イバラトミヨ保全水路の護岸整備作業を実施

 11月14日(土)午前9時、小雨がぱらつく曇天の下、予定どおり保全水路の護岸整備作業が始まりました。
 今回作業を行った保全水路は、2002年に新発田市では絶滅したとされていたイバラトミヨの産卵場所を保全したものであり、地域や関係機関の皆様からご理解をいただき、ほ場整備完了後も土水路のまま維持されています。
 毎年、イバラトミヨの生態調査と地域環境の啓発を目的に、保全水路で生き物観察会を開催していますが、「土水路では活動の度に護岸が崩れるため、何とかして欲しい」と地元から要望を受けていたもので、この度やっと実現することができました。

当日は悪天候にもかかわらず関係機関の方々にも大勢ご参加をいただき、予定時間を大幅に短縮し、お昼を前に作業は完了、一仕事を終えた達成感とともに“おにぎり”を頬ばり、熱々の鯉汁を堪能してから解散となりました。
今年は夏場以降、土水路が干上がり、イバラトミヨの生息が心配されていましたが、作業前の調査で無事その生息を確認しています。今回の護岸整備を機に、地元との連携のありかたを見直し、土水路の水を枯らさない対策を模索していきたいと思います。

 また、今回は約30mの区間に板柵や粗朶柵を設置しましたが、活動資金は菊水酒造(株)様の「有機米の環境助成金」を活用しています。

 菊水酒造(株)様、作業に従事された皆様、活動支援と昼食場所を提供してくださった鹿島様に感謝を申し上げて報告といたします。皆様、ありがとうございました。
   
生き物にやさしい粗朶護岸 美しく完成した粗朶護岸を製作中