ渋滞にWC渋滞、おまけに玄関の出発渋滞。私は、6時のメシ渋滞を避け、650分の最終回で食事。その間にWCとパッキングを先にしてしまう。縦走ではないので、それ程慌てる必要もない。3時間あれば、ゆっくり下れると踏んでいるため、時間は贅沢に使える。食事を終えて、部屋に戻ると、同室の2名のザックはあるが、居ない。多分燕岳山頂へ向かったのだろう。食事は6時で食べたはずなので・・・。私は蛙岩へ向かう事にした。燕山荘スタッフに聞いたところ、蛙岩までの間は雪はないそうだ。空身で蛙岩までの往復1時間と少々。早朝の稜線を散歩。風が冷たいけど、気持ちが良い。蛙岩までは、一度下り登り返す。それにしても、どうしてこの様な、岩の形になるのだろうか?自然の悪戯にしても面白い造詣である。。蛙岩の形にひとしきり面白がった頃、かなり年配のカメラマン御仁が蛙岩の通過ルートを誤っていた。身のこなしも少し危なっかしい。大丈夫かなあ〜?私は来た道を正確に戻る。燕山荘に着く頃には、陽も高く上り、氷も解け始めている。身体も薄っすら汗をかいている。喉の調子は相変わらず悪いが左膝は大丈夫、痛まない。部屋に戻ると同室の方々のザックはなく、既に出発したようだ。847分フロントに声をかけて出発する。「いい天気で、今日も恵まれましたね!」という元気の良い若いスタッフの声に送られ、玄関先のベンチでスパッツをつけながら、考える。アイゼンを付けるかどうか?雪が腐っていれば、間違いなく、アイゼンなしの方が早いし、転倒時にも怪我はない。南斜面の合戦尾根であるが、日陰もあるし、やはり付けようかと思い、アイゼンを手に木の階段を下り、燕山荘直下の雪の出た所でアイゼンを付け、ピッケルを出す。丁度アイゼンを付けている時に、登山教室の集団が出ていった。かなりの人数なので当分抜けない。少し下った所で、リーダーが、先に降りますか?と聞いてきたので、「ハイ。すみませんお願いします」。と答え、抜けそうな場所で、後ろから声をかけ抜いて行く。マイペースで降りる。左膝の調子は良い。多分、朝食前に時間があったので、ストレッチを充分にした事が良かったのかもしれない。合戦小屋(2368m)を915分に通過する。多くの人が休んでいる。富士見ベンチを通過し、第三ベンチ(2000m)着。ここで、アイゼンを外す。明らかに昨日より雪が減っている。凄い勢いで雪が溶けている。。水分を補給。長袖シャツを脱ぎ、Tシャツで下る。第二ベンチ(1820)に105分に着く。相部屋のお二人に会う。挨拶をして、1010分に彼らに挨拶し、先に発つ。気持ちの良い人たちでした。会うことはないだろうけど、どこかで出会えたらと思う。ここからは、1ピッチで下まで行くと決める。ツアーの団体に「特急の通過」と悪口を言われながら抜いていく。時折強い風が吹くが、暑い身体には心地よい。最後の最後になりオーバーペースが祟ってか、左膝に若干違和感を感じる。下りに飽きた頃、登山口に飛び出た。1042分(1460m)あとは、有明荘に向けて歩き、車に荷物を放り込んみ大急ぎで有明荘へ向かう。本来、膝は冷やしたいところだが、この際、温泉に入り汗を流したい。ゆっくり風呂につかり汗を流す。いい所だと思う。風呂を出て、駐車場に戻ると、第三駐車場も満車になっていた。中房温泉を後に、帰途についた。昼食をどこかで食べようと思ったが、穂高町は道路も混んでいたが、お店も混んでいたので、そのまま高速に乗る。有明荘でお昼を食べるべきだった。と反省。今度は、間違わないぞ。と。姨捨サービスは混んでいるから、小布施で何か食べよう。と思ったら、ここも混んでいて、桜井甘精堂の栗羊羹と漬物(お土産)を買い早々に出る。結局、妙高高原SAで味噌ラーメンを食べた。これが、当たりで旨かった。ケガの功名。ここから一気に新発田まで帰る。疲れのためか、少しスピードが出すぎている。新発田に着くと、実家に寄ると、東京在住の従兄弟が奥様と子どもをつれてきたところだった。みんな大きくなった。1時間30分程実家に滞在し自宅に帰る。

とてもよい連休の旅だった。今度は、真冬に行きたい。


以前の記録へ戻る

トップページへ戻る