加治川小学校・総合学習支援

 平成29年9月7日(木)。加治川小学校4年生の恒例授業、今泉川の生き物調査の日です。ところが、前日から雨が止まず、今年はやむなく室内授業となりました。

生き物を捕まえられず、残念そうな子どもたちですが、さすがは当会員の藤田講師。早朝から、箱岩川と今泉川の生き物を捕まえてきてくださいました。
近くを流れる川にはどんな生き物がすんでいるんだろう?子どもたちは興味津々です。
今回紹介した魚類・貝類、昆虫類は、カジカ、アブラハヤ、ヤリタナゴ、ドジョウ、シマドジョウ、ホトケドジョウ、モクズガニ、シジミ、カワニナ、ヒメゲンゴロウ、クロカワムシ、ナベブタムシ、ヤゴ(オニヤンマ)でした。

 「ドジョウはそれぞれひげの数が違うんだよ」、「ヤリタナゴは二枚貝に卵を産むから、二枚貝がいないと生きていけないね」、「モクズガニは海で赤ちゃんが育つんだよ」など、子どもたちは初めて知ることが多く、「へぇ〜!」と驚きの声を上げていました。室内授業となってしまったぶん、いつも以上に生き物1匹1匹を丁寧に観察し、解説することができたと思います。
他に、植物は、ミクリ、コウホネ、イトモの紹介をしました。「その草たくさんある!」、「見たことある!」という声が上がる通り、どれも身近な植物たちです。水の流れに応じた不思議な形をしていることが分かったり、漢字から名前の由来を知ったりと、川にすむ植物にも少し興味を持ってもらえたようです。

 授業後半は、スライドを用いた河川環境のお話です。加治川の上流・中流・下流の環境の違いや特徴、そこにすむ生き物のお話を通して、「生態系」という言葉について学びました。
私 たち人間が生きていくために、コンクリートの道を作ることも大事です。だけど、ほかの生き物たちも一緒に生きていけるように、彼らの環境を護ることも大事。たくさんの生き物たちがお互いに繋がり合って生きていることを学びました。


 川に入ることはできなかったものの、質問タイムなどを設けて、じっくり生き物と向き合う時間を過ごせたのではないでしょうか。身近に豊かな川が在ることを、子どもたちに誇りをもってもらえたら嬉しいです。ぜひまた、次は直接川に入って生き物たちの様子を生で観察してほしいですね。