記念講演は長岡技術大学の山本准教授様から「増加する鳥獣害の取り組みについて」と題しまして、ご講演を頂きました。
鳥獣害の現状として、新潟県の農作物被害は、1億円超え(令和元年)でサル被害が減少しイノシシ被害が拡大していると報告がありました。イノシシによる被害はほぼ水稲被害であること、人的被害(怪我や死亡)の事例のお話もありました。
対策の話として、(1)被害防除 電気柵などで農作物を守って被害を減らす直接的防除(2)生息地管理 集落周辺の草刈り等による間接的防除(3)個体数管理 野生動物の数を管理して被害を減らす直接的防除の三本柱が大事である。また、ドローンを活用したお話もあり、とても勉強になりました。
会場からは「イノシシが主な話であったが、今後クマの状況はどうなるのか?」と質問があり、「山のエサ状況により里に下りてくる来ないの状況がわかるので、ブナ実のなり具合の調査が重要である」とのお答えでした。
個人的にイノシシは、雪で越冬出来ないので新潟にはいないと思っていたが、雪の中をあるく映像を見て考えを改める事にしました。年間全国で60万頭(H30)のイノシシを捕獲しているのに減らない現実に驚きをおぼえました。 |